専門医が語る、選ばれる再生医療
の安全性と秘密
【再生医療】治療の新たな選択肢に!
低リスクで元の元気な体に戻る治療法をプロがお話します!
なぜ!?当院が選ばれるのか??
そこには幹細胞の強さに秘密があった!!
独自の培養技術について詳しく解説を行います。
症例紹介
東京・大阪・札幌の3院で、変形性関節症、脳卒中後遺症、脊髄損傷など、さまざまな疾患で改善を実感された症例をご紹介します。
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- 股関節の症例
- 関節の症例
- 幹細胞治療の症例
痛みのない暮らしを取り戻した60代女性の左股関節再生治療 「車椅子なしでは外出も立位も難しい日々」が続いていた60代女性の患者様。長年にわたって左股関節の強い痛みに悩まされ、日常生活に大きな制限を抱えていました。10段階中8だった痛みが、"リペア幹細胞"による治療を経て、約1年後には10段階中0まで改善。痛みのない暮らしを取り戻し、生活の質が大きく向上したとのお声をいただいています。 治療前の状態 数年前から左股関節に強い痛みが発症し、車椅子生活となる 末期の変形性股関節症と診断され、立位や外出が困難な状況 小児期からの脳性まひの既往があり、もともと歩行に困難を抱えていた 注射への不安も強く、麻酔下での治療を希望 数年前から左股関節に強い痛みを感じ始めた患者様。やがて痛みのため車椅子なしでは立位も外出も困難となり、日常生活に大きな制限を抱えるようになりました。診察の結果、末期の変形性股関節症(進行度65〜70%)と判明し、当院での再生医療をご検討いただきました。 末期の変形性股関節症では、通常は人工関節置換手術が選択されます。ですが、患者様は小児期からの脳性まひの既往があり、手術に対する不安をお持ちでした。「麻酔をしてもらえますか」とご相談いただくほど、注射そのものへの心配も強い状態です。そこで当院では、手術や入院を必要としない"リペア幹細胞"による再生医療をご提案し、麻酔下での投与で安心して受けていただける環境を整えました。 "リペア幹細胞"とリペアセルクリニックの特長 レントゲン所見 レントゲンにて関節の狭小化を認めます。 <治療内容>左股関節に1億個の"リペア幹細胞"を計3回投与+PRP 左股関節に1億個の"リペア幹細胞"を計3回にわたり投与し、PRPによる治療も併用いたしました。手術や入院の必要はなく、関節を温存したまま治療を進めることができました。 治療後の変化 投与を重ねるごとに痛みが段階的に軽減し、約1年後には10段階中0まで改善 痛みのない暮らしを取り戻し、生活の質が大きく向上 現在は長時間の立位後に太ももの張り感(10段階中2〜3)が残る程度 「以前の痛みがなくなり、生活の質が大きく向上しました」とのお声をいただく PRP投与後には痛みが10段階中5前後で安定し、その後の"リペア幹細胞"投与を重ねるごとに痛みは段階的に軽減しました。約1年後には10段階中0となり、長く悩まされてきた強い痛みから解放されました。 治療前は車椅子なしでは立位も外出も困難な状態でしたが、治療後は痛みのない暮らしを取り戻され、生活の質が大きく向上したとのお声をいただいています。注射への不安も麻酔下での投与で軽減され、安心して治療を完遂いただけました。
2026.06.29 -
- 脳神経・脊髄の症例
- 頚椎・腰椎ヘルニア・狭窄症・脊髄損傷・脊髄梗塞などの症例
- 幹細胞治療の症例
趣味のDIYや山登りを再び楽しめるようになった60代男性の頚髄損傷の幹細胞治療 「1日のほとんどをベッドの上で過ごしていた」――6年前の交通事故で頚髄損傷を負った60代男性の患者様です。手術とリハビリを経て1本杖で辛うじて歩ける状態にはなったものの、首から下のしびれと痛みが残り、思うように動けない日々が続いていました。"リペア幹細胞"を脊髄くも膜下腔へ直接投与した結果、1回目の投与後1ヶ月で全身のしびれと痛みが3割軽減し、歩行が安定。投与を重ねるなかでDIYや山の坂道歩きを再び楽しめるまでに回復されました。 治療前の状態 6年前の交通事故で頸椎レベルの脊髄損傷を受傷 事故後すぐに頚髄の圧迫を取る手術と、不安定になった頸椎の固定術を受けた リハビリで1本杖で辛うじて歩ける程度にはなったが、1日のほとんどをベッドの上で過ごしていた 首から下、特に首から背中・腰全体・右下肢のしびれと痛みが強く残存 患者様は6年前、交通事故によって頸椎レベルでの脊髄損傷を受傷されました。事故後すぐに頚髄の圧迫を取り除く手術と、骨折で不安定になった頸椎の固定術が行われています。その後のリハビリで1本杖で辛うじて歩ける程度にはなりましたが、体幹の不安定感や、首から下のしびれと痛みが残りました。特に首から背中、腰全体、右下肢の症状が強く、1日のほとんどをベッドの上で過ごす生活が続いていたそうです。少しでも症状を和らげたいと再生医療を頼って受診されました。 脊髄損傷による後遺症は、保険診療では一度回復が止まると、それ以上の改善を促す治療法がほとんどありません。損傷した神経の回復は通常数年で止まり、手足の運動麻痺や知覚麻痺、自律神経障害などが後遺症として残ってしまいます。近年、幹細胞を用いた再生医療によって脊髄損傷の後遺症が回復した例が数多く報告されており、当院では国内でいち早く脊髄損傷の後遺症への幹細胞治療に取り組んできました。これまでに治療を受けられた患者様は数百人にのぼります。 "リペア幹細胞"とリペアセルクリニックの特長 MRI所見 脊柱管の狭窄は手術で取り除かれていましたが、第4頸椎レベルで頚髄の強いダメージを認めました。 <治療内容>脊髄腔内に2500万個の"リペア幹細胞"を計4回投与 脊髄くも膜下腔へのダイレクト注射で2500万個の"リペア幹細胞"を計4回にわたり投与(合計1億個)しました。点滴による静脈投与では幹細胞が全身に行き渡るため、損傷した脊髄に届く幹細胞の数は少なくなります。脊髄くも膜下腔への直接投与は、損傷した神経細胞へより多くの幹細胞を届けるための方法です。投与された幹細胞は還流する髄液に乗って損傷した神経にたどり着きます。国からの正式な認可を受けて脊髄くも膜下腔への幹細胞の直接投与を行える施設は国内でも限られています。 治療後の変化 1回目の投与後1ヶ月で全身のしびれと痛みが3割軽減 体幹に力が入って歩行が安定し、腕も上がるようになった 固まっていた筋肉が緩み、以前は転倒していたしゃがむ動作ができるようになった 近くの山の坂道を月に2〜3回登れるまでに回復 1回目の投与後1ヶ月で、全身のしびれと痛みが3割軽減し、体幹に力が入って歩行が安定しました。楽に買い物に行けるようになり、腕も上がるようになっています。2回目の投与後には「生活が本当に楽になって、DIYをはじめました」と喜びの声をいただきました。3回目の投与後には「ガチガチに固まっていた筋肉が緩んで楽になりました」とおっしゃっています。以前はしゃがむと転倒していたのが、しゃがめるようになり、近くの山の坂道を月に2〜3回登れるまでに回復されました。「もう少し改善したら温泉旅行に行きたい」と、前向きな目標も語っていただいています。 6年前の事故による後遺症に対しても、幹細胞の投与によって止まっていた神経の回復が再び動き始めました。脊髄損傷の後遺症で改善を諦めていた方は、ぜひ当院へカウンセリングにお越しください。
