インフォメーション
LICENSE厚生労働大臣許可医療機関
第二種・第三種再生医療等提供計画 承認済
リペアセルクリニックは、第二種・第三種再生医療提供計画を厚生労働省に提出し受理されました。
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自己脂肪由来幹細胞を用いた脳血管障害の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた糖尿病の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた肝障害の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた変形性関節症治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた顔面萎縮症、皮膚再生治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた脊髄損傷の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた慢性疼痛の治療
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多血小板血漿(PRP)を用いた変形性関節症の治療
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多血小板血漿(PRP)を用いた筋腱炎、靭帯炎の治療
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多血小板血漿(PRP)を用いた皮膚再生療法
当クリニックでは、国内では数少ない自己の幹細胞を用いた「糖尿病」「脳卒中」「肝障害」「変形性関節症」「肌の再生」などの最先端の再生医療および、PRP(多血小板血漿)の関節内投与を再生医療安全確保法のもと、自由診療にて提供しています。再生医療とは、厚生労働省が認めた特定認定再生医療等委員会において、厳しく審査が行われ、治療の妥当性・安全性・医師体制などが適切と認められる事ではじめて厚生労働省に治療計画を提出することができます。
自分の細胞を活用し、
蘇らせる「再生医療」とは?
薬での治療は限界ではないだろうか。本当に手術は必要だろうか。
そんな思いで悩んだり、あきらめたりしていませんか?
ケガをしても傷跡が少しずつ薄くなる・・
当たり前のようですが、あなた自身の細胞には、弱ったところ、傷ついたところを修復するチカラがあります。
その細胞のチカラを最大限に引き出して治療を行うことを「再生医療」と呼び、おすすめしています。
リペアセルクリニックの特長
当クリニックは、疾患・免疫・美容という分野すべてを、自己細胞を用いた最先端の医療で行うことができる国内でも珍しい部類の医療機関です。
CPC(細胞加工施設)の高い技術により、冷凍しない方法で幹細胞を投与できるので高い生存率を実現。
ご自身の細胞や血液を利用するため、アレルギーや拒絶反応といった副作用の心配が無いおすすめの治療方法です。
- 1億の細胞を
投与可能※但し適応による - 高い
安全性 - 入院不要
日帰り - 身体への
負担が少ない - 高い技術力を
もったCPC
できなくなったことを、再びできるように
わたしは医学部卒業後、大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院で関節や脊椎の疾患、脊髄損傷などの外来や手術に従事しました。また、救命救急センターで脳卒中や心疾患などの内科疾患を幅広く経験しました。
膝や股関節の人工関節については専門病院で約1000例以上の手術とリハビリを手掛け、その後生まれ育った地元でクリニックを開業いたしました。開業してからも患者さまの痛みや苦痛を少しでも和らげ、人生をより楽しく、明るい気持ちで過ごしてもらいたいという思いを持ち続けて診療を行い、地域の皆さまに愛される医療を目指し在宅医療や訪問看護にも力を注いで参りました。
そんな道を進みながらも、わたしは常に患者さまにどうやったらより質の良い医療を提供できるだろう、という思いを抱き続けて模索を繰り返していました。やはり保険診療の範囲では限界があり、患者さまの生活の質を一定以上回復させることは叶わないからです。
そんな時に再生医療と出会い、新たな可能性を見出すことができました。
再生医療の凄いところは、安全性を担保しながら治療を行う事が出来、しかも一般的には治療が難しいと言われる症状に対しても劇的な回復を見込めるという事です。脳血管疾患や脊髄損傷などで深刻な後遺症を持つ方がみるみる回復していく様に、わたし自身も驚きの連続でした。
また、膝、股関節、肩など関節疾患により大好きなスポーツが出来なくなった方が復帰されたり、手術をするしか選択肢がなかった方に、手術に代わる新たな選択肢をご提供する事が出来るようになった事で、多くの患者さまから「この治療を受けて本当によかった」と大変喜ばれております。
「これ以上回復させることはできないのが常識」という概念を覆したのですから、本当に凄いことです。もちろん再生医療は不治の病を全て治すことのできる万全な治療ではありません。しかし、一般的な医療の効果をはるかに超えて結果を出せる可能性がある事を、わたしはたくさんの実績を通して確信に変えています。
そしてもちろん、脳血管疾患や脊髄損傷、整形外科分野の疾患においてリハビリも欠かせない大事な要素の一つです。再生医療×リハビリの相乗効果で回復の幅がかなり広がることでしょう。
再生医療は、わたしが求め続けていた「人生をより楽しく、明るく過ごしてもらいたい」という医療に対する思いそのものだと感じました。現在も日々たくさんの方々にご来院いただき、たくさんの笑顔を見ることが叶っています。患者ご本人さまやご家族が泣いて喜ぶ瞬間は、何度立ち会っても感慨深く、私の原動力になっております。
再生医療における無限の可能性
再生医療の治療は、幹細胞という細胞を用いて行う治療です。幹細胞はとても小さく、身体の中をすみずみまで巡り、人の手の及ばない細かな箇所にもアプローチしてくれるものですので、この治療はまだまだ無限の可能性を秘めており、今後も様々な症例が報告されることでしょう。様々な疾患で苦しむ方の希望になるだろうと、わたしは思っています。
また、当院では患者さまご自身の細胞を使いますので安全に治療をお受けいただけます。どうか安心してご来院ください。
「できなくなったことを再びできるように」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることのお手伝いができれば幸甚の至りでございます。
医療法人美喜有会理事長 坂本 貞範
