専門医が語る、選ばれる再生医療
の安全性と秘密
【再生医療】治療の新たな選択肢に!
低リスクで元の元気な体に戻る治療法をプロがお話します!
なぜ!?当院が選ばれるのか??
そこには幹細胞の強さに秘密があった!!
独自の培養技術について詳しく解説を行います。
症例紹介
東京・大阪・札幌の3院で、変形性関節症、脳卒中後遺症、脊髄損傷など、さまざまな疾患で改善を実感された症例をご紹介します。
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- 股関節の症例
- 関節の症例
- 幹細胞治療の症例
デイサービスでの仕事を快適に続けられるようになった50代女性の股関節再生治療 「立ち上がるたびに右股関節が痛んで、仕事が辛い…」。そんな不安を抱えていた50代の女性の患者様。右変形性股関節症(OA末期)と診断され、痛みは10段階中5と、日常のあらゆる動作に支障をきたしていました。当院で"リペア幹細胞"とPRP療法を併用した治療を行った結果、痛みは10段階中1にまで軽減し、デイサービスでの立ち仕事にも支障なく取り組めるようになりました。 治療前の状態 数年前から右大腿部に痛みを感じ始め、徐々に右股関節の痛みを自覚するように 整形外科で右変形性股関節症(OA末期)と診断され、手術も選択肢として提示された 座っていると痛みが増し、屈曲制限(約90度)によって靴下の着脱も困難な状態 デイサービスでの立ち仕事が中心の生活で、立ち上がり動作のたびに痛みが走っていた 患者様は数年前から右大腿部に痛みを感じ始め、次第に右股関節全体へ痛みが広がっていきました。整形外科を受診したところ、右変形性股関節症(OA末期)と診断され、手術も検討されましたが、日常生活への支障が大きく、なんとか手術以外の方法で改善したいとの思いから、再生医療を希望して当院へ来院されました。 座位で痛みが強まり、靴下の着脱すら困難な状態に加え、デイサービスでの立ち仕事では立ち上がるたびに痛みが生じていました。右殿部にも痛みがあり、従来の保存療法では限界を感じておられました。 "リペア幹細胞"とリペアセルクリニックの特長 レントゲン所見 レントゲンにて関節の狭小化を認めます <治療内容>右股関節に合計2億個の"リペア幹細胞"を計4回投与+PRP 右股関節に合計2億個の"リペア幹細胞"を計4回(うち補償分1回)にわたり投与し、PRP療法を計2回併用しました。手術や入院の必要はなく、関節を温存したまま治療を進めることができました。 治療後の変化 "リペア幹細胞"とPRP療法の併用により、段階的に痛みが軽減 右股関節の痛みが10段階中5から1へ大幅に改善 安静時は快適で、日常動作にも支障が少ない状態に回復 デイサービスでの立ち仕事も以前のように続けられるようになった "リペア幹細胞"とPRP療法を段階的に実施した結果、右股関節の痛みは10段階中5から1へと大幅に軽減しました。安静時は快適で、日常の動作にもほとんど支障がない状態にまで回復しています。 治療前は座位で痛みが強まり靴下の着脱も困難でしたが、今では日常動作の支障がほぼ解消されました。手術を回避したいという希望を叶えながら、デイサービスでの立ち仕事も快適に続けられるようになり、患者様の生活の質が大きく向上しました。
2026.05.30 -
- 脳神経・脊髄の症例
- 頚椎・腰椎ヘルニア・狭窄症・脊髄損傷・脊髄梗塞などの症例
- 幹細胞治療の症例
杖なし歩行を取り戻した50代男性の頚髄損傷再生治療 「体が動かない恐怖は、経験した人にしかわからない」。飲酒後の転倒で頚髄を損傷し、両手や下半身のしびれ、杖なしでは歩けない日々を過ごしてきた50代の男性患者様。"リペア幹細胞"を3回投与した結果、しびれが70%改善し、杖なしで300m歩けるまでに回復されました。さらなる改善にも期待が持てる状況です。 治療前の状態 飲酒後に転倒し頚髄を損傷、翌日に頸椎固定術を施行 おへそから下・下肢全体・両手にしびれが残存し、座位ではバランスボールの上にいるようなふわふわした感覚 左手の握力が弱く、細かい指先の動きがしづらい状態 杖を使えば歩行可能だが、段差や階段の昇降は困難で、日常の動作にも時間がかかり疲れやすい 患者様は飲酒後に転倒し、頚髄を損傷されました。転倒直後から体を動かすことができなくなり、翌日に頸椎固定術を受けられています。術後のリハビリにより徐々に回復し、右腕や足の動きは改善されたものの、左手の動きは十分に戻らず、おへそから下のしびれや座位でのバランス感覚の低下が続いていました。杖歩行は可能ながらも、段差の乗り越えや階段の昇降には困難を感じ、首のだるさや右膝内側の痛みも残っている状態でした。 手術とリハビリである程度の回復は得られたものの、しびれや左手の機能低下、歩行の不安定さといった課題が残り、さらなる改善を求めて再生医療を選択されました。 "リペア幹細胞"とリペアセルクリニックの特長 MRI所見 MRIにて神経の損傷を認めます <治療内容>脊髄腔内に1億個の"リペア幹細胞"を計3回投与 脊髄腔内に1回あたり1億個の"リペア幹細胞"を計3回にわたり投与しました。慢性疼痛への対応も含め、手術や入院の必要がない治療として実施いたしました。 治療後の変化 第1回投与後、しびれが50%ほど改善し、院内での歩行距離が50mから100m程度まで伸び始めた 第2回投与後、歩行時の安定感が増し、左手で物を持つことが楽になり、座位バランスも改善 第3回投与後、杖なしで300m程度の歩行が可能に。しびれは70%改善し、左手でボタン操作もできるようになった 「日常生活がずいぶん楽になりました」と、投与を重ねるごとに手の動きやすさを実感 "リペア幹細胞"の投与を重ねるごとに、しびれの改善と歩行機能の回復が着実に進みました。第1回投与後にはしびれが50%ほど改善し、歩行距離も伸び始めました。第2回投与後には歩行の安定感が増し、左手で物を持つ動作も楽になっています。そして第3回投与後には杖なしで300m程度の歩行が可能となり、しびれは70%改善、左手の巧緻性も向上しボタン操作ができるまでに回復されました。 治療前は杖がなければ歩けず、左手の握力低下や全身のしびれに悩まされていた患者様ですが、「投与を重ねるごとに手の動きやすさが実感できて驚きました。日常生活がずいぶん楽になりました」とお話しくださっています。組織の再生・修復を促したことで、このような改善が実現しました。"リペア幹細胞"は投与後1年間にわたって効果を発揮し続けるため、さらなる改善も期待できます。
2026.05.28 -
- 脳卒中の症例
- 脳神経・脊髄の症例
- 幹細胞治療の症例
スポーツインストラクター復帰を目指す50代男性の脳梗塞後遺症再生治療 「思うように体が動かず、仕事に支障が出ている」——脳幹梗塞の後遺症に悩まされていた50代男性の患者様。"リペア幹細胞"による治療を経て、右手のしびれがほぼ消失し、歩行の安定性とバランスが大きく改善しました。スポーツインストラクターとしての本格的な復帰への希望が見えてきた症例です。 治療前の状態 右手にしびれが出現し、物を落とすようになったことをきっかけに発症 総合病院で脳幹梗塞と診断され、点滴治療を受けるも症状は進行 呂律困難・右上肢がほとんど動かない状態まで悪化し、3週間の入院を経験 スポーツインストラクターの仕事に復帰するも、思うように体が動かず支障が出ていた 右手にしびれを感じて物を落とすようになったことから総合病院を受診し、脳幹梗塞と診断された患者様。点滴治療を受けたものの、症状はその後も進行し、呂律困難や右上肢がほとんど動かない状態となってしまいました。3週間の入院を経て自宅退院は可能となりましたが、職業であるスポーツインストラクターへ復帰した際、思うように体が動かず仕事に支障が出ていました。 従来の点滴治療だけでは十分な回復が得られず、再生医療の力で自分の体を思い通りに動かせるようになりたいという強い希望から、当院を受診されました。 "リペア幹細胞"とリペアセルクリニックの特長 MRI所見 MRIにて脳梗塞を認めます。 <治療内容>"リペア幹細胞"2億個を計3回点滴投与 2億個の"リペア幹細胞"を計3回にわたり点滴投与しました。脳組織へ幹細胞を届けるホーミング効果を期待した静脈点滴による治療で、入院の必要はありませんでした。 治療後の変化 3回目の投与後に、階段を下りる際に手すりを持たなくても良くなるほど歩行が安定 右手のしびれがほぼ消失するまでに回復 バランスが取りやすくなり、片脚立位や蹲踞の安定性が向上、歩行速度も向上 かかりつけ医院でのMRI検査でも脳梗塞の進行は認められず、再発予防への安心感も得られた 計3回の"リペア幹細胞"投与を終えた時点で、患者様からは「階段の下りで手すりを持たなくても良くなった。歩行が安定した」と確かな回復のお声をいただきました。右手のしびれはほぼ消失し、バランスが取りやすくなったことで歩行の動揺性が軽減し、歩行速度も向上しています。片脚立位や蹲踞といった動作の安定性向上は、投与前と比較して動画でもはっきりと変化が確認できるほどでした。 「思うように体が動かず、仕事に支障が出ている」という不安を抱えて来院された患者様が、スポーツインストラクターとしての本格的な復帰へ前進されています。かかりつけの医院でのMRI検査でも脳梗塞の進行は認められず、全身の血管の修復による再発予防効果も期待される結果となりました。 こちらは診察時の様子です。治療前の状態や経過について、担当医が詳しくご説明しています。再生医療による回復の過程をぜひご覧ください。 https://www.youtube.com/watch?v=fXCGinfrw-4 治療後の変化について、患者様ご本人にお話しいただきました。右手のしびれがほぼ消失し、歩行やバランスが改善された実際の体験をご覧いただけます。 https://www.youtube.com/watch?v=xWRJi0j-tro