2026.06.27 -
- ひざ関節の症例
- 関節の症例
- 幹細胞治療の症例
マラソン復帰へ前進した50代男性の変形性膝関節症の再生治療 「このままマラソンを続けたら人工関節になる」と告げられた50代男性の患者様。数年にわたり悪化し続けた両膝の痛みが、10段階中6から2まで大幅に軽減し、大好きなマラソンを少しずつ再開されています。手術を避けて大切な趣味を続けたいという願いに、再生医療が応える症例となりました。 治療前の状態 数年前からマラソンによる負担で両膝に痛みが出現 近医で両膝の初期の変形性膝関節症と診断される ヒアルロン酸注射や内服による保存療法を続けるも、痛みが悪化しマラソンができない状態に 主治医から「このままマラソンを続ければ人工関節が必要になる」と告げられ、強い不安を抱えていた 数年前から両膝の関節痛に悩まされてきた50代男性の患者様。趣味のマラソンによる膝への負担が引き金となり、近医で両膝の初期の変形性膝関節症と診断されました。ヒアルロン酸注射や内服薬による保存的治療を続けてこられましたが、最近は痛みが悪化し、大好きなマラソンを走ることができなくなっていました。 主治医からは「このままマラソンを続けて膝に負担をかけると、人工関節をしないといけなくなる」と告げられましたが、まだまだマラソンの引退は考えられないというお気持ちから、手術以外の選択肢として再生医療を頼って当院を受診されました。 "リペア幹細胞"とリペアセルクリニックの特長 レントゲン所見 レントゲンにて関節の狭小化を認めます。 <治療内容>両膝に"リペア幹細胞"1億個ずつを複数回投与 両膝に1億個ずつの"リペア幹細胞"を複数回にわたり投与しました。手術や入院の必要はなく、日常生活を続けながら治療を進めることができました。 治療後の変化 初回投与から半年後に痛みの大幅な軽減を実感 右膝は10段階中6から2へ、左膝は2から0へ軽減 「投与するたびに痛みが軽減していきました」と実感を話される 少しずつマラソンを再開できるまでに回復 初回投与から半年後には、右膝の痛みが10段階中6から2へ、左膝は2から0へと大幅に軽減しました。患者様からは「投与するたびに痛みが軽減していきました。少しずつマラソンも再開しています」と喜びのお声をいただいています。 「人工関節になるかもしれない」という不安を抱えて来院された患者様が、手術を避けて大切なマラソンを継続できる未来を取り戻されました。組織の再生・修復を促したことで、このような改善が実現しました。"リペア幹細胞"は投与後1年間にわたって効果を発揮し続けるため、さらなる改善も期待できます。
2026.06.25 -
- 関節の症例
- 肩関節の症例
- 幹細胞治療の症例
手術回避で肩の動きを取り戻した50代男性の左肩腱板再生治療 「手術以外で左肩の治療を受けたい」との強い希望を持って当院を受診された50代男性の患者様。1年ほど前から続く左肩の激しい痛みに加え、拘縮も合併し、日常動作が大きく制限されていました。10段階中10だった痛みが、"リペア幹細胞"による治療を経て、半年後には10段階中2まで改善。手術を回避しながら、肩の動きと暮らしを取り戻されました。 治療前の状態 1年ほど前から左肩に強い痛みが出現 MRI検査の結果、腱板部分断裂と診断 痛みで肩を動かせず、拘縮も合併 手術以外の治療法を求めて当院を受診 1年ほど前から左肩に強い痛みを感じ始めた患者様。整形外科を受診し、MRI検査の結果、腱板部分断裂と診断されました。痛みのため肩をほとんど動かせない日々が続き、やがて肩関節の拘縮も合併。日常生活の動作にも大きな制限が生じていました。 腱板の損傷に対しては、関節鏡による腱板縫合術が一般的な治療です。ですが、術後は数週間の装具固定と数ヶ月のリハビリ、入院も必要となり、再断裂のリスクも残ります。患者様は「手術は避けたい」と強く希望されていました。そこで当院では、拘縮を解除するマニピュレーションと、"リペア幹細胞"による再生医療を併用する治療をご提案しました。 "リペア幹細胞"とリペアセルクリニックの特長 MRI所見 MRIにて腱板損傷を認めます。 <治療内容>左肩に2500万個の"リペア幹細胞"を計3回投与(マニピュレーション併用) 左肩に2500万個の"リペア幹細胞"を計3回にわたり投与しました。投与に先立ち拘縮を解除するためのマニピュレーションを実施し、手術や入院を伴わずに早期からリハビリを開始することができました。 治療後の変化 初回投与の1ヶ月後には痛みが10段階中10から3まで大幅に軽減 最終投与から半年後には10段階中2まで安定して改善 拘縮の再発もなく、肩を動かせる範囲が広がった 手術を回避しながら肩の機能と日常を取り戻すことができた 治療前は10段階中10という激しい痛みを感じておられた患者様。マニピュレーションと"リペア幹細胞"投与の併用により、初回投与から1ヶ月後には痛みが10段階中3まで大きく軽減しました。最終投与から半年が経過した時点でも10段階中2で安定しており、肩の可動範囲も広がっています。 治療前は手術以外に選択肢がないと感じておられましたが、マニピュレーションと"リペア幹細胞"投与の併用により、手術や入院を経ずに痛みと拘縮の改善を実現できました。ご希望に沿った形で、肩の動きと日常を取り戻していただけた症例です。
2026.06.23
自分の細胞を活用し、
蘇らせる「再生医療」とは?
薬での治療は限界ではないだろうか。本当に手術は必要だろうか。
そんな思いで悩んだり、あきらめたりしていませんか?