Sadanori Sakamoto
略歴
- 1997年3月
- 関西医科大学 医学部卒
- 1997年4月
- 医師免許取得
- 1997年4月
- 大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務
- 1998年5月
- 大阪社会医療センター附属病院 勤務
- 1998年9月
- 大阪府立中河内救命救急センター 勤務
- 1999年2月
- 国立大阪南病院 勤務
- 2000年3月
- 野上病院 勤務
- 2003年3月
- 大野記念病院 勤務
- 2005年5月
- さかもとクリニック 開設(2023年3月譲渡)
- 2006年12月
- 医療法人美喜有会設立 理事長就任
- 2019年6月
- リペアセルクリニック大阪院 開設
- 2021年5月
- リペアセルクリニック東京院 開設
- 2023年12月
- リペアセルクリニック札幌院 開設
主な医学論文•学会発表
- 論文名:透析患者に対する鏡視下手根管開放術の費用と手術手技
論文掲載:日本透析医学会雑誌(1340-3451)37巻Suppl.1 Page770(2004.05) - 論文名:IBBC手技を使用したTKAの中期成績
論文掲載:日本人工関節学会誌(1345-7608)30巻 Page35-36(2000.12) - 論文名:寛骨臼巨大骨欠損の再置換法とその成績 同種骨による欠損壁の修復と水酸アパタイト顆粒による空洞の修復
論文掲載:日本整形外科学会雑誌(0021-5325)74巻2号 Page S319(2000.02) - 論文名:骨セメントと骨界面に水酸アパタイト顆粒を介在させる界面バイオアクティブ骨セメント手技(IBBC)
論文掲載:日本整形外科学会雑誌(0021-5325)74巻3号 Page S666(2000.03) - 論文名:外反母趾手術chevron法に対するPLAの使用経験
論文掲載:中部日本整形外科災害外科学会雑誌(0008-9443)42巻1号 Page241-242(1999.01) - 論文名:亜急性に経過した膝蓋骨骨髄炎の1例
論文掲載:中部日本整形外科災害外科学会雑誌(0008-9443)41巻4号 Page1107(1998.07)
当院で再生医療を
サポートする専門医
藤間 保晶 院長
Yasuaki Toma
略歴
- 1995年3月
- 三重大学医学部学科卒業
- 1995年4月
- 奈良県立医科大学 整形外科入局
- 1996年1月
- 奈良県立奈良病院 救命救急センターおよび麻酔科(救急医療、麻酔)
- 1997年1月
- 三重県大台厚生病院 整形外科(へき地医療)
- 1998年1月
- 大阪松原市立病院 整形外科
- 2000年1月
- 済生会富田林病院 整形外科
- 2002年1月
- 奈良県立三室病院 整形外科
- 2004年7月
- 済生会奈良病院 整形外科
- 2006年7月
- 市立奈良病院 整形外科
- 2008年7月
- 国立病院機構奈良医療センター 整形外科・リハビリテーション科
- 2017年1月
- 市立奈良病院 整形外科・リハビリテーション科
- 2019年4月
- 石心会(新東京石心会)グループ さいわい鶴見病院 関節外科
主な医学論文•学会発表
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論文名:Early bone in-growth ability of alumina ceramic implants loaded with tissue-engineered bone再生培養骨を導入したアルミナセラミックス製インプラントの早期骨形成能について
著者:Tohma Y, Tanaka Y, Ohgushi H, et al.
論文掲載:Journal of Orthopaedic Research 24(4): 595-603, 2006. -
論文名:Bone marrow-derived mesenchymal cells can rescue osteogenic capacity of devitalized autologous bone自家培養骨髄由来間葉系細胞による壊死骨の骨形成能救済技術の開発
著者:Tohma Y, Ohgushi H, Morishita T, et al.
論文掲載:Journal of Tissue Engineering and Regenerative Medicine 2(1): 61-68, 2008. -
論文名:Basic and Clinical Research into Alumina Ceramic Artificial Joint Prosthesis loaded with Tissue-engineered Bone再生培養骨を導入したアルミナセラミックス製インプラントを用いた基礎研究および実際の人工足関節手術での治療成績
著者:Tohma Y, Tanaka Y, Ohgushi H, et al.
論文掲載:Tissue Engineering Research Trends, Nova Science Publishers, Inc.: 183-197, 2008.
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4. 論文名:骨への幹細胞移植
著者:藤間保晶, 大串始, 田中康仁, 他.
論文掲載:病理と臨床27(4): 367-371, 2009. -
5. 論文名:Osteogenic activity of bone marrow-derived mesenchymal stem cells (BMSCs) seeded on irradiated allogenic bone培養骨髄由来間葉系細胞による同種壊死骨の骨形成能救済技術の開発
著者:Tohma Y, Dohi Y, Ohgushi H, et al.
論文掲載:Journal of Tissue Engineering and Regenerative Medicine 6(2): 96-102, 2012. -
6. 論文名:再生医療におけるアログラフト
著者:藤間保晶, 大串始, 田中康仁
論文掲載:再生医療における臨床研究と製品開発. 技術情報協会:109-115, 2013. -
7. 論文名:Reg Gene Expression in Periosteum after Fracture and its In Vitro Induction Triggered by IL-6. 骨折後の骨膜に再生遺伝子(Reg遺伝子)が出現することを発見し、インターロイキン6により誘導されることを見出した研究
著者:Tohma Y, Dohi Y, Shobatake R, et al.