2026.05.26 -
- 股関節の症例
- 関節の症例
- 幹細胞治療の症例
人工関節への不安を解消し痛みのない日常を取り戻す50代女性の股関節再生治療 「将来、人工関節が必要になるのでは…」—そう不安を感じていた50代の女性。右変形性股関節症(臼蓋形成不全)による痛みは10段階中8にまで達し、5年間にわたり悪化を続けていました。"リペア幹細胞"による治療を受けた結果、痛みは10段階中8から2へと大幅に軽減しました。 治療前の状態 5年前から右股関節の痛みが続いていた 臼蓋形成不全による変形性股関節症と診断 将来的には人工関節が必要になると説明を受けていた 右股関節の痛みは10段階中8 5年前から右股関節に痛みを抱えていた患者様。痛みが出現した当初、整形外科で臼蓋形成不全による変形性股関節症と診断されました。当時はまだ軟骨が残っているため人工関節は時期尚早と言われましたが、将来的には必要になると説明を受けていたそうです。 その後、徐々に痛みが悪化。近い将来人工関節が必要になるのではという不安が募り、人工関節を回避したいという思いから再生医療を希望し、当院を受診されました。 "リペア幹細胞"とリペアセルクリニックの特長 レントゲン所見 レントゲンにて関節の狭小化を認めます <治療内容>右股関節に1億個の"リペア幹細胞"を計2回投与 右股関節に1億個の"リペア幹細胞"を計2回にわたり投与しました。手術や入院の必要はなく、股関節を温存したまま治療を進めることができました。 治療後の変化 初回投与後1か月で右股関節の痛みが10段階中8から4へ半減 2回目投与後1か月でさらに2まで軽減 5年間続いた痛みから解放される希望が見えてきた 人工関節を回避しながら大幅な痛みの改善を実現 初回投与後1か月で、右股関節の痛みは10段階中8から4へと半減。さらに2回目投与後1か月の時点で、痛みは2まで軽減しました。わずか2回の投与で、5年間悩まされてきた痛みが大きく改善しました。 将来の人工関節を回避したいという患者様の不安に対し、確かな改善を実現することができました。組織の再生・修復を促したことで、このような改善が実現しました。"リペア幹細胞"は投与後1年間にわたって効果を発揮し続けるため、さらなる改善も期待できます。
2026.05.24
自分の細胞を活用し、
蘇らせる「再生医療」とは?
薬での治療は限界ではないだろうか。本当に手術は必要だろうか。
そんな思いで悩んだり、あきらめたりしていませんか?
ケガをしても傷跡が少しずつ薄くなる・・
当たり前のようですが、あなた自身の細胞には、弱ったところ、傷ついたところを修復するチカラがあります。
その細胞のチカラを最大限に引き出して治療を行うことを「再生医療」と呼び、おすすめしています。
リペアセルクリニックの特長
当クリニックは、疾患・免疫・美容という分野すべてを、自己細胞を用いた最先端の医療で行うことができる国内でも珍しい部類の医療機関です。
CPC(細胞培養加工施設)の高い技術により、冷凍しない方法で幹細胞を投与できるので高い生存率を実現。
ご自身の細胞や血液を利用するため、アレルギーや拒絶反応といった副作用の心配が少ないおすすめの治療方法です。
- 2億個の細胞を
投与可能※但し適応による - 高い
安全性 - 入院不要
日帰り - 身体への
負担が少ない - 高い技術力を
もったCPC
LICENSE厚生労働省届出済医療機関
第二種・第三種再生医療等提供計画 届出済
リペアセルクリニックは、第二種・第三種再生医療提供計画を厚生労働省に届出し、受理されました。
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自己脂肪由来幹細胞を用いた脳血管障害の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた糖尿病の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた肝障害の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた変形性関節症治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた顔面萎縮症、皮膚再生治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた脊髄損傷の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた慢性疼痛の治療
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多血小板血漿(PRP)を用いた変形性関節症の治療
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多血小板血漿(PRP)を用いた筋腱炎、靭帯炎の治療
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多血小板血漿(PRP)を用いた皮膚再生療法
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悪性腫瘍の予防に対する活性化NK細胞を用いた細胞治療
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自己脂肪由来幹細胞と自己前骨芽細胞分化誘導上清液を用いた変形性関節症の治療




















当クリニックでは、国内では数少ない自己の幹細胞を用いた「変形性関節症」「脳卒中」「糖尿病」「肝障害」「肌の再生」などの最先端の再生医療および、PRP(多血小板血漿)の関節内投与を再生医療安全確保法のもと、自由診療にて提供しています。再生医療とは、厚生労働省によって受理されることで行うことのできる治療となります。
坂本理事長のブログ
藤間院長のブログ
スタッフブログ
トピックス
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- 内科疾患
- 内科疾患、その他