ケガをしても傷跡が少しずつ薄くなる・・
当たり前のようですが、あなた自身の細胞には、弱ったところ、傷ついたところを修復するチカラがあります。
その細胞のチカラを最大限に引き出して治療を行うことを「再生医療」と呼び、おすすめしています。
リペアセルクリニックの特長
当クリニックは、疾患・免疫・美容という分野すべてを、自己細胞を用いた最先端の医療で行うことができる国内でも珍しい部類の医療機関です。
CPC(細胞培養加工施設)の高い技術により、冷凍しない方法で幹細胞を投与できるので高い生存率を実現。
ご自身の細胞や血液を利用するため、アレルギーや拒絶反応といった副作用の心配が少ないおすすめの治療方法です。
- 2億個の細胞を
投与可能※但し適応による - 高い
安全性 - 入院不要
日帰り - 身体への
負担が少ない - 高い技術力を
もったCPC
Dr.サカモトの再生医療チャンネル
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【脳卒中(小脳出血)再生医療】幹細胞治療により滑舌や歩行が大幅に改善!同じような症状で困っている方に是非勧めたい!!
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【特発性大腿骨頭壊死症(変形性股関節) 再生医療】幹細胞治療により、手術を受けずに日常生活を取り戻されました!!治療後3年が経過された患者様の診察風景です。
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【特発性大腿骨頭壊死症(変形性股関節症)再生医療】手術しかないと言われたが、手術をすることなく過ごすことができ、お喜びいただきました!幹細胞治療により痛みがなくなり、日常生活も過ごしやすくなった。
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【脊髄損傷(頚髄) 再生医療】脊髄腔内ダイレクト注射療法を希望されてリペアセルクリニックをお選びいただきました。その効果を実感いただきました!!
LICENSE厚生労働省届出済医療機関
第二種・第三種再生医療等提供計画 届出済
リペアセルクリニックは、第二種・第三種再生医療提供計画を厚生労働省に届出し、受理されました。
各治療について、厚生労働省より再生医療等提供計画番号を取得しています。
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「自己脂肪由来幹細胞を用いた脳血管障害の治療」
第二種 計画番号
PB3210037 -

「自己脂肪由来幹細胞を用いた糖尿病の治療」
第二種 計画番号
PB3210031 -

「自己脂肪由来幹細胞を用いた肝障害の治療」
第二種 計画番号
PB3210034 -

「自己脂肪由来幹細胞を用いた変形性関節症の治療」
第二種 計画番号
PB3210032 -

「自己脂肪由来幹細胞を用いた顔面萎縮症・皮膚再生治療」
第二種 計画番号
PB3210033 -

「自己脂肪由来幹細胞を用いた脊髄損傷の治療」
第二種 計画番号
PB3210036 -

「自己脂肪由来幹細胞を用いた慢性疼痛の治療」
第二種 計画番号
PB3210035 -

「多血小板血漿を用いた変形性関節症の治療」
第二種 計画番号
PB3210055 -

「多血小板血漿を用いた筋腱炎・靭帯炎の治療」
第三種 計画番号
PC3210076 -

「多血小板血漿を用いた皮膚再生治療」
第三種 計画番号
PC3210074 -

「活性化NK細胞を用いた悪性腫瘍の予防の治療」
第二種 計画番号
PC3230218 -

「自己脂肪由来幹細胞+前骨芽細胞分化誘導上清液を用いた変形性関節症の治療」
第二種 計画番号
PB3230177




















当クリニックでは、国内では数少ない自己の幹細胞を用いた「変形性関節症」「脳卒中」「糖尿病」「肝障害」「肌の再生」などの最先端の再生医療および、PRP(多血小板血漿)療法を、再生医療安全確保法のもと、自由診療にて提供しています。再生医療とは、厚生労働省によって受理されることで行うことのできる治療となります。
坂本理事長のブログ
藤間院長のブログ
スタッフブログ
トピックス
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- 肝疾患
- 内科疾患
「プロテインは肝臓に良くないの?」 筋トレの効果を高めるため、もしくは健康維持のためにプロテインを飲んでいる方の中には、このような疑問を持たれる方もいらっしゃいます。実際に血液検査で肝機能の数値が高いと指摘されて、不安を覚えた方もいらっしゃることでしょう。 結論から申し上げますと、健康な方のプロテイン適量摂取と肝機能異常との関係は、一概には判断できません。肝機能値が高いと言われたときには、プロテイン摂取量に加えて、サプリメントとの併用や食事、飲酒についても見直す必要があります。 本記事ではプロテインと肝臓の関係や、肝臓の数値について、肝臓に配慮しつつプロテインを飲み続ける方法を紹介します。筋力維持と肝臓の健康を両立していくためにも、ぜひ最後までご覧ください。 当院リペアセルクリニックでは、公式LINEで再生医療の情報提供や簡易オンライン診断を行っています。 プロテインや肝臓について詳しく知りたい方は、お気軽にご登録ください。 プロテインと肝臓の関係 この章では、プロテインと肝臓の関係および、プロテインが肝臓に悪いといわれる理由を解説します。 プロテインは肝臓に悪いのか? 現時点では、プロテインが肝臓に悪いといった明確な根拠は示されていません。 プロテインはたんぱく質を補給するための食品であり、食事から摂取したたんぱく質と同様に体内で利用されます。たんぱく質は筋肉や臓器など身体を構成する重要な栄養素であり、たんぱく質代謝に関与している臓器が肝臓です。 肝臓疾患がある場合には病態に応じた栄養管理が必要となり、たんぱく質摂取量の調整が行われる場合もあります。 プロテインが肝臓に悪いといわれる理由 プロテインが肝臓に悪いといわれる背景にあるのが、たんぱく質代謝と肝臓の関係に対する誤解です。 肝臓はたんぱく質代謝に関与している臓器です。そのため、プロテインで多くのたんぱく質を摂取すると、「肝臓を使い過ぎる=肝臓に悪い」と認識されることがあります。 しかし、肝機能異常の原因はプロテインだけではありません。ウイルス感染や飲酒習慣、肥満、服用中の薬剤、激しい運動などが影響するケースもあります。 肝臓の働きや肝機能値が高くなる原因については、以下の記事でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。 血液検査の肝機能値からわかること この章では、血液検査の肝機能値からわかることについて解説します。 血液検査における肝機能値の指標は、主に以下の3種類です。 