論文掲載:Int. J. Mol. Sci. 18(11): 2257, 2017. - ほか多数
吉塚 将昭
Masaaki Yoshizuka
略歴
- 2007年3月
- 広島大学 医学部 卒業
- 2007年4月
- 医師免許取得
- 2007年4月
- 市立三次中央病院 研修医
- 2009年4月
- 松山赤十字病院 整形外科 勤務
- 2011年4月
- 市立八幡浜総合病院 整形外科 勤務
- 2013年4月
- 広島大学病院 整形外科 勤務
- 2017年3月
- 広島大学大学院 医学系研究科 修了(医学博士)
- 2017年4月
- 土谷総合病院 整形外科 勤務
- 2020年4月
- 庄原赤十字病院 整形外科 勤務
- 2022年4月
- 斎木病院 整形外科 勤務
マキツボ整形外科クリニック 勤務
- 2022年10月
- リペアセルクリニック東京院 勤務
所属学会
- 日本整形外科学会 専門医
渡久地 政尚
Masanao Toguchi
略歴
- 1991年3月
- 琉球大学 医学部 卒業
- 1991年4月
- 医師免許取得
- 1992年
- 沖縄協同病院 研修医
- 1994年
- 沖縄協同病院 外科 勤務
- 2000年
- 癌研究会附属病院 消化器外科 勤務
- 2008年
- 沖縄協同病院 内科 勤務
- 2012年
- 老健施設 かりゆしの里 勤務
- 2013年6月
- 医療法人美喜有会 ふたこクリニック 院長
- 2014年9月
- 医療法人美喜有会 こまがわホームクリニック 院長
- 2017年8月
- 医療法人美喜有会 訪問診療部 医局長
所属学会
圓尾 知之
Tomoyuki Maruo
略歴
- 2002年3月
- 京都府立医科大学 医学部 医学科 卒業
- 2002年4月
- 医師免許取得
- 2002年4月
- 大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務
- 2002年6月
- 関西労災病院 脳神経外科 勤務
- 2003年6月
- 大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務
- 2003年12月
- 大阪母子医療センター 脳神経外科 勤務
- 2004年6月
- 大阪労災病院 脳神経外科 勤務
- 2005年11月
- 大手前病院 脳神経外科 勤務
- 2007年12月
- 大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務
- 2012年3月
- 大阪大学大学院 医学系研究科 修了(医学博士)
- 2012年4月
- 大阪大学医学部 脳神経外科 特任助教
- 2014年4月
- 大手前病院 脳神経外科 部長
加藤 秀一
Shuichi Kato
略歴
- 1997年3月
- 埼玉医科大学 医学部 卒業
- 1997年4月
- 医師免許取得
- 1997年4月
- 三重大学附属病院 整形外科 研修医
- 1998年4月
- 伊賀市立上野総合病院 整形外科 勤務
- 2000年6月
- 鈴鹿中央病院 整形外科 勤務
- 2001年6月
- 三重大学医学部大学院 整形外科学 勤務
- 2003年4月
- 医療法人山本総合病院 整形外科 勤務
- 2004年4月
- 三重県立総合医療センター 整形外科 勤務
- 2006年4月
- 四日市社会保険病院 整形外科 勤務
- 2008年4月
- 医療法人博仁会 村瀬病院 整形外科 勤務
- 2008年9月
- 医療法人美喜有会 理事
- 2009年4月
- 医療法人美喜有会 整形外科みきゆうクリニック 管理者
症例紹介
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- 頸椎・腰椎ヘルニア・狭窄症の症例
- 幹細胞治療の症例
幹細胞投与により、多くの確かな効果を実感! こちらの患者様は、6年前からの四肢のこわばりと動かしにくさなどを訴えて受診されました。 初めて症状が出現したのは6年前です。6年前に足の動かにくさと歩行時のもつれが出現し、整形外科では「頚椎症性脊髄症」と診断されました。5年前に頸椎の手術を受けられましたが手術後に症状が悪化してしまい、両手の動かしやすさも出現したそうです。その後いくつかの病院を転々としましたが、手術をしてくれる病院を見つけることは難しかったそうです。やっとのことで2回目の手術を受けることができたのは4か月後のことです。しかし手術後に急に歩けなくなり、右上肢の激痛も出現したため精査したところ、感染していたことがわかりました。 その後3回目の手術を行いましたが、不運なことに3回目の手術直後も四肢を動かすことができなかったのですが、現在は歩行器を使用することで歩行は可能となっています。しかし握力は弱り、箸の使用も困難になり、ちょっとしたことでふらつくようになってしまいました。リハビリを続けてはいますが、現在は神経症状の改善が止まってしまったため、再生医療を希望して当院を受診されました。 現在の保険診療内では手術を行った後に、神経の回復が止まってしまった場合の根本的な治療法はありません。こういった場合の唯一の治療方法は幹細胞治療になります。私達は幹細胞治療の黎明期より、脊椎の手術後の後遺症に苦しむ多くの患者様に幹細胞治療を提供し、満足のいく神経回復をもたらしてきました。良好な治療成績の要因は2つあります。 1つ目は、冷凍保存しない生き生きした強い幹細胞を使用していることです。 2つ目は、投与方法です。通常は脊髄損傷の幹細胞治療は点滴による静脈注射です。しかし血管に入った幹細胞は全身に駆け巡るので、損傷した脊髄に届く幹細胞の数は少なくなってしまいます。損傷した脊髄細胞へより多くの幹細胞を届け修復を促したいとの思いから、当院では国内ではほとんど行われていない脊髄内への直接投与という画期的な治療法(脊髄腔内ダイレクト注射療法)を行っております。針を脊髄のくも膜下腔まで進め、そこで幹細胞を投与します。投与された幹細胞は髄液の中に入り、髄液は脊髄の中を還流しているので、その流れに幹細胞は乗って脊髄損傷部位まで届きます。 MRI初見 受診時のMRIでは頚髄の圧迫は3回にも及ぶ手術で改善されていました。 脊髄内に直接幹細胞を2回投与 脊髄内に2500万個細胞ずつ、合計2回の投与を予定しました。 1回目の投与後2か月で投与前の両手のしびれ・痛みが半分以下になり、両下肢のこわばりがほとんど消失し、体幹に力が入り足が上がるようになり歩行が安定、指が伸びるようになった、手が使いやすくなったなど様々な効果を実感いただけました。 頸椎、腰椎の手術後もなお後遺症に苦しんでいる患者様は、一度カウンセリングへお越しください。 <治療費> 198万円〜(税込) <起こりうる副作用> ・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ID T000842 再生医療医師監修:坂本貞範
2024.03.05 -
- 頸椎・腰椎ヘルニア・狭窄症の症例
- 幹細胞治療の症例