心不全は、心臓の働きが低下し、全身に十分な血液を送り出しにくくなる状態です。 進行すると、息苦しさやむくみ、体重増加、強い倦怠感などが現れ、急な悪化では救急対応が必要になるケースもあります。家族が「亡くなる前の症状ではないか」と不安になる場面では、症状の種類や緊急性の目安を知っておくことが大切です。 本記事では、心不全で亡くなる前に現れやすい症状や原因になり得る主な疾患、慢性心不全の治療選択肢について解説します。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、さまざまな病気や後遺症の治療に用いられている再生医療に関する情報の提供と簡易オンライン診断を実施しています。気になる症状や体調に不安がある方は、ぜひご登録ください。 心不全で亡くなる前に現れやすい主な症状 心不全では、心臓のポンプ機能が低下し、全身に血液を十分に送り出しにくくなります。 進行すると、肺や体に水分がたまりやすくなり、呼吸困難やむくみ、強い倦怠感などが現れることがあるため注意しましょう。 症状の出方は個人差がありますが、初期・進行時・亡くなる前に近い時期では、次のような変化が目安です。 段階 現れやすい症状 初期 ・階段や坂道での息切れ ・動悸・疲れやすさ ・手足の冷え ・食欲不振 ・夜間頻尿 進行時 ・横になると苦しい ・夜間の咳 ・足首のむくみ・体重増加 ・胸痛 ・めまい・ふらつき 亡くなる前に近い時期 ・安静時の呼吸困難 ・強い疲労感 ・続く胸痛 ・反応の鈍さ ・意識レベルの低下 ただし、上記の症状があるからといって、すぐに亡くなる状態だとは限りません。 以下では、症状別により詳しく見ていきましょう。 息苦しさが続く「呼吸困難」 心不全が進行すると、息苦しさや息切れが目立つようになります。 心臓の働きが低下すると肺に水分がたまりやすくなり、体を動かしたときだけでなく、安静時にも呼吸がつらくなる場合があるのです。 とくに、次のような変化に注意しましょう。 少し歩くだけで息が上がる 会話の途中で呼吸が苦しくなる 横になると息苦しく、座っているほうが楽になる 夜間に咳や息苦しさで目が覚める 急性心不全や肺の病気などでも似た症状が出るため、横になれないほど苦しい、唇が紫っぽい、呼吸が浅いなどの変化があれば、早めに医療機関へ相談しましょう。 足・手・顔・お腹などが腫れる「むくみ・体重増加」 心不全では、足や手、顔、お腹などにむくみが出る場合があります。心臓の働きが低下すると血液の流れが滞り、体内に余分な水分がたまりやすくなるのが原因です。 たとえば、以下のような変化に注意してください。 靴下の跡がいつもより深く残る 足首を押すとへこみが戻りにくい 靴がきつく感じる 食事量が増えていないのに短期間で体重が増えた場合も、水分の貯留が関係している可能性があります。 むくみだけでは緊急性は判断しにくいものの、息苦しさや尿量の減少、急な体重増加を伴う場合は注意が必要です。 いつもと違う「疲労感・倦怠感」 心不全が進行すると、いつもと違う疲労感や倦怠感が現れるのが特徴です。 心臓から全身へ送られる血液が不足すると、筋肉や臓器に酸素が届きにくくなり、少し動いただけでも強い疲れを感じやすくなります。 たとえば、以下のような変化が見られます。 着替えやトイレへの移動だけでぐったりする 食事中に休みたがる 以前より横になっている時間が増える 高齢者では、「年齢のせい」「体力が落ちた」と受け止められ、心不全の悪化に気づきにくい場合も少なくありません。 締めつけられるような「胸の痛み」 心臓に十分な血液や酸素が届きにくくなると、胸が締めつけられる、圧迫される、重く感じるといった症状が現れるケースがあります。 胸の痛みは、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患が背景にある場合にも起こるため、以下のような症状を見逃さないようにしましょう。 胸の中央が苦しい 冷や汗を伴う 左肩や背中、あごに痛みが広がっている また、心不全そのものの進行だけでなく、原因となる心臓病の悪化が関係している可能性もあります。 頭がクラクラする「めまい・動悸」 めまいや動悸も心不全で現れる症状です。 心臓のポンプ機能が低下すると、脳や全身へ送られる血液が不足し、頭がクラクラする、ふらつく、脈が乱れるように感じることがあります。 たとえば、立ち上がったときに強くふらつく、脈が速い・飛ぶように感じる、胸の違和感を伴うなどの変化に注意しましょう。 高齢者の場合、めまいによって転倒し、骨折や寝たきりにつながるリスクもあります。動悸やめまいだけで心不全の末期とは判断できませんが、息苦しさや胸の痛み、失神を伴う場合は緊急性が高い可能性がある点に留意しておきましょう。 呼びかけに反応しないなどの「意識レベルの低下」 心不全が悪化すると、呼びかけへの反応が鈍い、会話がかみ合わない、ぼんやりしているなど、意識レベルの低下が見られるケースがあります。 心臓から全身へ送られる血液が不足し、脳に十分な酸素が届きにくくなることが関係しており、次のような様子が見られます。 名前を呼んでも反応が弱い 受け答えがいつもより遅い 急に眠り込む時間が増えた 目線が合わず、ぼんやりしている 意識レベルの低下は、心不全に限らず脳卒中や感染症、脱水、薬の影響などでも起こります。 原因を家庭で見分けるのは難しいため、呼びかけに反応しない、失神した、急に様子が変わった場合は、救急要請を検討しましょう。 心不全で亡くなる確率 心不全で亡くなる確率は、原因となる心臓病の種類や年齢、治療状況、重症度によって変わります。 心不全全体の年間死亡率は7〜8%、NYHA分類Ⅲ度では20〜30%、Ⅳ度では適切な治療を受けなければ2年以内に50%が亡くなるとされています。(文献1) 心不全の重症度を把握する際には、以下のNYHA分類(ニューヨーク心臓協会による重症度の分け方) が用いられています。(文献2) 分類 状態の目安 Ⅰ度 心疾患はあるが、日常的な身体活動で過度な疲労・動悸・息切れ・胸痛は起こらない Ⅱ度 身体活動に軽い制限があり、普段の活動で疲労・動悸・息切れ・胸痛が出る Ⅲ度 身体活動が大きく制限され、安静時は楽でも、通常より軽い活動で症状が出る Ⅳ度 身体活動ができず、安静時にも心不全症状や胸痛が出ることがある ただし、心不全では再入院を繰り返しながら、全身状態が低下するケースもあるため、死亡率の数字だけで個別の余命は判断できません。 息切れやむくみ、体重増加などの変化を早めに医師へ伝え、治療や生活管理を続けることが大切です。 高齢者が心不全で亡くなる前の末期症状 高齢者の心不全では、息切れやむくみなどの身体の変化だけでなく、不安や気分の落ち込みなど精神面の変化も見られる場合があります。 ここでは、家族が気づきやすい身体的症状と精神的症状について見ていきましょう。 身体的症状 高齢者が心不全で亡くなる前に近い状態では、心臓の働きが低下し、肺や全身に水分がたまりやすくなるため、呼吸の苦しさやむくみ、強いだるさなどが目立つ場合があります。 たとえば、以下のような症状を見逃さないようにしましょう。 横になると息苦しく座って過ごす時間が増える 足や顔のむくみが強くなる 食事量が減る 尿量が少なくなる また、夜間に咳が続く、会話だけで息が切れる、手足が冷たいなども注意したい症状です。 ただし、症状だけで「亡くなる前」と判断はできません。 急性心不全や感染症、脱水などでも似た変化が起こるため、息苦しさが急に強くなった、呼びかけへの反応が鈍い、動けないほどぐったりしている場合は、医療機関に相談しましょう。 精神的症状 心不全の末期に近い高齢者では、不安や気分の落ち込み、混乱などの精神的な変化が見られるのが特徴です。 息苦しさや強いだるさが続くと、眠れない、会話を避ける、表情が乏しくなるなど、普段と違う様子につながりやすくなります。 また、低酸素や全身状態の悪化、薬の影響などで、時間や場所がわからなくなる、つじつまの合わない話をすることも珍しくありません。 家族は「認知症が急に進んだ」と感じるかもしれませんが、心不全の悪化や別の病気が関係している可能性もあります。 急に受け答えが変わった、呼びかけへの反応が弱い、強い不安で眠れない状態が続く場合は、主治医や医療機関に相談してください。 心不全で亡くなる原因になり得る主な疾患 心不全は単独の病名ではなく、心臓の働きが低下して全身に十分な血液を送り出せなくなった状態を指します。ここでは、心不全の原因になり得る主な疾患を解説します。 虚血性心疾患 虚血性心疾患は、心臓の筋肉へ血液を送る冠動脈が狭くなったり、詰まったりする病気です。 狭心症や心筋梗塞が代表的で、心筋に酸素が届きにくくなると、心臓のポンプ機能が低下し心不全につながる場合があります。胸の痛みや圧迫感、冷や汗、息苦しさを伴うときは早めの受診が必要です。 高血圧性心疾患 高血圧性心疾患は、高い血圧が長く続くことで心臓に負担がかかり、心臓の筋肉が厚くなったり、硬くなったりする病気です。 心臓が血液を送り出すために強い力を必要とする状態が続くと、次第にポンプ機能が低下し、心不全の原因になる場合があります。高血圧は自覚症状が乏しいため、血圧測定や内服治療を継続することが大切です。 弁膜症 弁膜症は、心臓の中で血液の逆流や流れを調整している弁に異常が起こる病気です。 弁が十分に開かない、または閉じきらない状態になると、心臓が血液を送り出すために余分な負担を受けます。進行すると息切れやむくみ、動悸などが現れ、心不全につながる場合があるため、症状が軽くても定期的な検査が必須です。 心筋症 心筋症は、心臓の筋肉そのものに異常が起こり、心臓の働きが低下する病気です。 心筋が厚くなる、広がって薄くなる、硬くなって広がりにくくなるなど、タイプによって心臓への影響は異なります。 