AST(GOT) ALT(GPT) γ-GTP 以下の記事では、肝機能値の概要と異常の原因、正常化させるための方法について解説しています。あわせてご覧ください。 AST(GOT)が高い場合に考えられること AST(GOT)は肝臓や心筋、筋肉に多く含まれる酵素です。 急性肝炎や慢性肝炎、肝硬変、心筋梗塞、筋肉の疾患などで数値が上昇します。また、高強度の筋トレや激しい運動による筋肉の損傷でも数値が上昇する可能性があります。 他の検査項目とあわせての判断が重要です。 ALT(GPT)が高い場合に考えられること ALT(GPT)は主に肝臓に存在する酵素です。 脂肪肝やアルコール性肝障害、ウイルス性肝炎などで高値を示すことがあるため、肝臓との関連性が高い指標とされています。 γ-GTPが高い場合に考えられること γ-GTPは肝臓や胆道、膵臓、腎臓などに多く含まれる酵素であり、アルコール性肝障害や胆道系疾患との関連が深い指標です。 飲酒習慣がある場合は数値が上昇しやすく、生活習慣を見直すきっかけとなることも少なくありません。健康な方であれば、一定期間の禁酒で改善される場合もあります。 肝機能値が高い人が見直すべき5つのポイント 肝機能値が高い方が見直すべきポイントは、以下の5点です。 プロテイン摂取量は適切か サプリメントを併用していないか 血液検査前に激しい運動をしていなかったか 脂肪肝のリスクがないか 飲酒量が増えていないか プロテイン摂取量は適切か 肝機能値が高い場合は、現在のたんぱく質摂取量を確認する必要があります。プロテインだけではなく、肉や魚、卵、大豆製品など、食事から摂取している量も含めて考えましょう。 たんぱく質は健康維持に欠かせない栄養素ですが、必要量は年齢や身体活動量によって異なります。 1日に必要なたんぱく質の摂取推奨量は、成人男性で65g、成人女性で50gです。(文献1) プロテインのみでたんぱく質の推奨量を満たしている場合は、プロテイン過剰摂取の可能性も考えられます。 サプリメントを併用していないか 健康食品やサプリメントの中には、成分や摂取状況によって健康へ影響を及ぼすものもあります。 実際の事例としてあげられているものは、鉄サプリメントの長期使用による鉄過剰症や、ダイエット食品使用による肝機能障害などです。(文献2)(文献3) 肝機能値が高く、かつプロテイン以外に利用しているサプリメントや健康食品がある場合は、摂取内容や摂取量を見直す必要があります。 以下の記事では、脂肪肝の栄養管理に使われているサプリメントの成分やリスクについて紹介しています。あわせてご覧ください。 血液検査前に激しい運動をしていなかったか 激しい運動や筋力トレーニングの後の血液検査では、筋肉の損傷によりAST値が上昇する可能性があります。 血液検査の結果を確認する際には、プロテイン摂取状況に加えて、採血前の運動状況を振り返ってみましょう。 脂肪肝のリスクがないか 脂肪肝は肝機能値が高くなる原因の1つです。 脂肪肝は主に、アルコール性脂肪肝と非アルコール性脂肪肝(NAFL)に分けられます。とくにNAFLは、肥満や糖尿病、高脂血症、運動不足など生活習慣との関連が深い疾患です。(文献4) いずれの脂肪肝も、多くの場合自覚症状がないまま進行します。 プロテインを摂取している方も、肝機能値上昇の背景に脂肪肝が隠れている可能性があります。体重や腹囲の増加、食生活の変化などもあわせて確認しましょう。 飲酒量が増えていないか 飲酒習慣は肝機能値、とくにγ-GTPに影響を与える要因の1つです。継続的な飲酒や過度な飲酒、急激な飲酒量増加は肝臓への負担となり、アルコール性脂肪肝やアルコール性肝炎などにつながります。 血液検査でγ-GTPやAST、ALTの上昇を指摘された際は、プロテインの摂取状況だけでなく、飲酒量や飲酒頻度の変化についても振り返ることが重要です。 以下の記事で、アルコール性肝炎について詳しく解説しています。あわせてご覧ください。 肝臓に配慮しながらプロテインを続ける方法 肝臓に配慮しながらプロテインを続ける方法は、主に以下の3点です。 1日に必要なたんぱく質量を把握する プロテインは食事を補う目的で活用する 肝機能値の推移を定期的に確認する 1日に必要なたんぱく質量を把握する たんぱく質の必要量は年齢や体格、身体活動量によって異なります。健康維持や身体づくりのためにも、自分に必要な量を把握した上でたんぱく質を摂取しましょう。 日本人の食事摂取基準における1日あたりのたんぱく質摂取推奨量は、成人男性では65g、成人女性は50gです。(文献1) プロテインは食事を補う目的で活用する プロテインはたんぱく質を補給するための補助食品であり、基本は日々の食事です。 肉や魚、卵、大豆製品などからたんぱく質を充分に摂取できない場合にプロテインを活用すると、必要量を補えます。 食品にはたんぱく質以外にもビタミンやミネラルなどさまざまな栄養素が含まれているため、プロテインだけに頼らないことが大切です。 まずは食事を整え、プロテインは不足分を補うために活用しましょう。 肝機能値の推移を定期的に確認する 肝機能は、1度の検査結果だけでは判断できない場合があります。 生活習慣や体調、運動状況などによって肝機能値は変動するため、継続的な確認が重要です。 プロテインを継続的に活用している方は、血液検査の結果を定期的に確認し、ASTやALT、γ-GTPなどの推移を把握しましょう。 数値の変化を継続的に見ることで、自身の健康状態を把握しやすくなります。 プロテインと肝臓の関係を正しく理解して適量を摂取しよう プロテインはたんぱく質を補給するためのいわば補助食品です。肝臓はたんぱく質の代謝に関与しているため、プロテインは肝臓に悪いと言われがちです。 しかし、肝機能値が高い原因はプロテインだけではありません。肝機能値の上昇には、脂肪肝や飲酒習慣、運動習慣、服用中の薬剤などさまざまな要因が関係しています。そのため、血液検査で肝機能値の高さを指摘されたときは、プロテインの摂取状況だけではなく生活習慣全体を見直すことが重要です。 プロテインはあくまで食事で足りないたんぱく質を補うための食品です。ご自身に必要なたんぱく質量を把握した上で活用し、定期的に血液検査を受けながら肝機能値の推移を確認していきましょう。 当院リペアセルクリニックでは、公式LINEで再生医療の情報提供や簡易オンライン診断を行っています。 プロテインや肝臓について詳しく知りたい方は、お気軽にご登録ください。 プロテインと肝臓に関するよくある質問 プロテインの摂りすぎサインはありますか? プロテインを含めて、たんぱく質を過剰に摂取した場合、人によっては体調を崩す可能性があります。 主な体調不良としては、以下のようなものがあげられます。 体重が増える 便秘になる おならが臭くなる 疲れやすくなる プロテインを活用するときは、自分に必要な摂取量を把握しましょう。また、食事や水分補給の代わりに飲むのも避けるべきです。 肝機能値が高いときはプロテインをやめるべきですか? 肝機能値が高い場合でも、原因が1つとは限りません。 ASTやALT、γ-GTPの上昇には脂肪肝や飲酒習慣、薬剤、ウイルス性肝炎などさまざまな要因が関係しています。筋トレや運動の習慣がある方は、運動によって数値が変動する場合もあります。 まずは、肝機能値が高くなった原因の特定が必要です。自己判断でプロテインの継続や中止を決める前に、医療機関で相談しましょう。 参考文献 (文献1) 三大栄養素のたんぱく質の働きと1日の摂取量|健康長寿ネット (文献2) 海外事業者の鉄サプリメントの長期使用により鉄過剰症を発症|独立行政法人国民生活センター (文献3) 「いわゆる健康食品」による健康被害事例(都道府県等から報告を受けた事例)|厚生労働省 (文献4) 脂肪肝と言われたら|三重大学病院消化器・肝臓内科