幹細胞投与後の翌日から、驚きの症状改善! こちらの患者様は20年以上前からの頸部痛と両上肢のしびれ・痛みで受診していただきました。頸椎椎間板ヘルニアの診断され、数年前に自由診療で2回レーザー治療を受けたことがありますが、効果は一時的であったそうです。 手術も検討したことがあるそうですが、首の神経の近くを操作する手術には恐怖心や抵抗感があり、躊躇してしまうそうです。そんな中、再生医療に興味を持たれ当院を受診していただきました。 当院では手術で神経の物理的圧迫を取り除いたにも関わらず残存したしびれや痛み、筋力低下、膀胱直腸障害などに対して幹細胞治療を希望する患者様が多い来院されます。しかし、手術を受けずに神経が物理的に圧迫されたままの状態であっても、症状によっては幹細胞治療の適応となります。痺れと頚部痛、そしてうつむいた時に吐き気がするといった症状に対して、どうしても手術後に後遺症が出たらどうしようと悩んでおられました。当院では手術を受ける前の患者様に幹細胞投与を行い、症状の改善を認めた例も多く経験しています。その理由は冷凍保存しない生き生きした強い脂肪由来の幹細胞を使用した脊髄腔内ダイレクト注射療法を行っているからです。 通常の脊髄損傷の幹細胞治療は、点滴による静脈注射です。しかし血管に入った幹細胞は全身に駆け巡るので、損傷した脊髄に届く幹細胞の数は少なくなってしまいます。損傷した脊髄細胞へより多くの幹細胞を届け修復を促したいとの思いから、当院では「脊髄腔内ダイレクト注射療法」を行っています。 脊髄のくも膜下に幹細胞を注射すると、幹細胞は髄液の中に入り、髄液は脊髄の中で還流しているので脊髄損傷部位に直接大量の幹細胞が届きます。また使用する幹細胞は骨髄由来のものがいいのか脂肪由来のものがいいのかという議論がありますが、最近の論文では脂肪幹細胞による治療の方が効果が高いという報告があります。この論文での幹細胞も冷凍保存されたものを使用しているため当院の冷凍せず培養された脂肪幹細胞の治療効果は圧倒的に高いということになります。 骨髄由来の幹細胞を採取するには患者様への身体の負担が大きいです。一方の脂肪幹細胞であれば、下腹部から1㎝ほどの傷で米粒2~3粒程度の脂肪細胞を採取するだけで大丈夫な点も、脂肪幹細胞を使用するメリットです。 MRI初見 頸椎MRIではC4/5、C5/6に頸椎椎間板ヘルニアを認めました。 脊髄内に直接幹細胞を3回投与 脊髄内に2500万個細胞の投与を計3回予定しました。 初回の投与後翌日から効果が早速現れました。20年以上悩まされていた頸部痛が、全くなくなったのです。さらにうつむくと吐き気が出ていたのですが、その症状も消失しました。そしてさらに、喉のイガイガや乾燥が半分ほどマシになりました。 投与翌日からの劇的な症状改善に患者様も驚かれていました。頚椎ヘルニアによる症状として上肢の痺れ以外にも、喉のつかえや食事が喉を通りくいなど、時折みられることがあります。しかし、食道の検査や耳鼻科で検査をするも特に何も問題は出てこないので、原因不明の症状とされることがあります。今までの経験で、このように原因不明と言われる症状に対しても、再生医療では治療ができることが多々ありました。 こちらの患者様は、両上肢の症状の改善を期待して、あと2回の幹細胞投与を行っていく予定です。 今後は脊髄腔内ダイレクト注射療法が世の中に広まって、治療の選択肢の一つになることを願っています。 <治療費> 198万円〜(税込) <起こりうる副作用> ・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ID T000837 再生医療医師監修:坂本貞範
2024.03.04 -
- ひざ関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
人工関節にするしかないかと諦めていたが、幹細胞治療にかけてよかった! こちらの患者様は40代からの左膝痛で受診していただきました。 整形外科への通院歴は40代からと長く、溜まった水を時々抜いてはヒアルロン酸の関節内注射で痛みをしのいできたそうです。ここ数か月はヒアルロン酸注射でも全く痛みが引かず、かかりつけ医には「末期の変形性関節症で人工関節しか手立てがない」と言われたそうです。 自分の脚で一生歩き続けたいという強い意思をお持ちの患者様は、人工関節は断固拒否、自分の膝を残すことができる再生医療に希望を見出し当院を受診していただきました。 レントゲン所見 レントゲンでは両膝の関節裂隙はほとんど消失しており、末期の変形性関節症でした。見た目もO脚変形が見られました。 当院では冷凍保存しない生き生きした細胞はもちろんのこと、米粒2~3粒程度の脂肪を採取するだけで1億個以上の数まで細胞を培養できます。これは他の幹細胞クリニックと比べて群を抜いた数です。生き生きした大量の細胞を損傷部位にピンポイントで投与するため、この患者様の膝同様に、骨と骨がくっついている末期の変形性関節症であっても疼痛が十分に軽減した経験を多数有しています。 一般的医療機関で行われている、冷凍している幹細胞であればO脚変形している膝に対しての再生医療はお断りされる例がよくあります。とはいえ当院でも、末期でもO脚変形のかなりきつい関節症に幹細胞投与を行っても、思うように効果が見られなかったケースがあるのも事実です。そのことを正直にお話すると、それでも当院での幹細胞治療にかけてみたいと治療を受けていただくこととなりました。 <治療効果>両膝に計5000万個の幹細胞を計3回投与+PRP 両膝に5000万個細胞ずつ、トータル1億個を計3回投与しました。 その結果、半年後には痛みは投与前10段階中7であったのが0.5まで軽減しました。 最終診察時には、「人工関節以外に痛みを取る方法はないと諦めていたが幹細胞治療にかけてよかったです」とお話いただきました。私達も末期の関節症であってもここまで疼痛が軽減できるものかとあらためて幹細胞治療の力に驚かされました。 <治療費> 関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個) 投与回数 (1回~3回)132~418万円(税込) PRP治療 16.5万円(税込) <起こりうる副作用> ・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状のよりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ID T000469 再生医療医師監修:坂本貞範
2024.02.13 -
- ひざ関節の症例
- PRP治療の症例
- 関節リウマチの症例
足が上がらない歩けない膝の激痛、注射一本で劇的に改善 こちらの患者様は10年前からの両膝痛のため受診していただきました。 昔はマラソンをされており、2,3年前までは土木関係の仕事をバリバリこなして体力には自信があったそうです。しかし、最近は両膝痛の悪化に加え泌尿器系の大病を患い体力にすっかり自信をなくしておられました。活動量が減った分、体重が増えてしまい、それが膝痛の悪化を招くという悪循環にも陥っていました。 近くの整形外科で人工関節置換術を勧められるも、泌尿器系の大病のため手術に耐えられるかどうか不安で躊躇していたそうです。また軟骨のすり減りは中等度であったため、人工関節以外で身体への負担が少ない治療がないかと探している中、再生医療の存在を知って当院を受診していただきました。 レントゲン所見 MRIでは右膝は外側半月板の水平断裂、左膝は内側半月板の水平断裂を認めました。レントゲンでは中等度の変形性関節症を認めました。 半月板の損傷の手術では、半月板の損傷が激しくて縫合できない場合には、半月板の損傷した部分を切除します。切除すると膝のクッションがなくなるため軟骨のすり減りが加速してしまいます。幹細胞を投与することで半月板が修復され、幹細胞治療により再生された軟骨のすり減りも予防できます。 細胞の培養は細胞培養技術が日本トップクラスの施設と提携して行うため、米粒2~3粒程度の脂肪を採取するだけで1億個以上の数まで細胞を培養できます。採取する細胞が少なくて済むため、身体への負担を抑えることができます。また、冷凍せず培養する国内でも珍しい方法で投与できるので、高い治療効果が期待できます。 