進行すると息切れや動悸、むくみ、疲れやすさが出る場合があり、心不全の原因になるケースもあるため、症状が続くときは循環器内科で相談しましょう。 心筋炎 心筋炎は、ウイルス感染などをきっかけに心臓の筋肉へ炎症が起こる病気です。 炎症によって心筋の働きが低下すると、血液を送り出す力が弱まり、心不全を起こす場合があります。風邪のような症状のあとに、強いだるさや息切れ、胸の痛み、動悸などが続くときは要注意です。 先天性心疾患 先天性心疾患は、生まれつき心臓の形や血液の流れに異常がある病気です。 心臓の中に穴がある、血管のつながり方に異常があるなど、種類によって心臓への負担は異なります。 小児期に治療を受けた方でも、年齢を重ねてから息切れや動悸、むくみが出る場合があり、心不全につながることがあります。過去に心臓病を指摘された方は、定期的な診察を受けることが重要です。 不整脈 不整脈は、脈が速くなる、遅くなる、乱れるなど、心臓のリズムに異常が起こる状態です。 不整脈によって心臓が効率よく血液を送り出せなくなると、動悸やめまい、息切れ、失神などが現れ、心不全の原因や悪化のきっかけになる場合があります。 脈の乱れを繰り返す、胸の違和感を伴う、急にふらつくときは循環器内科で相談してください。 更年期の動悸・不整脈の原因と対処法については、以下の記事でも詳しく解説しています。 肺疾患 肺疾患も、心不全の原因や悪化に関係する場合があります。 肺高血圧症や慢性閉塞性肺疾患(COPD)などで肺や右心系に負担がかかると、右心不全につながることがあるのです。息切れや咳、痰、むくみが続く場合は、心臓と肺の両方を確認する必要があります。 慢性心不全の治療には「再生医療」が選択肢の一つ 慢性心不全の治療では、薬物療法や生活管理、原因疾患への治療を継続することが基本です。 その上で、症状や全身状態によっては、再生医療が選択肢の一つになります。 再生医療とは、自分自身の細胞や血液を用いる治療法です。代表的な方法には、脂肪由来の幹細胞を用いる治療やPRP療法があります。 再生医療の種類 詳細 幹細胞治療(かんさいぼうちりょう) 組織の修復に関わる働きを持つ「幹細胞」を患部に投与する治療方法 PRP療法 血液中の血小板に含まれる成長因子などが持つ、炎症を抑える働きや組織修復に関与する働きを利用した治療方法 いずれも、注射や点滴を通じて症状のある部位にアプローチする治療法であり、入院や手術を必要とせず、日帰りでの施術が可能です。 以下の記事では、心不全で心房細動や糖尿病などを抱える患者様に対して、幹細胞を点滴投与した当院での症例をご紹介しています。ぜひご覧ください。 まとめ|心不全で亡くなる前の症状を把握しておこう 心不全で亡くなる前に近い時期には、息苦しさやむくみ、体重増加、強い倦怠感、胸の痛み、めまい、意識レベルの低下などが現れる場合があります。 とくに、横になれないほどの呼吸困難や呼びかけへの反応の低下、失神などがある場合は、早めに医療機関や救急へ相談しましょう。 本記事の内容を参考に、ご家族が異変に気づきやすくなっていれば幸いです。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、さまざまな病気や後遺症の治療に用いられている再生医療に関する情報の提供と簡易オンライン診断を実施しています。治療の選択肢について知りたい方は、ぜひご利用ください。 参考文献 (文献1) 高齢者の心不全|日本心臓財団 (文献2) Classification of Functional Capacity and Objective Assessment|Professional Heart Daily|American Heart Association
2026.05.31 -
- 内科疾患
- 内科疾患、その他
ストレスが続く中で胸の締め付けや息苦しさを感じると、「狭心症ではないか」と不安になる方もいるのではないでしょうか。 狭心症は、心臓へ血液を送る冠動脈の血流が不足し、胸の痛みや圧迫感などが起こる病気です。 ストレスそのものだけで狭心症と決まるわけではありませんが、精神的な緊張や過労、睡眠不足、寒冷刺激などが発作のきっかけになる場合があるため注意しましょう。 本記事では、ストレスが関係する狭心症の種類や症状、検査・診断、治療法を解説します。あわせて、狭心症が疑われる方が控えたい生活習慣も紹介するので、受診や生活改善の判断にお役立てください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、さまざまな病気や後遺症の治療に用いられている再生医療に関する情報の提供と簡易オンライン診断を実施しています。気になる症状がある方は、一度ご利用ください。 ストレスが原因になる狭心症とは 狭心症は、心臓へ血液を送る冠動脈の血流が不足し、胸の痛みや圧迫感、息苦しさなどが起こる病気です。 ストレスだけで冠動脈が狭くなるとは限りませんが、心拍数や血圧が上がり、心臓に負担がかかることが発作のきっかけになる場合があります。 とくに、もともと高血圧・脂質異常症・糖尿病・喫煙習慣などがある方は、冠動脈に動脈硬化が進んでいる可能性があるため注意が必要です。 動脈硬化が進んでいる状態で、強い緊張や過労、睡眠不足が重なると、階段を上ったときや急いで歩いたときに胸が締め付けられるような症状が出るケースがあります。 ストレスによる胸の違和感だと思っていても、胸の圧迫感、冷や汗、息苦しさ、肩・腕・あごへの痛みを伴う場合は、循環器内科で医師に相談しましょう。 ストレスが疑われる狭心症の種類・症状 ストレスが関係する狭心症は、症状が出る時間帯やきっかけによって疑われる種類が異なります。 ここでは、冠攣縮性狭心症・労作性狭心症・微小血管狭心症の特徴と症状を見ていきましょう。 冠攣縮性狭心症(異型狭心症) 冠攣縮性狭心症は、冠動脈が一時的にけいれんして狭くなり、心臓の筋肉に届く血液が不足するタイプの狭心症です。 動脈硬化で血管が狭くなる労作性狭心症とは異なり、安静時にも発作が起こることがあります。症状は、胸の圧迫感や締め付け感が中心です。 また、左肩や腕、奥歯に痛みが広がる場合もあり、夜間から早朝にかけて起こりやすく、数分から15分程度で治まるケースが多いとされています。 以下のような状態や習慣が発作のきっかけです。 精神的ストレス 睡眠不足 喫煙 寒冷刺激 飲酒 就寝中や朝方に胸が苦しくなる症状を繰り返す場合は、疲れや自律神経の乱れだけで判断せず、循環器内科で相談しましょう。 労作性狭心症 労作性狭心症は、階段を上る、急いで歩く、重い荷物を持つなど、体を動かしたときに胸の痛みや圧迫感が出やすいタイプです。 冠動脈が動脈硬化などで狭くなっており、運動や精神的ストレスで心臓が多くの血液を必要とした際に、十分な血流を確保しにくくなります。 症状は、胸の中央が締め付けられる、押される、息苦しいといった感覚が中心です。左肩・腕・首・背中・あごなどにも、痛みが広がる場合もあります。 多くは安静にすると数分程度で落ち着きますが、発作の頻度が増える、軽い動作でも症状が出る、安静時にも胸痛が起こる場合は注意が必要です。通勤中の坂道や家事中に胸の違和感を繰り返す場合、体力低下や疲労だけでは説明できないことがあります。 症状が出た動作や、休むと治まるかどうかを整理しておき、診察時に状況を的確に伝えましょう。 微小血管狭心症 微小血管狭心症は、太い冠動脈に明らかな狭窄が見つからないにもかかわらず、胸の痛みや圧迫感が起こるタイプです。 心臓の筋肉の中にある細い血管の働きが低下し、心筋に十分な血液が届きにくくなることで症状が出ると考えられています。 胸の締め付け感や息切れ、胸の不快感などが主な症状です。体を動かしたときだけでなく安静時に出る場合もあるほか、比較的女性に多く、閉経前後の年代で見られるケースがあります。 ストレスや疲労で症状が強くなることもあり、通常の検査で「冠動脈に大きな異常はない」と言われても、胸の違和感が続く場合は注意が必要です。 ストレスが原因で起こる狭心症の検査・診断 ストレスが関係しているように見える胸痛でも、狭心症かどうかは症状だけでは判断できません。 ここでは、胸痛があるときに行われる主な検査と、冠攣縮性狭心症の診断が難しい理由を解説します。 主な検査の流れ ストレスがきっかけのように感じる胸痛でも、診断ではまず症状の出方を詳しく確認します。 胸が痛くなった時間帯や持続時間、安静で治まるか、肩・腕・あごへの痛みや冷や汗を伴うかなどが判断材料です。 主な検査には、以下のようなものがあります。 