2026.06.30 -
- 内科疾患
- 内科疾患、その他
「がんが嫌う食べ物って何?」 「どんなものを食べたら、がんを防げるの?」 そのような疑問を持たれる方も多いことでしょう。 がんは日本での死因順位第1位であり、日本人の2人に1人ががんと診断されています。(文献1) そのため、がん予防について関心を持たれている方も多くいらっしゃいます。 結論から申し上げますと、現時点では、「これをとっていればがんを予防できる」といった単一の食品、栄養素が存在していません。 ただし、がんが嫌う食べ物とされる食品は存在します。逆に、とりすぎるとがん発症のリスクをあげる食べ物も存在します。がん予防の基本は、1つの食べ物に偏らないバランスの良い食事です。 本記事ではがんが嫌う食べ物および、それを使った簡単なレシピ、がん予防のために見直したい食習慣について解説します。 「食べ物でがんを予防したい」「食習慣を変えたい」とお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。 当院リペアセルクリニックでは、公式LINEで再生医療の情報提供や簡易オンライン診断を行っています。 がん予防の食事について詳しく知りたい方は、お気軽にご登録ください。 癌が嫌う食べ物とは がんが嫌う食べ物としては、がん細胞の発育を抑える効果があるもの、抗酸化作用によりがん予防に役立つものなどがあげられます。 主なものを表にまとめました。 主な食べ物 食べ物に含まれる成分および効果 ブロッコリー ピーマン いちご ビタミンCが多く含まれる。 ビタミンCの効果:がん細胞の発育を抑える 小麦胚芽 アーモンド かぼちゃ ビタミンEが多く含まれる ビタミンEの効果:抗酸化作用が、がん予防に役立つ ごぼう 厚揚げ 納豆 ひじき 食物繊維が多く含まれる 食物繊維の効果:発がん性物質を作る悪玉菌を減少させる コーヒー クロロゲン酸が多く含まれる クロロゲン酸の効果:抗炎症作用や抗酸化作用があり、がん予防につながる 癌が嫌う食べ物を使用した料理レシピ3選 この章では、がんが嫌う食べ物を使用した料理レシピを3種類紹介します。 厚揚げの照り焼き 食物繊維が多い大豆製品ときのこを合わせた一品です。ヘルシーで食べ応えもあります。 手順は以下のとおりです。 厚揚げを食べやすい大きさに切る 切った厚揚げに小麦粉をまぶし、余分な粉を落とす エリンギは縦半分、アスパラガスは2~3等分に切る フライパンに油を熱し、厚揚げとエリンギ、アスパラガスを入れて2~3分焼く しょうゆ(大さじ1と1/2)とみりん(大さじ1)、水(大さじ1)を入れて味をからめる かぼちゃの甘煮 ビタミンEを多く含むかぼちゃの常備菜です。冷めてもおいしく食べられます。 手順は以下のとおりです。 かぼちゃを一口大に切る かぼちゃの皮を下にして鍋に入れる だし(1/2カップ)と砂糖(小さじ1/2)とみりん(大さじ1/2)、しょうゆ(大さじ1と1/4)を入れてかぼちゃが柔らかくなるまで煮る 焼きブロッコリー ビタミンCを多く含むブロッコリーを簡単に食べられる一品です。ブロッコリーに含まれるスルフォラファンには、がん細胞増殖を抑える可能性があるとされています。 手順は以下のとおりです。 ブロッコリーを小房に分ける フライパンに大さじ2の水とブロッコリーを入れて中火で沸騰させる(2~3分蒸し焼き) ふたを開けてから火を強め、水分がなくなったらオリーブオイルを入れて焼き目がつくまで焼く 食べる前に、お好みでしょうゆをかける 癌予防のために見直したい食習慣 がん予防のために見直したい食習慣は、主に以下の5点です。 高カロリー・高脂肪の食事 塩分が多い食事 加工肉や赤肉の摂り過ぎ 野菜不足 過度な飲酒 高カロリー・高脂肪の食事 高カロリー・高脂肪の食品としてあげられるものは、揚げ物やスナック菓子、菓子パン、洋菓子などです。これらの食品を摂り過ぎると肥満になる可能性が高まります。 肥満は喫煙と同程度のがん発症リスクがあるとされています。大腸がんや肝臓がん、膵臓がん、乳がん、腎臓がんなどは肥満との関係が深いものです。 間食を控える、蒸す・ゆでる・焼くといった調理法で脂肪摂取量を減らすといった行動が、がん予防のためにも大切です。 塩分が多い食事 がんの中でも、胃がんは塩分の多い食事との関連性が高いものです。日本人の男性のがんのうち3.0%、女性のがんのうち1.6%は、減塩により予防できると考えられています。(文献2) 2023年の「国民健康・栄養調査」によると、食塩摂取量の平均値は20歳以上の男性で1日10.7g、女性は9.1gでした。(文献3) 厚生労働省が策定した「日本人の食事摂取基準2025年版」によると、成人における食塩摂取量の目標は、男性で1日7.5g未満、女性では6.5g未満です。(文献4) 加工肉や赤肉の摂り過ぎ ハムやベーコン、ソーセージといった加工肉は国際がん研究機関(IARC)において「ヒトに対して発がん性がある」と分類されています。また、加工肉には亜硝酸塩や発色剤といった添加物が利用されており、一部の添加物は発がん性物質に変化します。 牛肉や豚肉、羊肉といった赤肉の摂り過ぎは、大腸がんリスクを高める食習慣です。脂肪の摂り過ぎから肥満にもつながります。 国際的には赤肉が1週間に500g未満、加工肉は最小限の摂取が望ましいとされています。(文献5) 野菜不足 がん予防で考えると、野菜不足は望ましくありません。 野菜や果物を多く摂ることで、食道がん発症のリスクはほぼ確実に減少します。胃がんや肺がんの発症リスクも減少する可能性が高いとされています。 野菜や果物は、心疾患や脳血管疾患といった生活習慣病発症のリスクを抑えるためにも大切です。健康的な生活を送るための目安は、野菜1日350g以上・果物1日200g程度です。(文献2) 過度な飲酒 過度な飲酒は、がんの発症リスクを高めます。とくに、肝臓がんや大腸がん、食道がんなどは飲酒により発症リスクが増加しやすい疾患です。 1日あたりの平均アルコール摂取量が純エタノール換算で46g以上の方は、適量である23g未満の方よりがん発症リスクが40%程度高まります。69g以上の方は、がんになるリスクが60%以上高くなります。(文献2) 飲酒量が少ないほどがん発症のリスクが低下するため、過度な飲酒は避けましょう。 