手術に対して体力的に不安を持たれていたこの患者様は、当院での幹細胞治療を選択されました。 <治療効果>両膝に計5000万個の幹細胞を投与+PRP 右膝に1500万個細胞、左膝に3500万個細胞、トータル5000万個を計2回投与しました。 その結果、半年後には、右膝の痛みは投与前10段階中3であったのが1まで軽減しました。左膝は投与前8であった痛みが0に軽減していました。 最終診察時には膝の痛みが楽になったので、ウォーキングで体重を減らして健康増進、体力維持を頑張っていきたいと前向きに語っていただけました。 https://www.youtube.com/watch?v=L5AqAZcGvGs https://www.youtube.com/watch?v=FlK0iEa6tB8 その他の動画はこちら <治療費> 関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個) 投与回数 (1回~3回)132~418万円(税込) PRP治療 16.5万円(税込) <起こりうる副作用> ・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状のよりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ID T000368 再生医療医師監修:坂本貞範
2024.02.12
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スタッフブログ
トピックス
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慢性腰痛にリゾトミーは有効?手術の費用や期間について 慢性腰痛は多くの人が抱える問題であり、その治療方法は多岐にわたります。慢性的な痛みは日常生活に影響を及ぼすことがあり、適切な治療が求められます。 この記事では、慢性腰痛の治療法の一つであるリゾトミー(高周波熱凝固法)の効果や手術費用、治療期間について詳しく解説します。 慢性腰痛とは 慢性腰痛は、一般的に「12週間以上持続する腰痛」のことを指します。 慢性腰痛で多くの場合は、 腰の痛みに対する治療が効かないために慢性化してしまっています。そのため、疼痛を一気に解決するような効果的な治療法が存在しないことが多いとされています。 また、腰痛のための安静や活動制限が続いてしまうと、廃用性に体幹や全身の機能が低下します。この結果、日常生活や職業などの社会参加が障害されることになってしまいます。 慢性腰痛の原因 慢性腰痛の原因はさまざまです。例えば、椎間関節や椎間板、靭帯、筋などの組織が、過度な負荷によって傷ついて しまうことがあります。また、椎間板ヘルニアや、腰椎すべり症、腰椎分離症、変形性脊椎症なども腰痛の原因となります。 その他、慢性腰痛には心因性、つまり心の問題が原因となることもあります。実際に、ストレスによっても腰痛が生じることがわかっています。 慢性腰痛の治し方 慢性腰痛に対しては、マッサージや鍼治療が有効な場合があります。マッサージは筋肉の緊張を和らげ、鍼治療は身体の特定のポイントを刺激することで痛みを緩和する効果が期待できます。 また、症状に合わせて痛みがある部分を冷やすことで炎症を抑えたり、温めることで血流を促進し筋肉の緊張を和らげたりすることも効果的です。 痛みを和らげるために、運動療法や薬物療法も役立つと考えられます。 リゾトミーの概要と効果 リゾトミーは、慢性腰痛の治療法の一つで、高周波熱凝固法(こうしゅうはねつぎょうこほう)とも呼ばれます。 この手術では、高周波の熱を使って痛みの原因となる神経を焼き切ります。リゾトミーは、特に神経根の圧迫による痛みに対して効果があるとされています。 リゾトミーを行う際には、以下の 手順で行っていきます。 1.患者様 の準備 患者様 は手術台にうつ伏せになります。医師は、対象となる腰椎の横突起関節(おうとっきかんせつ)の皮膚を洗浄・滅菌します。 2.局所麻酔 局所麻酔薬を注射し、皮膚とその下の組織の痛覚を抑え ます。 3.針の挿入 X線透視下で、皮膚を通して特殊な針を挿入し、腰痛の原因と考えられる細い神経に針先を向けます。 4.テスト 針が正しい位置にあることを確認したら、小さな電流を通して流し ます。そして、神経に近いことを確認し、筋肉のひきつれや痛みの誘発をテストします。 5.高周波焼灼 正しい針の位置を確認した後、高周波エネルギーが針を通して送られ、神経を加熱・焼灼(破壊)し、痛みの信号を遮断します。 6.手術後のケア 針を除去し、挿入部位を包帯で覆います。しばらく経過観察し、その後には帰宅が可能です。 治療の費用と期間 リゾトミー治療の費用は医療施設によって異なるものの、一般的には数十万円程度が相場となっています。 治療費用には、手術費用、検査費用、入院費用などが含まれています。 リゾトミー治療は、保険の適応外の自費診療になり、治療費は高額になる場合が多いです 。そのため、リゾトミー治療を受ける患者様は保険の適用条件や具体的な費用について、事前に医療機関に確認することが重要です。 腰痛が治るまでの期間については、手術自体は通常1日で完了しますが、完全な痛みの軽減を実感するまでには個人差があり、数週間から数ヶ月かかることがあります。 治療後は、手術を受けた整形外科病院等へ定期的に通院し、フォローアップやリハビリテーションが必要になることもあります。そのため、医師の指示に従って適切なケアを続けることが大切です。また、治療の効果や安全性に関する最新の情報を確認し、リスクや副作用についても十分に理解しておくことが望ましいです。 リゾトミーのリスクと再生医療 リゾトミーは慢性腰痛の治療法ですが、いくつかのリスクが伴います。 リスクしては、感覚低 、筋力の低下、感染、出血や神経損傷などがあります。これらの症状に対して、再生医療が有望な治療法として注目されています。 再生医療は、損傷した組織や細胞を修復または再生させる技術で、リゾトミーの後遺症を克服する可能性があります。例えば、幹細胞療法は神経損傷の修復や機能回復を目指すもので、今後の研究の進展が期待されています。 まとめ・慢性腰痛にリゾトミーは有効?手術の費用や期間について 慢性腰痛の治療法としてのリゾトミーは、神経根の圧迫による痛みに効果的ではありますが 、リスクも伴います。治療を受ける前には医師としっかりと相談し、利点とリスク を十分に理解することが重要です。 リゾトミー治療には感覚低下や筋力の低下、神経損傷などの後遺症が生じるリスクもありますが、再生医療の進展により神経の修復が期待されています 。リゾトミー治療と再生医療を組み合わせることによって、今後さらに治療法の選択肢が広がることが望まれます 。 No.180 監修:医師 坂本貞範 参考文献 慢性腰痛の疼痛管理─リハビリテーションの視点で.日本腰痛会誌.2004;10(1): 23-26. No.1 ストレスと腰痛 こころの耳 厚生労働省 Lumbar Facet Syndrome and the Use of Radiofrequency Ablation Technique as an Alternative Therapy: A Systematic Review.Rev Bras Ortop (Sao Paulo). 2023 Apr; 58(2): 199–205. Cohen SP, et al. Regenerative medicine and pain management.StatPearls [Internet].Last Update: January 16, 2023.