問診:症状の時間帯や頻度、持続時間、喫煙歴、脂質異常症などを確認する 心電図:発作による心臓への影響を調べる 血液検査:脂質異常症などのリスクや全身状態を確認する 心臓超音波検査:心臓の動きや弁の異常を調べる 24時間ホルター心電図:心臓の拍動リズムなどの変化を捉える 問診に続いて心電図や血液検査、心臓超音波検査などにより、心臓への負担やほかの病気の可能性を調べます。 発作が夜間や早朝に起こる場合は、24時間ホルター心電図で日常生活中の心電図変化を確認したり、必要に応じて冠動脈CTや冠動脈造影検査を検討したりします。 冠攣縮性は診断が難しい 冠攣縮性狭心症は、発作が出ていない時間帯の検査で異常が見つかりにくいことがあります。夜間や早朝、安静時に胸痛が起こりやすい一方で、受診する頃には症状が治まっているケースがあるのです。 外来では心電図や血液検査、心臓超音波検査などを行いますが、発作時の変化を捉えられなければ、検査結果だけでは判断しづらい場合があります。24時間ホルター心電図を装着しても、その間に発作が起きなければ異常を確認できない事態もあり得ます。 診断の手がかりを増やすには、胸痛が起きた時間帯や持続時間、冷や汗や息苦しさの有無、飲酒・喫煙・睡眠不足との関係を記録しておくことが大切です。 検査で異常がないと言われても、夜間や明け方の胸の締め付けを繰り返す場合は、症状の経過を整理して医師に相談する準備をしておきましょう。 ストレスが原因で起こる狭心症の治療 ストレスが関係する狭心症の治療では、発作を抑える薬物療法と、発作のきっかけを減らす生活習慣の見直しを組み合わせるのが一般的です。 胸痛の原因が冠動脈の狭窄なのか、冠動脈のけいれんなのかによって、治療方針は変わります。 冠動脈に明らかな狭窄がない冠攣縮性狭心症では、血管のけいれんを抑えるカルシウム拮抗薬や硝酸薬などの内服治療が中心です。胸痛発作が起きたときには、医師の指示に沿ってニトログリセリンなどを使用する場合もあります。 一方、動脈硬化による狭窄が強い場合は、薬だけでなくカテーテル治療や手術が選択肢になります。 生活面では、喫煙、過度な飲酒、睡眠不足、寒冷刺激、過労などを避けることが大切です。ストレスを完全になくすのは難しくても、睡眠時間を確保する、仕事量を調整する、寒い朝の外出時に体を冷やさないといった、発作のきっかけを減らすように工夫しましょう。 ストレスが原因の狭心症でやってはいけないこと 狭心症の発作を防ぐには、薬だけでなく日常生活で心臓に負担をかける行動を減らすことも欠かせません。 ここでは、食事・運動・温度差・ストレス・嗜好品など、狭心症が疑われる方が注意したい生活習慣について解説します。 塩分・脂質・糖質の摂り過ぎ 塩分・脂質・糖質の摂り過ぎは、狭心症の背景にある高血圧や動脈硬化、脂質異常症などに関わります。 塩分が多い食事は血圧上昇につながり、脂質や糖質の過剰摂取は悪玉コレステロールや中性脂肪を増やす要因になります。 たとえば、以下のような食べものをよく摂る方は注意が必要です。 加工食品 インスタント食品 揚げ物 脂身の多い肉 甘い飲み物 忙しい日ほど手軽な食事に偏りやすいため、麺類の汁を残す、揚げ物の頻度を減らす、甘い飲料を水やお茶に変えるなど、続けやすい工夫から始めましょう。 激しい運動 狭心症が疑われる場合、息が大きく切れるほどの激しい運動は避けましょう。急に強い負荷がかかると、心臓が多くの酸素を必要とする一方で、冠動脈の血流が追いつかず、胸の痛みや圧迫感が出る場合があります。 とくに、運動不足の状態から急にランニングを始める、重い荷物を一気に運ぶ、寒い朝に準備運動なしで体を動かすといった行動は避けてください。 運動そのものを避けるのではなく、医師に相談した上で、ウォーキングのような軽い運動から始めるのが基本です。また、胸の違和感や息苦しさ、冷や汗を伴う場合は無理をせず、その場で休んで症状の変化を確認しましょう。 急激な温度変化 急激な温度変化は、狭心症が疑われる方にとって心臓への負担になりやすい要素です。 寒い場所へ出ると、血管が収縮して血圧が上がりやすくなり、結果として心臓が必要とする血液や酸素のバランスが崩れ、胸の痛みや圧迫感につながります。 たとえば、以下のような場面に注意してください。 冬の朝に暖かい布団から寒い廊下へ出る 脱衣所からいきなり熱い浴槽に入る 暖房の効いた室内から屋外へ急に出る とくに冠攣縮性狭心症では、寒冷刺激が発作の誘因になるケースもあります。 寒い季節は、起床後すぐに動き出さず、上着やマフラーで首元を温めてから外出しましょう。入浴時は脱衣所や浴室を先に暖めておくと、温度差による負担を抑えやすくなります。 強いストレス・過労・睡眠不足 強いストレスや過労、睡眠不足は、狭心症の発作につながる要因の一つです。 精神的な緊張が続くと交感神経が優位になり、血圧や心拍数が上がりやすくなります。心臓の働きが活発になる一方で、冠動脈の血流が十分に追いつかないと、胸の圧迫感や息苦しさが症状として現れます。 たとえば、以下のような生活が続いて十分な休息がとれていないときは注意が必要です。 仕事の締め切りが続く 家族の介護で休めない 睡眠時間が短い状態が続く 冠攣縮性狭心症では、ストレスや睡眠不足が夜間・早朝の発作に関わるおそれもあります。 ストレスを完全になくすのは難しいため、睡眠時間を削り続けない、休憩を予定に入れる、胸の違和感がある日は無理に予定を詰め込まないなど、負担を減らす行動から見直しましょう。 喫煙・飲酒の習慣 喫煙は、狭心症が疑われる方にとって避けたい習慣です。たばこは血管に負担をかけ、動脈硬化の進行に関わります。 本人が吸わない場合でも、家族や職場での受動喫煙が心臓への負担になるため、周囲の環境にも配慮してください。また、過度な飲酒は血圧や中性脂肪に影響し、冠攣縮性狭心症の発作に関わる場合もあります。 禁煙や節酒は、一人で続けにくいこともあります。必要に応じて主治医や禁煙外来に相談しながら、心臓に過度な負担をかけない生活へ切り替えていきましょう。 まとめ|ストレスに注意して狭心症を防ごう ストレスは、狭心症の直接的な原因と断定できるものではありませんが、発作のきっかけになる場合があります。 胸の締め付けや息苦しさ、肩・腕・あごへの痛み、冷や汗などを繰り返す場合は、疲労や緊張などと決めつけないことが大切です。 狭心症が疑われるときは、症状が出た時間帯や持続時間、運動・寒さ・飲酒・喫煙・睡眠不足との関係を記録しておくと、受診時に状況を的確に伝えられます。 ストレスによる胸の違和感が気になる方は、自己判断で様子を見続けず、循環器内科で相談しましょう。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、さまざまな病気や後遺症の治療に用いられている再生医療に関する情報の提供と簡易オンライン診断を実施しています。気になる症状があれば、ぜひご登録ください。 ストレス性狭心症に関するよくある質問 ストレスで狭心症を発症したら労災認定されますか? 狭心症は、脳・心臓疾患の労災認定基準における対象疾病に含まれています。 ただし、「ストレスがあった」「仕事が忙しかった」という理由だけで、必ず労災認定されるわけではありません。 労災として認められるには、仕事による明らかな過重負荷が、発症の有力な原因と判断される必要があります。 判断材料になるのは、以下のような状況です。 発症前おおむね6カ月間の長時間労働や精神的負荷 発症前おおむね1週間以内のとくに過重な業務 発症直前から前日までの異常な出来事など(文献1) 残業時間や勤務表、業務内容、上司とのやり取り、発症前後の体調変化などは、認定判断の資料になります。 労災の可能性がある場合は、勤務先や労働基準監督署、社会保険労務士などに相談して、記録を整理しておきましょう。 狭心症の初期症状は? 狭心症の初期症状では、動悸や胸の痛み、胸が締め付けられるような圧迫感が見られる場合があります。 急に歩いたり、階段を上ったりした後に症状が出る場合は、動脈硬化などで冠動脈が狭くなり、心臓へ十分な酸素を送れなくなっているおそれがあります。 一方で、睡眠中やソファで休んでいるときなどに、突然胸の痛みや動悸が出るケースも見逃せません。 「運動していないから心臓ではない」と決めつけず、息苦しさや冷や汗、めまい、肩・腕・あごへの痛みを伴う場合は注意が必要です。 参考文献 (文献1) 脳・心臓疾患の労災認定|厚生労働省
2026.05.30 -