癌と食べ物に関する誤解 がんと食べ物に関するよくある誤解としては、以下の2点があげられます。 がん細胞が消える食べ物がある サプリメントでがん予防ができる 癌細胞が消える食べ物がある がん細胞が消える食べ物は存在しないと考えましょう。 「にんじんジュースでがんが消える」「糖質制限ががんに効果がある」などの食事療法は、がんそのものへの効果は証明されていません。(文献6) 特定の栄養素を多量に摂取したり、逆に制限したりすると身体に悪影響を及ぼし、がんの治療にも支障をきたします。 がん予防のためにも、特定の食品に偏らずバランスの良い食事を心がけましょう。 サプリメントで癌予防ができる がんを予防する効果が証明されているサプリメントは、現時点で存在していません。 サプリメントでビタミンEやビタミンA(βカロテン)を摂取すると、通常の食事では摂取できないほどの量になります。その結果、逆にがんやほかの健康障害のリスクを上げます。 サプリメントは、あくまでも食事の補助と考えましょう。 癌が嫌う食べ物を把握し栄養バランスのよい食事を心がけよう 「これを食べるとがんが消える」といった単一の食べ物は存在しません。 対して、がん細胞の発育を抑えたり、抗酸化作用によりがん予防につながったりする食べ物は複数存在します。これらがいわゆる「がんが嫌う食べ物」です。 ただし、それだけを食べても栄養が偏ってしまい、がん予防にとっては悪影響です。 本記事で紹介した食べ物を上手に使いつつ、主食、主菜、副菜がそろった栄養バランスの良い食事を食べましょう。 また、がん予防のためには、食習慣の見直しも必要です。高カロリーや高脂肪の食事、塩分が多い食事、野菜不足などはがん発症のリスクを高めます。 本記事を参考に食習慣を見直し、がん予防につとめましょう。 当院リペアセルクリニックでは、公式LINEで再生医療の情報提供や簡易オンライン診断を行っています。 がん予防の食事について詳しく知りたい方は、お気軽にご登録ください。 癌が嫌う食べ物に関するよくある質問 癌患者向けのレシピはありますか? 国立がん研究センターやがん患者支援サイトなどに、症状に合わせたレシピが多数掲載されています。 食欲がないときのメニューとしては麺類やおかゆ、ミニサイズのおにぎりがあげられます。味覚障害があるときに良いものは、お酢やレモンなどの酸味をきかせた料理やだしをきかせた料理などです。 以下の記事では、大腸がんの食事でおすすめのレシピを掲載していますので、あわせてご覧ください。 果物は癌に効果がありますか? 果物も、食道がんや胃がん、肺がんの発症リスク減少の効果があります。がん以外の生活習慣病発症のリスクも抑えられます。 果物の1日目安量は200g程度です。主な果物でたとえると、りんご1個、みかん(Mサイズ)2個です。 参考文献 (文献1) 最新がん統計|国立がん研究センターがん情報サービス (文献2) 科学的根拠に基づくがん予防法|国立がん研究センターがん情報サービス (文献3) 令和5年国民健康・栄養調査結果の概要|厚生労働省 (文献4) 日本人の食事摂取基準(2025年版)の策定ポイント|厚生労働省 (文献5) がんを遠ざける生活習慣|国立がん研究センター (文献6) がんと民間療法(健康食品・サプリメント・食事療法を中心に)|国立がん研究センターがん情報サービス
2026.06.30 -
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心筋梗塞と診断され、「いつ退院できるのか」「仕事にはいつ戻れるのか」と不安を感じている患者さまやご家族も多いのではないでしょうか。 心筋梗塞の入院期間は、行われた治療や発症時の重症度によって数日から1カ月以上まで幅があります。入院中の見通しや退院後の生活をイメージしておくことは、治療に向き合う上でも大切です。 本記事では、治療法・重症度別の入院期間の目安から、治療費・高額療養費制度の活用法、退院後の仕事復帰や日常生活の注意点まで詳しく解説します。この記事を読めば、心筋梗塞の入院期間と退院後に必要な準備が具体的にわかるようになるので、ぜひ最後までお読みください。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、さまざまな病気や後遺症の治療に用いられている再生医療に関する情報の提供と簡易オンライン診断を実施しています。気になる症状や体調に不安がある方は、ぜひご登録ください。 心筋梗塞の入院期間は「治療法」と「重症度」で大きく変わる 心筋梗塞の入院期間を左右する最大の要因は、実施された治療の種類と、入院時の重症度・合併症の有無です。 一口に「心筋梗塞」と言っても、軽症でカテーテル治療が成功した症例と、心臓のポンプ機能が著しく低下する「心原性ショック」を合併した重症例とでは、入院日数に大きな差が生じます。 治療法別の入院期間の目安は以下のとおりです。 治療アプローチ・病態 標準的な入院期間 カテーテル治療(PCI)(軽症・予定治療) 3日〜7日程度 急性心筋梗塞への緊急PCI(合併症のない標準的な症例) 7〜14日間(平均10日前後) 冠動脈バイパス手術(CABG)(多枝病変・カテーテル困難例) 12〜21日間(2〜3週間) 心原性ショック・重症合併症あり(重篤な心不全・心破裂・致死的不整脈) 1カ月以上 それぞれ治療法別に詳しく解説します。 以下の記事では、心筋梗塞の後遺症について詳しく解説しています。 カテーテル治療(PCI)の場合:3日〜2週間程度 カテーテル治療(PCI)は、腕や足の付け根から細い管を血管に通し、詰まった冠動脈を内側から広げる治療法です。正式名称は経皮的冠動脈インターベンションといいます。 全身麻酔が不要で体への負担が少ないため、回復が早いのが特徴です。症状が安定している方や、あらかじめ日程を決めて受ける場合は、2日〜4日程度で退院できるケースもあります。(文献1) 発作後に緊急カテーテル治療を受けた場合、術後はCCU(心臓専門の集中治療室)に移り、心臓の状態を24時間体制で観察します。問題がないことを確認しながらリハビリを進め、10〜14日間での退院が一般的です。(文献2) 冠動脈バイパス手術(CABG)の場合:2〜3週間程度 複数の血管が詰まっていてカテーテル治療では対応が難しい場合、胸を開く手術(冠動脈バイパス手術/CABG)が選択されます。全身麻酔で行われ、体への負担が大きいため回復に時間がかかります。なお、近年は人工心肺を使わない術式(OPCAB)も増えています。 一般的な入院期間は術式にかかわらず約2〜4週間程度です。(文献3)術後は集中治療室で体の状態を観察したのち一般病棟へ移り、傷の回復と段階的なリハビリを並行しながら退院を目指します。 合併症がある重症例:1カ月以上になることも 心臓がほとんど血液を送り出せない状態や重篤な心不全、危険な不整脈などを合併した重症例では2週間から1カ月、場合によってはそれ以上の入院になるケースも少なくありません。