最終更新日:2024.03.19 -
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ヘルニア治療のPLDD法で失敗?治療を後悔しないために 椎間板ヘルニアは、背骨の間にある椎間板が飛び出して神経を圧迫し、痛みやしびれを引き起こす病気です。その治療法として、PLDD(Percutaneous Laser Disc Decompression;経皮的レーザー椎間板減圧術)が注目を集めています。しかし、すべての患者さんにとって最適な治療法とは限りません。 本記事では、PLDD法を受ける際に後悔や失敗がないようにするためのポイントについて解説します。 PLDD法とは PLDD法は、レーザーを使って椎間板の飛び出した部分を蒸発させ、圧迫されていた神経の圧力を解放する手術です。メスを使わないため出血が少なく、全身麻酔の必要もないため、患者さんの負担が少ないのが特徴です。多くの場合、日帰り手術が可能です。 しかし、PLDD法でも失敗するリスクはあります。治療を受けたことを後悔しないためにも、頚椎または腰椎椎体ヘルニアに対するPLDD法について、良い適応となる症例と、逆に不適切となる症例について知っておくことが大切です。 PLDDが適している場合とは では、ここからはPLDDの良い適応について解説します。 症状が神経根の圧迫によるものである 下肢への放散痛(坐骨神経痛)、腕への放散痛などが典型的な症状です。 画像診断(MRIなど)でヘルニアが確認され、症状と一致する 椎間板の突出が神経根を圧迫していることが明確に示されている必要があります。 特に、PLDDは膨隆型(ぼうりゅうがた)というタイプで、椎間板が全体的に膨らんだような形になっているヘルニアに良い適応といわれています。 保存的治療(薬物療法、物理療法など)で十分な改善が見られない 通常、数週間から数ヶ月の保存的治療後に効果が不十分であれば、PLDDを検討することがあります。 PLDDが適していない場合とは 逆に、PLDDが不適切な症例について述べていきます。 椎間板の破裂や大きな脱出がある PLDDは椎間板の小さな突出に対して効果的ですが、大きな脱出や破裂には適していません。 重度の椎間板の狭窄や脊椎管狭窄がある これらの状態はPLDDで改善することが難しく、他の手術的治療が必要な場合があります。 椎間板感染症や腫瘍がある これらの病態はPLDDの適応外です。 椎間板以外の原因による症状がある 例えば、筋肉の緊張や関節の問題など、椎間板ヘルニア以外の原因で症状が出ている場合、PLDDは適切とは言えません。 PLDD治療の適応は患者さんの状態や症状によって異なるため、専門の医師による詳細な診断と評価が必要です。治療の選択にあたっては、他の治療方法との比較検討も含めて、医師と十分に相談することが重要です。 PLDD治療を受ける前に確認すべきこと 上記の説明を理解した上で、さらにPLDD法を受ける前に以下のことを確認しておきましょう。 ・詳細な診断と検査を受け、PLDD法が自分に適しているか確認する ・治療費用や、期待できる効果、さらに副作用について医師と十分に話し合う ・治療後の経過観察や、 リハビリの必要性について理解する 治療後の注意点 PLDDは、身体に与える負担が小さい治療です。しかし治療後には以下のような注意すべき点もあります。 ・術後は安静にし、医師の指示に従って徐々に活動を再開する ・痛みやしびれが再発した場合は、早めに医師に相談する ・手術を受けた病院に定期的に通院したり、リハビリを受けるなどのフォローアップ を受け、症状の変化に注意する PLDDと再生医療 PLDD法は短期的な痛みの軽減に有効であると考えられます。一方、変性した椎間板そのものを修復することはできません。 椎間板の修復や再生を目指す治療として、再生医療も有効な治療法といえます。厚生労働省に許認可が必要な治療法ですが、徐々に治療できる施設が広がってきており、その効果も期待されていますさらに、術後後遺症としての神経障害に対しても有効な治療となりえる治療法です。 再生医療とは 再生医療とは、損傷した組織や臓器の機能を回復させるための最新医療技術です。 再生医療の一つである幹細胞治療は、椎間板ヘルニアにおいても研究が進められています。椎間板ヘルニアによる神経損傷や、変性した椎間板の修復にも効果が期待されています。 そこで、PLDDと再生医療とを組み合わせることが、椎間板ヘルニアの治療において、痛みの軽減と椎間板の修復・再生を目指すアプローチとなる可能性があります。PLDD法で椎間板内の圧力を減少させ、痛みを軽減した後、幹細胞治療などの再生医療技術を用いて椎間板の修復や再生を促進するのです。 幹細胞治療では、患者自身から採取した幹細胞を損傷した椎間板に注入し、椎間板の細胞の増殖や組織の修復を促すことが期待されています。例えば、幹細胞治療としては、例えば骨髄由来自己幹細胞や、脂肪由来自己幹細胞などがあります。 このような組み合わせ治療は、椎間板ヘルニアの根本的な治療として期待されています。しかし、再生医療についても治療費が高額になる可能性があるため、経済的な負担も考慮する必要があります。 まとめ・ヘルニア治療のPLDD法で失敗?治療を後悔しないために PLDD法は、椎間板ヘルニアの治療において有効な選択肢の一つですが、すべての患者さんに適しているわけではありません。 治療を受ける前には、自分がPLDD法の良い適応かどうかを理解し、医師と十分に相談することが重要です。また、治療後も適切なケアとフォローアップが必要です。患者さんご自身が積極的に情報を収集し、自分に最適な治療法を選択することが、後悔しないための鍵となります。 また、再生医療の進展にも注目が集まっています。椎間板ヘルニアそのものに対しても、さらにPLDDの後遺症に対しても、将来的な治療の選択肢として検討することが望まれます。 https://www.youtube.com/watch?v=4AOGsB-m63Y&t=132s ▶万が一、手術後に後遺症が残ってしまった場合には、再生医療である幹細胞治療が適応になります。もし術後の後遺症にお困りであれば、ぜひ一度当院にご相談ください。 No.179 監修:医師 坂本貞範 参考文献 レーザーによる経皮的椎間板減圧術 (PLDD法) の経験.中四整会誌.1997;10 (2): 229-233. Hellinger J. "Technical aspects of percutaneous laser disc decompression (PLDD)." Lasers in Surgery and Medicine, 1999.Dec;16(6):325-31.