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胸の痛みや圧迫感、息苦しさがあると「狭心症かもしれない」と不安になる方も多いのではないでしょうか。 狭心症は、心臓の筋肉に血液を送る冠動脈の血流が一時的に悪くなり、胸の締め付け感や痛みなどが現れる病気です。階段や坂道、早歩きなどで症状が出て、休むと軽くなる場合もあれば、夜間や早朝の安静時に胸の違和感が起こるケースもあります。 痛みは胸だけに限らず、左肩・腕・背中・顎・みぞおちなどに広がることもあり、肩こりや胃の不調などが心臓のサインとして現れるケースもあるため注意が必要です。 本記事では、狭心症の症状チェックリストをもとに、初期症状や病院へ行くタイミングを解説します。緊急性の高い症状や狭心症の種類、やってはいけない生活習慣、治療法まで紹介しますので、参考にしてみてください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、さまざまな病気や後遺症の治療に用いられている再生医療に関する情報の提供と簡易オンライン診断を実施しています。気になる症状がある方は、ぜひご登録ください。 狭心症のセルフチェックリスト 狭心症が疑われる症状は、胸の痛みだけではありません。胸の圧迫感や締め付け感、息苦しさ、左肩や顎への痛みの広がりなども、受診を検討する目安です。 以下の項目に、当てはまるものがないか確認してみましょう。 胸の中央からみぞおちにかけて、締め付けられるような痛みがある 坂道や階段を上がると、胸が圧迫される感じがある 小走りや早歩きのときに、胸が苦しくなる 胸の痛みに吐き気や冷や汗を伴うことがある 胸の痛みが顎・のど・左肩などに広がる 高血圧・糖尿病・脂質異常症を指摘されたことがある たばこを吸っている 急に息切れしたり、呼吸が苦しくなったりすることがある ただし、当てはまる項目がある場合でも、セルフチェックだけで狭心症かどうかは判断できません。 運動時に胸が苦しくなって休むと治まる、胸の痛みに冷や汗や吐き気を伴う、肩や顎まで痛みが広がるといった症状がある場合は、循環器内科に相談してください。 狭心症の初期症状と特徴 狭心症の代表的な初期症状は、胸の痛みや胸が締め付けられるような圧迫感です。 胸の中央あたりが重苦しい、胸を押さえつけられる、息が詰まるように感じるなど、痛み以外の違和感として現れる場合もあります。 症状は、運動時や階段を上ったとき、急いで歩いたときなどに出やすく、安静にすると多くの場合は数分以内、長くても15分程度で治まることが多いとされています。(文献1) したがって、「少し休めば落ち着くから大丈夫」と考え、受診せずに様子を見てしまう方も少なくありません。胸の違和感や軽い痛みであっても、心臓に血液を送る冠動脈の血流が悪くなっている可能性があります。 狭心症で病院に行くタイミング|受診が必要な症状 胸の痛みや息苦しさが一時的に治まると、病院へ行くべきか迷いやすいものです。 ここでは、早めに受診したほうが良い症状と、救急対応を考えるべき症状の目安を解説します。 早めに受診したほうが良い症状 胸の痛みや圧迫感が繰り返し出る場合は、症状が短時間で治まっても早めに循環器内科を受診しましょう。 狭心症では、階段を上る、坂道を歩く、重い荷物を持つなど、心臓に負担がかかったときに胸の苦しさが出ることがあります。 以下のような症状がある場合は、注意が必要です。 運動時や早歩きで胸が苦しくなる 休むと数分で症状が軽くなる 胸の痛みが左肩・腕・背中・顎に広がっている 息切れや動悸を伴っている 以前より症状が出やすくなっている 疲れや年齢が原因と考えて放置すると、症状の変化に気づきにくくなります。 胸の違和感が一度でも気になった場合は、症状が出た場面や続いた時間をメモし、医師に相談してください。 緊急性の高い症状 胸の痛みが強い、安静にしても治まらない、冷や汗や吐き気を伴う場合は、救急要請を検討する必要があります。 狭心症に似た症状でも、心筋梗塞など緊急性の高い病気が隠れているケースがあるのです。 次のような症状がある場合は、迷わず119番通報を検討してください。 胸の痛みや圧迫感が15分以上続く 安静にしても胸の苦しさが軽くならない 冷や汗、吐き気、息苦しさを伴う 胸の痛みが左肩・腕・背中・顎まで広がっている 意識がぼんやりする、強い不安感がある これまでにない強い胸の痛みが突然出た 「少し休めば治るかもしれない」と様子を見る間に、状態が悪化する場合もあります。 医師に伝えるべき情報 狭心症が疑われるときは、症状そのものだけでなく「いつ・どのような場面で・どのくらい続いたか」を医師に伝えると、診察時の判断材料になります。 伝えておきたい内容は、以下のとおりです。 胸の痛みや圧迫感が出た時間帯 階段・坂道・早歩き・安静時など、症状が出た場面 痛みが続いた時間 休むと症状が軽くなったか 左肩・腕・背中・顎・みぞおちへの痛みの広がり 冷や汗・吐き気・息苦しさ・動悸の有無 高血圧・糖尿病・脂質異常症などの持病 喫煙歴や服用中の薬 症状が出たあとに記憶だけで説明しようとすると、痛みの時間や程度があいまいになる可能性があります。 受診前に症状をメモに記録しておくと、医師への説明がスムーズになります。 狭心症の主な3つの種類 狭心症は、症状が出るタイミングによって特徴が異なります。 ここでは、運動時に起こりやすいタイプと安静時にも起こるタイプ、夜間から早朝に多いタイプに分けて特徴を見ていきましょう。 運動時に発症しやすい「労作性狭心症」 労作性狭心症は、階段の上り下りや坂道、早歩き、運動などで心臓に負担がかかったときに起こりやすいタイプです。 心臓の筋肉に必要な血液が一時的に足りなくなり、たとえば、駅の階段を上ったときだけ胸が苦しくなる、急いで歩くと胸が締め付けられる、といった症状が現れます。 体を動かしているときに症状が出て、安静にすると数分で治まりやすいのが特徴です。 夜間就寝時や安静時に起こる「安静時狭心症」 安静時狭心症は、体を動かしていないときにも胸の痛みや圧迫感が出るタイプです。 夜間の就寝中や明け方、椅子に座っているときなど、心臓に大きな負荷がかかっていない場面でも症状が現れるケースがあります。 労作性狭心症のように「階段を上ったから苦しい」と原因を結びつけにくく、胃の不調や寝不足と勘違いされることも少なくありません。 胸が締め付けられる、息苦しい、冷や汗を伴うなど、いつもと違う症状があれば見逃さないようにしましょう。 夜間から早朝に多い「冠攣縮性狭心症(異型狭心症)」 冠攣縮性狭心症は、心臓に血液を送る冠動脈が一時的にけいれんし、血管の内側が狭くなることで起こるタイプです。 夜間から早朝の安静時に発作が出やすく、睡眠中や明け方に胸の痛みや圧迫感で目が覚める場合があります。胸の中央が締め付けられる、息苦しい、冷や汗を伴うなど、症状の出方は労作性狭心症と似ています。 ただし、運動していない時間帯に起こるため、胃の不調や寝不足と勘違いしやすい点に要注意です。また、喫煙や飲酒、ストレス、寒暖差などが関係するケースもあります。 狭心症の主な検査方法 狭心症が疑われる場合は、症状の出方だけで判断せず、心臓の動きや冠動脈の状態を検査で確認します。 ここでは、外来で行う基本検査から、日常生活中の心電図を調べる検査、冠動脈を詳しく見る精密検査まで、詳しく解説します。 外来でできる基本検査 狭心症が疑われる場合、外来では安静時心電図、運動負荷心電図、心臓エコーなどの基本検査を行います。心電図で確認するのは、心臓の電気的な動きや、心臓に負担がかかっているサインの有無です。 安静時の心電図で異常が出にくい場合は、ベルトコンベアや自転車型の装置で体に負荷をかけながら、心電図の変化を記録することがあります。階段や坂道で胸が苦しくなる方の場合、運動中の変化を調べる検査が診断の手がかりになるのです。 心臓エコーでは、心臓の動きや弁の状態、心臓全体の働きを画像で確認します。 日常生活の中で調べる検査 24時間ホルター心電図は、小型の心電図装置を体に付けたまま普段通りに過ごし、日常生活中の心電図を記録する検査です。 診察室で行う心電図だけでは捉えにくい、発作がない時間帯の異常も記録できます。 睡眠中や明け方の症状、家事や通勤中の胸の違和感など、外来の短い検査ではわかりにくい変化を調べやすい点が特徴です。 とくに、夜間から早朝に胸が苦しくなる方や、安静時に症状が出る方では、発作時の心電図変化を確認することが手がかりになります。 精密検査 冠動脈CTや心臓カテーテル検査は、心臓に血液を送る冠動脈の狭さや血管の状態を詳しく調べる検査です。基本検査だけでは判断しにくい場合や、狭心症の可能性が高い場合に検討されます。 冠動脈CTは、冠動脈の走り方や血管が狭くなっている程度を画像で確認するのが特徴です。 心臓カテーテル検査は、脚の付け根や手首などから細い管を入れ、心臓の血管の状態を調べます。 