(文献1) このような場合、心臓の働きを機械で補助する装置を一時的に使うことがあり、その装置を安全に取り外せるまでに時間がかかります。また、全身の臓器へのダメージの回復や、長期安静で低下した体力の回復にも時間が必要です。 以下の記事では、心不全について詳しく解説しています。 【関連記事】 【医師監修】心不全とは?治る確率や完治した人について解説 心不全で亡くなる前の症状とは?原因になる主な疾患 厚生労働省データが示す在院日数の推移 厚生労働省の調査(令和2年患者調査)によると、心疾患全体の平均在院日数は24.6日となっています。(文献4) かつて(1998〜2002年)の日本では急性心筋梗塞患者の平均在院日数は31.2日と、欧米の約1週間と比べてかなり長い傾向がありました。その後、治療技術の進歩や医療制度の変化により、近年は大幅に短縮されています。(文献5) 心筋梗塞の入院後はどう進む?治療の流れと退院までの期間目安 心筋梗塞で入院した後、治療から退院までの流れは「緊急処置→経過観察→リハビリ→退院」という流れで進み、症状の重さによって入院期間が変わります。 ①搬送直後:詰まった血管を通す緊急処置(数時間〜1日) ②治療後:心臓の状態を24時間見守る(3〜7日) ③状態が落ち着いたら:一般病棟でリハビリ開始 ④退院が認められる条件 それぞれの段階で何が行われるのか、順に見ていきましょう。 ①搬送直後:詰まった血管を通す緊急処置(数時間〜1日) 病院に到着後、まず詰まった冠動脈にカテーテル治療などで血流を回復させる緊急処置が行われます。 心筋へのダメージを最小限に抑えるため、到着からできる限り早い処置が重要とされています。 ②治療後:心臓の状態を24時間見守る(3〜7日) 緊急処置が終わると、心臓の動きを集中管理できる専用の病室(心臓集中治療室)に移ります。不整脈や心臓の働きに問題が起きていないかを継続して確認しながら、体の回復を待ちます。 この期間はおおむね3〜7日程度です。 ③状態が落ち着いたら:一般病棟でリハビリ開始 心臓の状態が安定したら一般病棟に移り、少しずつ体を動かすリハビリが始まります。 かつては長期安静が基本でしたが、現在は早期から動いた方が回復に良いとされており、医師が心拍数・血圧・体温などを確認しながら、安全を見極めたうえで段階的に活動量を増やしていきます。 ④退院が認められる条件 以下がすべて整って初めて自宅退院が認められます。 胸痛・息切れなど、心臓に関係する症状がない 足のむくみや急な体重増加など、心臓の負担を示すサインがない 日常の動作に支障がない程度まで体力が回復している 薬の飲み方や退院後の生活について、患者さまとご家族への説明が完了している 退院までの目安は、軽症(カテーテル治療がうまくいったケース)なら3〜4日、心臓の働きが低下していたり合併症があったりする場合は2〜4週間以上かかることもあります。症状の重さや体の回復ペースによって個人差が大きいため、あくまでも目安としてご参照ください。 心筋梗塞の入院費用はいくらかかる? 心筋梗塞の治療は高度な医療を要するため、医療費は高額です。ただし、日本の公的医療保険制度を活用することで、実際の自己負担額はかなり抑えられます。 カテーテル治療(PCI)の場合 バイパス手術(CABG)の場合 それぞれの費用目安と入院費用を抑えるために使える制度について解説します。 カテーテル治療(PCI)の場合 1〜2週間の入院とカテーテル治療を行った場合、保険適用前の医療費の総額はおよそ100万〜180万円になります。 通常の3割負担だと30万〜54万円ですが、後述の高額療養費制度を使うと、一般的な所得水準であれば最終的な自己負担は8万〜9万円前後に収まります。 バイパス手術(CABG)の場合 全身麻酔・長期入院を伴うバイパス手術では、保険適用前の医療費の総額が300万円前後に達することもあります。 3割負担の単純計算では100万円になりますが、高額療養費制度を適用すると自己負担はカテーテル治療とほぼ同水準の8万〜10万円前後に抑えられます。 入院費用を抑えるために使える制度 心筋梗塞の入院は費用が高くなりがちですが、以下の公的制度を活用することで自己負担を抑えられます。 制度名 対象者 内容 高額療養費制度 公的医療保険に加入している方 月の医療費自己負担が一定額を超えた分が戻ってくる。事前に「限度額適用認定証」を取得すると窓口での支払いを最初から抑えられる 傷病手当金 会社員・公務員など社会保険加入者 病気で働けない期間、給与のおよそ3分の2が最長1年6カ月間支給される 障害年金 重度の心不全・ペースメーカー装着など 日常生活に大きな支障がある場合に受給できる可能性がある 医療費控除 年間医療費が10万円を超えた方 確定申告で所得税・住民税が軽減される(保険給付金は差し引いて申告) (文献6) 手続きの方法や受給要件は各制度によって異なるため、加入している保険の窓口や病院のソーシャルワーカーに相談することをおすすめします。 心筋梗塞退院後の生活と社会復帰について カテーテル治療で血流が回復しても、心筋梗塞の根本原因である動脈硬化が治ったわけではありません。退院後は再発を防ぐための生活管理が重要です。 仕事復帰はデスクワークであれば退院直後から可能なケースもありますが、体を使う仕事や夜勤は2〜3カ月かけて段階的に戻すことが推奨されます。自動車の運転は退院後最低1週間は控え、入浴は38〜40℃のぬるめのお湯で短時間にとどめます。また、処方された薬(抗血小板薬・血圧の薬・コレステロールの薬など)は自己判断で中止せず、継続することが再発予防の基本です。 仕事復帰の時期・運動・飲酒・禁煙・薬の飲み方など、退院後の生活について詳しくは以下の記事をご参照ください。 心筋梗塞の入院期間を正しく知り、退院後の生活に備えよう 心筋梗塞の入院期間は、カテーテル治療(PCI)の標準的な症例で7〜14日程度、バイパス手術(CABG)では2〜3週間、重症合併症を伴う場合は1カ月以上になることがあります。一方で、PAMI-II基準などの適切なリスク評価のもとでは早期退院が医学的に安全であることが、複数の大規模臨床研究によって示されています。 治療費については高額療養費制度を活用することで自己負担を大幅に軽減でき、傷病手当金や医療費控除との組み合わせでさらに経済的な負担を和らげることが可能です。 退院後は自己判断による服薬中止を避け、主治医の指示に従った生活管理と定期的な外来受診を続けることが、再発を防ぎ長期的な回復を実現するうえで何より大切です。 心筋梗塞後も心機能の低下が続いている方や、再発リスクが気になる方は、専門の医療機関へのご相談をお勧めします。 \再生医療という選択肢/ 慢性的でつらい心筋梗塞後の心機能低下に対しては、再生医療という治療の選択肢もあります。再生医療とは、患者さまご自身の血液や細胞が持つ自然治癒力を活用する治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 心筋梗塞後、息切れや動悸が続いている 少し動いただけで疲れやすくなった 薬を続けているが心機能の回復が思わしくない 心筋梗塞後の心機能低下(心不全)と診断されている >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する まずは無料相談! 