最終更新日:2024.03.15 -
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PLDD治療、そのメリット・デメリット、リスクとは? PLDD(Percutaneous Laser Disc Decompression経皮的レーザー椎間板減圧術)は、椎間板ヘルニアなどの脊椎疾患の治療法の一つです。この治療は、レーザーを使用して椎間板内の圧力を低下させ、痛みを軽減することを目的としたものです。 PLDDは主に頚椎や腰椎のヘルニア治療に用いられ、従来の手術に比べて侵襲性が低いことから注目を集めています。 今回の記事では、PLDDとはどのようなものか、そして考えられるメリットとデメリットについて解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。 PLDD(Percutaneous Laser Disc Decompression)とは PLDDは、椎間板ヘルニアをレーザーで減圧する手術のことです。 そもそも、椎間板とは椎体という背中の骨と骨の間にある、クッションのような構造物です。椎間板はゲル状の中身である髄核(ずいかく)と、それを包む硬い線維輪(せんいりん)によって形作られています。 引用)脊椎・脊髄の構造と機能 椎間板ヘルニアはこの椎間板が大きく膨らんでしまったり、髄核が線維輪から、しびれや痛みといった症状が出る病気です。 椎間板ヘルニアに対しては、鎮痛薬などを使って症状を和らげていきます。症状が重い、あるいは進行している場合には、 椎間板ヘルニア病変を手術で取り除くことが治療法となります。そして、手術の一つであるPLDDとは レーザーを用いて椎間板ヘルニアを小さくするというものになります。 PLDDの方法 PLDD手術では、まず皮膚とその下の筋肉に局所麻酔を行い、エックス線透視法を使用して正しい椎間板レベルを評価します。そして、中空針(ちゅうくうしん:中が空洞になっている細い針)を身体に挿入し、椎間板の中心に向けます。針が所定の位置に配置したか確認し、レーザーファイバー(0.4mm)を中空針から通して髄核の中心に挿入します。次に、レーザーを髄核に照射すると、髄核の内容物が蒸発し椎間板の内部の圧力が低下します。 、椎間板ヘルニアによる症状である痛みやしびれといった症状が改善すると考えられます。 PLDDのメリット それでは、まずはPLDDのメリットについて解説します。 身体への負担が少ないこと PLDDは針を用いた経皮的な手法です。つまり、皮膚に小さな穴を開けるだけです。 そのため、手術に比べて身体への負担が少なくなります。 また PLDDは通常30分から1時間程度で完了し、手術時間が短いため、患者様の負担が少ないと考えられます。 日帰り手術 手術後の回復が早く、多くの場合は、 手術当日に退院できるため、入院で行う手術に比べると入院によるストレスや期待できます。 局所麻酔 全身麻酔のリスクを避けることができ、手術中の患者様 の負担が軽減されます。これにより、高齢者や全身麻酔が困難な患者様 でも安全に治療を受けることが期待できます。 再生医療との併用 幹細胞治療などの再生医療と、PLDDを組み合わせることの治療効果については研究が進んでいます。 研究によると、再生医療とPLDDを同時に使用することで、椎間板の回復を促進する可能性があると述べられています 。また、PLDDによって痛み を和らげることと、再生医療による椎間板の機能回復が相乗効果を生み、 長期的な治療効果が期待できます 。 さらに、椎間板の再生を促すことで、椎間板ヘルニアの再発リスクを低減することが可能になるかもしれないと報告されています。 PLDDのデメリット・リスク では、次にPLDDのデメリットやリスクについて解説します。 適応となる椎間板ヘルニアが限られる すべての椎間板ヘルニアがPLDDの適応となるわけではなく、症状やヘルニアの種類によっては他の治療法が推奨される場合があります。 副作用・合併症のリスクがある PLDDの合併症として、レーザーによる加熱や、 針を留置することが原因となる椎間板炎が報告されています。その他、PLDD治療後に、硬膜外血腫(こうまくがいけっしゅ)を含む出血が起こる可能性があります。 その他 、血管損傷、感染症、神経損傷 、レーザーによる熱傷が発生する可能性も考えられます。また、PLDD後に再びヘルニアが発生する可能性があり、その場合は追加の治療が必要となります。 術後後遺症 一部の患者様では、PLDD術後後遺症として、慢性的な痛みやしびれなどの不快感 が残ることもあります。 まとめ・PLDD治療、そのメリット・デメリットやリスクとは? PLDDは、侵襲性と短い回復期間がメリットとなる治療法です。そして、幹細胞治療と組み合わせることで、患者様にとってはより有効な治療となる可能性もあります。 しかし、適応やリスクを十分に理解し 他の治療法と比較検討した上で、医師と相談のもと適切な治療選択を行うことが重要です。 当院では、脊髄損傷や椎間板の変性に対する再生医療として、自己脂肪由来幹細胞治療を行っています。 これは、自分の脂肪組織や自分の血液 から幹細胞を抽出、、点滴で静脈注射する、あるいは当院独自技術として脊髄腔内に直接幹細胞を投与することができる、脊髄腔内ダイレクト注射療法もあります。 椎間板ヘルニアや術後の後遺症にお悩みの方で再生医療にご興味のある方は、ぜひ一度当院までご相談ください。 No.178 監修:医師 坂本貞範 参考文献 脊椎・脊髄の構造と機能 Percutaneous laser disc decompression combined with secretome of umbilical cord-derived mesenchymal stem cells in a patient with spinal cord injury: A case report.Int J Surg Case Rep. 2024 Jan:114:109219.