狭心症を防ぐためにやってはいけない生活習慣 狭心症が疑われる場合は、症状のチェックだけでなく、心臓に負担をかける生活習慣を見直すことも欠かせません。 ここでは、食事・運動・入浴・ストレス・喫煙や飲酒など、日常生活で注意したい行動について解説します。 心臓に負担をかける食品や食べ方 狭心症の予防では、塩分・脂質・糖質を摂りすぎない食事を意識することが大切です。塩分の多い食事は血圧を上げやすく、心臓に負担がかかります。 たとえば、以下のような食品や食べ方に気を付けてください。 インスタント食品や加工食品を頻繁に食べる 漬物・干物・麺類のスープなどで塩分を摂りすぎる 脂身の多い肉や揚げ物をよく食べる 甘い飲み物や菓子類が多い 満腹になるまで食べる習慣がある 食事は毎日の積み重ねなので、急にすべてを変える必要はありません。 まずは、麺類のスープを残す、醤油を直接かけず小皿につける、揚げ物の回数を減らすなど、続けやすい工夫から始めてみましょう。 心臓に負荷をかける激しい運動 狭心症が疑われる場合、息が上がるほどの激しい運動を急に始めるのは避けましょう。 運動そのものは生活習慣病の予防に役立ちますが、胸の痛みや圧迫感がある状態で無理をすると、心臓への負荷が大きくなります。 なかでも、全力で走る、重い荷物を何度も持ち上げる、急な坂道を休まず上るなどの動作には注意しなければなりません。 寒い朝に準備運動をせず外へ出て、早歩きやランニングを始める行動も、胸の苦しさにつながる場合があるため避けてください。 お風呂の温度や室温に注意 狭心症が疑われる方は、熱すぎるお風呂や急な温度差に注意が必要です。 高温の湯船や長湯では血圧が変動しやすく、発汗で体の水分が失われると、心臓や血管に負担がかかる場合があります。 冬場は、暖かい部屋から寒い脱衣所や浴室へ移動すると、血管が収縮して血圧が上がりやすくなるため気を付けましょう。 入 浴前に脱衣所や浴室を暖める、湯温を熱くしすぎない、長時間の入浴を避けるなど、温度差を小さくするように工夫してください。体調がすぐれない日はシャワーで済ませるなど、心臓への負担を減らしましょう。 過度なストレスや睡眠不足 過度なストレスや睡眠不足は、血圧や自律神経の乱れにつながり、心臓に負担をかける要因になります。仕事や家庭の悩みで緊張が続くと、胸の圧迫感や動悸を感じやすくなる方もいるのです。 たとえば、忙しさが続いて睡眠時間が短い、休日も十分に休めない、強い不安を抱えたまま過ごしている場合は注意しましょう。疲労が重なると、胸の違和感があっても「寝不足のせい」と考えて受診が遅れてしまう場合もあり得ます。 ストレスを完全になくすのは難しいため、まずは睡眠時間を確保し、深呼吸や軽い散歩などで緊張をゆるめる時間を作りましょう。 喫煙・飲酒 喫煙は血管に負担をかけ、狭心症のリスクを高める要因になります。 たばこに含まれるニコチンは血管を収縮させやすく、心臓へ送られる血液の流れにも影響するため、胸の症状がある方は禁煙を検討しましょう。飲酒も量が多くなると、血圧の上昇や生活習慣の乱れにつながります。 とくに、深酒をした翌朝に胸の違和感が出る、飲酒後に動悸や息苦しさを感じる場合は要注意です。 狭心症の治し方 狭心症の治療では、胸の痛みを抑えるだけでなく、冠動脈の血流を保ち、心筋梗塞へ進むリスクを下げることを目指します。 ここでは、薬物治療と手術による治療について詳しく見ていきましょう。 薬物治療 狭心症の薬物治療では、以下のような発作を抑える薬や、冠動脈の血流を保つ薬などが使われます。 血管を広げる硝酸薬 心臓の負担を減らすβ遮断薬 血管のけいれんを防ぐカルシウム拮抗薬 血栓をできにくくする抗血小板薬 薬の処方は、狭心症のタイプや症状の出方によって異なります。 たとえば、夜間から早朝に胸の痛みが出る冠攣縮性狭心症では、血管のけいれんを抑える薬が検討されることがあります。 カテーテル治療・手術 薬物治療で症状のコントロールが難しい場合や、冠動脈の狭窄が強いケースでは、カテーテル治療や冠動脈バイパス手術が検討されます。 カテーテル治療は、手首や足の付け根などから細い管を入れ、狭くなった血管を内側から広げる治療です。必要に応じて、ステントと呼ばれる筒状の器具を留置し、血流を保ちます。 冠動脈バイパス手術は、狭くなった血管を迂回する新しい血液の通り道を作る方法です。複数の血管に病変がある場合などに検討されます。 まとめ|狭心症は早めに症状をチェックしよう 狭心症は、胸の痛みや圧迫感だけでなく、息苦しさや冷や汗、吐き気、左肩・腕・背中・顎・みぞおちの痛みとして現れる場合があります。 たとえば、階段や坂道、早歩きで胸が苦しくなり、休むと軽くなる症状がある場合は、狭心症の可能性も考えて早めに循環器内科へ相談しましょう。 安静にしても胸の痛みが治まらない、15分以上続く、冷や汗や吐き気を伴う場合は、心筋梗塞など緊急性の高い病気が隠れている可能性があります。これらの症状があるときは、自己判断で車を運転して病院へ向かうことは避け、119番通報を検討してください。 また、狭心症の予防・再発防止には、塩分・脂質の摂りすぎや喫煙・過度な飲酒など、心臓に負担をかける生活習慣を見直すことも大切です。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、さまざまな病気や後遺症の治療に用いられている再生医療に関する情報の提供と簡易オンライン診断を実施しています。ぜひ一度ご利用ください。 狭心症の症状チェックに関するよくある質問 肩こりは狭心症の前兆ですか? 肩こりの多くは、肩周辺の筋肉の緊張や血行不良によって起こります。 ただし狭心症では、心臓の痛みが脳に伝わる際に、他の神経に刺激が移る「放散痛」により、心臓から離れた左肩に痛みやこりのような違和感が出る場合があります。 肩の症状だけだからと放置せず、気になる場合は循環器内科に相談しましょう。 肩がズキズキと痛い原因や対処法については、以下の記事もご覧ください。 軽度の症状なら問題ないですか? 症状が軽いからといって、狭心症の心配がないとは判断できません。 狭心症は胸の強い痛みだけでなく、軽い違和感や息苦しさとして現れる場合があります。 なかには無症状で進行し、検査ではじめて冠動脈(心臓に血液を送る血管)が狭くなっていることが見つかるケースもあるのです。 参考文献 (文献1) 虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)|KOMPAS–慶應義塾大学病院医療・健康情報サイト
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ショッピングモールや薬局で気軽に測れる血管年齢測定器で「実年齢より10歳以上高い」と表示され、本当に自分の血管はそんなに老化しているのかと不安になっている方もいるのではないでしょうか。 実は、指先で測るタイプの血管年齢測定器には、仕組み上どうしても誤差が生じやすい特性があります。数値だけを見て一喜一憂する必要はありません。 血管年齢とは、動脈の硬さや弾力性をもとに血管の状態を年齢で表した指標です。実年齢が同じでも生活習慣や体質によって個人差があり、日々の習慣を整えることで血管への負担を減らし、状態の改善が期待できます。 本記事では、指先式測定器があてにならないと言われる理由から、医療機関での正確な測定方法、血管年齢を若返らせる3つの習慣までを医師の視点でわかりやすく解説します。最後まで読むことで、数値に振り回されることなく、自分の血管のために何をすべきかを具体的に知ることができます。 血管年齢の数値が気になっている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療に関する情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 生活習慣病や血管の健康についてお悩みの方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 血管年齢があてにならないと言われる2つの理由 ショッピングモールなどに設置された無料の血管年齢測定器(指先式)は手軽に使えますが、医療用の診断検査ではないため、数値に誤差が生じやすい特性があります。あてにならないと言われる理由は、以下の2つです。 測定機器によって精度に差がある 測定時の体調や環境で数値が変わる それぞれ詳しく解説します。 1.測定機器によって精度に差がある 指先式の血管年齢測定器は、フォトプレチスモグラフィ(指先に光を当てて脈波を読み取る方式)で測定した脈波をもとに、加速度脈波を解析する仕組みが用いられています。