最終更新日:2024.03.12 -
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ヘルニア治療、PLDDの術後後遺症に対する最新治療とは!? PLDDは、頚椎および腰椎の椎間板ヘルニアの手術のなかでも最小と言っていいほど体への負担が少ない術式です。 しかし、どんなに画期的な手術であっても、術後に後遺症が残る可能性はゼロではありません。特に懸念すべきは神経障害による痺れ・痛み・麻痺などの症状です。神経障害を改善するために行なった手術で神経障害が悪化してしまうのは不幸なことです。 こうした術後後遺症に対して、最新治療である「再生医療」が吉報となるかもしれません。 本記事では、PLDDの概要と起こりうる術後後遺症、そして後遺症に対する最新治療についてご説明します。 椎間板ヘルニアの機序と治療、手術になるのはどんな時? 脊椎の中には、 太い神経の束である脊髄が走っています。脊髄からは運動や感覚を司る神経が出ています。重なる脊椎と脊椎の間には椎間板というクッション材が挟まっており、 椎間板の中央部には柔らかいゲル状の「髄核」があります。 椎間板ヘルニアとは 、この髄核が椎間板の外に飛び出す疾患です。飛び出したヘルニアが脊髄から伸びる神経の根本を圧迫してしまうと、「びりっ」とした痛みを感じるようになります。症状が進行すると神経へのダメージが大きくなり、感覚障害や麻痺を起こしたり排尿障害が起こることもあります。 しかし、重症化することはごく稀です。椎間板ヘルニアの多くは自然に縮小していく疾患 です。 たとえば、 腰椎椎間板ヘルニアは症状がある人の60%以上で吸収されると言われています。頚椎でも腰椎でもほとんどの椎間板ヘルニアと診断された方は、手術を受けることはありません。3ヶ月ほどの保存療法で自然と痛みが取れてくるのです。 では、不幸にも良くならなかったらどうなるのでしょう。保存療法でも改善しない痛みが続く場合や、麻痺・排尿障害をきたす場合は手術が行われます。 手術となると、「全身麻酔が大変」「術後は安静にしなければならない」「傷の痛みに耐えながら回復を待つ 」というイメージがあるかもしれません。 しかし、そのイメージと全く異なり、体への負担を最小限に抑えられる術式があります。それは、PLDD:Percutaneous Laser Disc Decompressionです。日本語では「経皮的レーザー椎間板減圧術」と呼ばれています。 PLDDってどんな手術? PLDDはレーザーを用いて椎間板の中央部にある髄核に照射して 、椎間板内の圧力を減少させる手術です。髄核が焼かれた後の空洞は縮もうとするため、時間経過とともにヘルニアは自然と小さくなっていきます。椎間板内にレーザーを照射するのみであれば、メスや針・糸は不要です。細い針を刺せばレーザーファイバーを通すことができます。そのため、PLDDを行ってもほんの小さな刺し傷しか残りません。安静も短くて済むため、日帰り手術をしている医療機関 も少なくありません。 PLDDの合併症について 体への負担の少なさについて強調されがちなPLDDですが、医療行為である以上は治療の合併症とは切っても切り離せない関係にあります。 特に深刻な術後後遺症を残すのが神経障害です。本来は神経の圧迫を改善するための手術なので、時間経過とともに痺れ・痛みなどは良くなるはずです。症状が術後に悪化している場合には神経障害の可能性が考えられます。神経障害が起こる要因にはいくつかの可能性があります。 ひとつはレーザーファイバーを入れる際に針で神経を傷つけてしまうことです。 次に、レーザーの誤照射により、神経がレーザーに当たってしまう可能性も否定できません。他に懸念されるのは、レーザーの熱などの間接的な要因でも神経障害が起こる可能性です。実際にレーザー照射を直接受けていないはずの近くの骨が壊死を起こしてしまった例が報告されています。 術後後遺症の神経障害に対する再生医療の可能性とは 最新の再生医療である「幹細胞治療」がPLDD術後後遺症への新たな希望となるかもしれません。 従来、神経が傷ついてしまうと完全にもとに戻すことは難しいとされてきました。そのため椎間板ヘルニアの術後後遺症が残ってしまっても、薬やブロック注射などの対症療法を行うことしかできませんでした。 しかし、最新治療の幹細胞治療が神経を回復させてくれるのではないかと期待されています。幹細胞治療では、どんな細胞にも変化できる万能細胞の「幹細胞」 を使用します。幹細胞を投与することにより、傷ついた組織の再生が促されるのです。 まとめ・PLDD術後後遺症に対する最新治療とは! PLDDの概要と合併症のリスク、そして術後後遺症に対する最新治療についてご説明しました。 合併症が起こらないことが一番ですが、万が一起こってしまった時にどのような治療の選択肢があるか知っておくことは重要です。 当院では、PLDDをはじめとした椎間板ヘルニアの術後後遺症に対して、幹細胞治療を行っております。当院ではフレッシュで生き生きとした細胞を多く届けることができるように2つの工夫をしております。 ひとつは細胞の保存や輸送のプロセスにおけるものです。細胞を凍結せずに保存・輸送を行なっているのです。多くの病院の細胞加工室では細胞を保存、輸送する際に凍結してしまいます。しかし、冷凍された幹細胞は弱くなり、 解凍時の生存率が大きく低下します。 当院では細胞の凍結を行わないため、新鮮で強い細胞が投与可能なのです。 もうひとつは細胞の投与方法です。当院では損傷した脊髄に対して直接幹細胞を投与できる「脊髄腔内ダイレクト注射療法」を行なっております。従来は脊髄の障害があるときの幹細胞投与は点滴でした。当院では点滴の他に「脊髄腔内ダイレクト注射療法」を行うため、脊髄に届く幹細胞の数がより多くなります。 https://www.youtube.com/watch?v=5JqLxbYwLJ4&t=3s ▶PLDDをはじめ、椎間板ヘルニアの手術における術後後遺症でお悩みであれば、一度当院へご相談ください。 No.178 監修:医師 坂本貞範 参考文献 日本整形外科学会 パンフレット 「整形外科シリーズ2 腰椎椎間板ヘルニア」 佐藤正人, 石原美弥, 荒井恒憲, 菊地眞, 持田譲治. 日本レーザー医学会誌 31(2): 146-151, 2010. 腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン2021 改訂第3版. 宮本雅史, 中嶋隆夫. 日内会誌 105:2210-2214, 2016. Tonami H, et al. AJR Am J Roentgenol 173 : 1383―1386, 1999.
最終更新日:2024.03.08