読み取った波形データを、各メーカー独自の換算式で「血管年齢」に置き換えて表示する仕組みです。 ここでポイントとなるのが、換算式がメーカーや機種によって異なる点です。そのため、同一人物でも同じ日に別の機器で測定すると、表示される血管年齢が大きく変わることもあります。 また、指先の毛細血管は細く、血圧カフ(腕に巻く帯)を使う医療機器と比べると、構造上どうしても誤差が出やすいです。 指先式の測定器は、あくまで「血管年齢の目安」として参考にする程度に留めておきましょう。 2.測定時の体調や環境で数値が変わる 指先の細い血管で脈を測る加速度脈波計は、測定時の体調や周辺環境の影響を受けやすい特性があります。数値に影響を与える主な要因は、次のとおりです。 緊張 運動の直後 飲酒 指先の冷え 測定クリップの圧のかかり方 環境光(屋外や強い照明下) ショッピングモールでの測定は、歩き回った直後や知らない空間での緊張、冷暖房の効いた環境など、測定条件が整いにくい状況が重なりやすい場面です。条件が悪い状態で測定すると、実際よりも数値が高く出てしまう場合があります。 なお、測定前には5〜10分ほど安静にし、カフェイン・喫煙・激しい運動直後は避けると数値が安定しやすくなります。ただし、それでも指先式は医療機器ほどの精度は出ないことを理解しておきましょう。 血管年齢を測る方法 より正確な血管年齢を知るには、医療機関での検査がおすすめです。血管年齢の測定には、主に血圧脈波検査(ABI検査・CAVI検査)が用いられます。 血圧脈波検査は、内科・循環器内科・人間ドックで受けられる検査です。仰向けに寝た状態で両腕と両足首に血圧カフを装着し、胸元に心音マイクをつけて血圧と脈波を同時に測定します。 検査時間は約5〜10分で、痛みや体への負担が少ない検査です。また、結果はその日のうちに医師から説明を受けられます。 血圧脈波検査でわかる2つの指標は、以下のとおりです。 指標 読み方 内容 正常値の目安 CAVI キャビィ 心臓から足首までの動脈の硬さ(動脈硬化の進行度) 8.0未満が正常 ABI エービーアイ 足首と上腕の血圧比で足の動脈の詰まりを確認 0.9以上が正常 なお、血圧脈波検査の費用は医療機関によって異なります。健康診断目的で受ける場合は自由診療となることが多く、2,000〜5,000円程度が目安です。 ただし、医師が「動脈硬化や血管疾患のリスクを評価する必要がある」と判断した場合は、保険適用となる可能性があります。 血管年齢が高くなる要因と動脈硬化が招くリスク 血管年齢が高い状態は、動脈硬化が進んでいるサインのひとつです。放置すると、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクが高まるおそれがあります。 ここでは血管年齢が高くなる要因と、放置した場合に起こりうる病気について解説します。 血管年齢が高くなる要因 動脈硬化が招くリスク それぞれ詳しく見ていきましょう。 血管年齢が高くなる要因 血管年齢を高くする主な要因は、以下の4つです。 要因 内容 自律神経バランスの乱れ 交感神経が優位な状態が続き、血管が収縮し続けて老化が進む 運動不足 血圧の上昇を招き、血管の弾力性が失われていく 脂質・糖質・塩分の摂りすぎ 中性脂肪やコレステロールが増え、血管に負担がかかりやすくなる 生活習慣病(高血圧・脂質異常症・糖尿病) 複数重なるほど、動脈硬化のリスクが高まりやすい これらの要因が複数重なるほど、動脈硬化のリスクは高まります。心当たりがある方は、生活習慣の見直しを始めてみましょう。 動脈硬化が招くリスク 動脈硬化が進行すると、以下のような深刻な病気を発症する場合があります。突然命に関わるケースもあるため、注意が必要です。 疾患 内容 脳梗塞 ・脳の血管が詰まって脳細胞が壊死する ・手足の麻痺や記憶障害が残るリスクがある 脳出血 ・脳の血管が破れて出血する ・出血によって周囲の脳細胞がダメージを受けるため、障害が残りやすい 心筋梗塞 ・心臓の筋肉(心筋)への血流が止まり、心臓の組織が壊死する ・突然死に至るケースもある 狭心症 ・心筋への血流が阻害され、胸の圧迫感や発作が起こる ・深刻化すると心筋梗塞につながる 日本人の死因第2位は心疾患、第3位は脳血管疾患であり、その多くに動脈硬化が関与しているとされています。(文献1)実年齢より血管年齢が10〜20歳高い方は、上記の疾患リスクが上昇する傾向にあるため油断は禁物です。 ただし、悲観する必要はありません。次項では、血管年齢の改善が期待できる3つの習慣を紹介します。 血管年齢を若返らせる3つの習慣 血管年齢を若く保つ上で意識したいポイントは、食事・運動・自律神経の3つです。 以下の習慣を意識してみてください。 習慣 取り組みのポイント ①バランスの整った食事 ・塩分は1日6g未満が目安 ・青魚(EPA)・大豆・緑黄色野菜・海藻類を意識して取り入れる(文献2) ②血流を促進する適度な運動 ・週4〜5日、1回30〜60分の有酸素運動が目安 ・1駅分歩く・階段を使うなど日常動作の工夫でも良い ③自律神経を整える生活リズム ・質の良い睡眠のため、就寝前のカフェイン・飲酒・スマホ使用を控える ・禁煙も有効 すべてを一度に始める必要はありません。無理をせず、一つずつ習慣化していきましょう。 なお、血管年齢を若く保つための食事法や生活習慣については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。https://fuelcells.org/topics/85816/ まとめ|血管年齢の数値を正しく測定して生活習慣改善を心がけよう 本記事では、血管年齢の正確な測定方法や若返り習慣について解説しました。本記事の要点は、以下の3つです。 ショッピングモールの指先式測定器は「目安」であり、誤差が出やすい仕組みがある 正確な測定は医療機関のABI・CAVI検査で受けられる 血管年齢の若返りには食事・運動・自律神経の3つを少しずつ整えることが基本 血管年齢の測定結果に一喜一憂するよりも、日々の生活習慣の見直しが大切です。指先式測定器で高い数値が出て不安な方は、まず医療機関で検査を受け、現在の血管の状態を確認してみましょう。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療に関する情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 血管や生活習慣病でお悩みの方は、ぜひ一度ご登録ください。 血管年齢に関するよくある質問 血管年齢の平均はどれくらいですか? 血管年齢は、同性・同年齢の健康な人のCAVI平均値と比較して算出されます。CAVIとは「血管の硬さ」を評価する指標で、基準値は以下のとおりです。 CAVI値 評価 8.0未満 正常範囲 8.0以上9.0未満 境界域 9.0以上 動脈硬化が疑われる (文献3) CAVIが9.0以上の場合、動脈硬化が進んでいる可能性があり、心血管疾患などのリスクにおいて注意が必要とされています。(文献3) ただし、検査結果が正常範囲内でも、血管の状態は数値だけで判断できません。検査結果の見方については、医師に確認しましょう。 自宅で使える血管年齢測定器などはありますか? 市販の加速度脈波計を使えば、自宅でも血管年齢を測定できます。医療機関の検査ほど精度は高くありませんが、定期的な測定で数値の推移(傾向)を把握する目安にはなります。 価格帯は数千~数万円程度の製品が中心です。 なお、自宅測定で高い値が出た場合や気になる変化があった場合は、医療機関で精密検査を受けましょう。 血管年齢が80〜90歳と出たらどうしたらいいですか? ショッピングモールなどの無料診断で血管年齢が80〜90歳と表示された場合、測定誤差の可能性があるため、まず医療機関で正確な数値の測定をおすすめします。 仮に医療機関の検査でも血管年齢が高いと判定された場合、実年齢より10〜20歳高い状態が続くと脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが上昇します。 医師の指示に従いながら、食事や運動習慣を見直し、自律神経のバランスを整える生活を心がけましょう。 参考文献 (文献1) 死因順位別にみた年齢階級・性別死亡数・死亡率・構成割合|厚生労働省 (文献2) 動脈硬化を知る×動脈硬化を予防する食事|一般社団法人 日本動脈硬化学会 (文献3) 動脈硬化の臨床診断|日本動脈硬化学会
2026.05.30