心筋梗塞の入院期間に関するよくある質問 軽い心筋梗塞でも入院が必要ですか? 心筋梗塞になると、程度にかかわらず入院が必要です。「軽い」と感じられる場合でも、急性心筋梗塞の急性期には致死的不整脈や心機能の急激な低下が突然起こるリスクがあり、24時間体制での監視が欠かせません。 合併症のない軽症例では入院期間が3〜7日程度と短くなることはありますが、自宅での経過観察は推奨されていません。 カテーテル手術後、いつから仕事に戻れますか? 職種によって大きく異なります。デスクワークなど体への負担が少ない仕事であれば退院直後から可能なケースもありますが、力仕事・立ち仕事・夜勤が伴う場合は2〜3カ月程度かけて段階的に復帰することが推奨されます。 具体的な復帰時期は心機能の回復状況をふまえた担当医の判断が必要ですので、退院前に必ず確認してください。 心筋梗塞の治療費はどのくらいかかりますか? カテーテル治療(PCI)の保険適用前の医療費総額は約100万〜180万円程度ですが、保険適用かつ高額療養費制度を適用することで、一般的な所得水準の世帯(年収約400万円)の自己負担額は約8万〜9万円前後に抑えられます。 バイパス手術(CABG)では医療費総額が300万円前後になることもありますが、同制度適用後の自己負担額はPCIとほぼ同水準になります。「限度額適用認定証」やマイナ保険証を活用することで、窓口での支払いを最初から上限額に抑えることが可能です。 参考文献 (文献1) 経皮的冠動脈形成術(PCI)|国立循環器病研究センター (文献2) 急性心筋梗塞:循環器内科|上尾中央総合病院 (文献3) OPCABとCABGの手術後ADL獲得および心肺運動負荷試験結果の比較|CiNii (文献4) 患者調査 令和2年|厚生労働省 (文献5) Predictors of length of hospital stay after acute myocardial infarction in Japan|PubMed (文献6) 高額療養費制度を利用される皆さまへ|厚生労働省
2026.06.30 -
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健康診断で中性脂肪(トリグリセライド:TG)の数値を指摘され、医療機関でエパデールまたはロトリガを処方された方、あるいは薬を切り替えられた方の中で「この2つ、どう違うの?」と疑問を持つ方は少なくないでしょう。 本記事では、現役医師がエパデールとロトリガの違いについて詳しく解説します。 最後まで読み進めることで2つの薬の違いが明確になり、自分の病態や生活スタイルに合った選択を医師と一緒に考えられるようになります。また、記事の後半にはよくある質問をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。 慢性的でつらい脂質異常症(高中性脂肪血症)に対しては、再生医療という治療の選択肢もあります。 再生医療とは、患者さまご自身の血液や細胞が持つ自然治癒力を活用し、損傷した周囲組織の修復を促す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 脂質異常症(高中性脂肪血症)が長期間続いている 保存療法(薬・注射・リハビリ)では改善がみられない 手術はできるだけ避けたいと考えている 手術を受けたが、痛みが残っている、あるいは再発してしまった >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 【一覧比較】エパデールとロトリガの違いをまとめて確認 2つの薬の主な相違点を一覧表で整理します。 比較項目 エパデール ロトリガ 薬の特徴 EPA(青魚に多く含まれるオメガ-3脂肪酸)を主成分とする薬 EPA(中性脂肪や血液の流れに関わる青魚由来のオメガ-3脂肪酸)とDHA(脳や目の健康に関わる青魚由来のオメガ-3脂肪酸)を含む薬 主な目的 中性脂肪を下げる目的で使われる 中性脂肪を下げる目的で使われる 成分の違い EPAのみを含む EPAに加えてDHAも含む 服用回数 種類によって異なる。従来のエパデールは1日2〜3回、エパデールEMは1日1回が基本 通常1日1回。必要に応じて1日2回に増量されることがある 飲むタイミング 食直後に服用する 食直後に服用する LDLコレステロール(LDL-C)への影響 大きな上昇は比較的目立ちにくい LDLコレステロール(LDL-C)が上がることがあるため、定期的な検査が大切 心血管病へのエビデンス EPA単剤として、心血管イベント抑制効果を示した研究がある 中性脂肪を下げる薬として使われるが、心血管イベント予防の根拠はEPA単剤ほど明確ではない 閉塞性動脈硬化症への適応 エパデールS・カプセルには適応がある 適応はない 治療で選択されるケース EPA単剤で治療したい方、閉塞性動脈硬化症に伴う症状がある方 EPAとDHAをあわせて補いたい方、中性脂肪をしっかり下げたい方 注意点 出血傾向がある方や手術予定がある方は医師への相談が必要 LDLコレステロール(LDL-C)値の変化や肝機能などを定期的に確認する必要がある (文献1)(文献2) エパデールとロトリガは、どちらも血液中の中性脂肪を下げる目的で処方される薬です。ただし、含まれる成分と適応範囲に明確な違いがあります。 エパデールの主成分はEPAで、製剤の種類によっては閉塞性動脈硬化症の治療にも用いられます。一方、ロトリガはEPAとDHAの両方を含んでおり、主に高中性脂肪血症の改善を目的として使用される薬です。 服用方法や期待できる効果、使用時の注意点はそれぞれ異なるため、脂質の検査値や既往症、ほかに服用している薬の内容をもとに、医師が適切な薬剤を選択します。 エパデール(イコサペント酸エチル)の特徴 特徴 内容 主成分 高純度EPA(イコサペント酸エチル)のみを配合した薬 主な働き 中性脂肪を下げる作用に加え、血液の流れや血管の健康維持への作用 飲みやすさ エパデールEMは1日1回の服用で治療を継続しやすい製剤 適応疾患 高脂血症に加え、エパデールS・カプセルは閉塞性動脈硬化症にも適応 強み 長年の使用実績があり、心血管疾患の予防効果に関するエビデンスが豊富 (文献1) エパデールは、高純度のEPA(イコサペント酸エチル)のみを有効成分とする治療薬です。中性脂肪を低下させる作用に加え、血流の維持や血管への好影響も期待されています。 心血管イベントの予防効果については複数の臨床試験で報告されており、薬剤としての根拠が蓄積されている点も評価されています。 また、製剤の種類も複数あり、エパデールEMは1日1回の服用が可能なため、継続しやすいのが利点です。 ロトリガ(オメガ-3脂肪酸エチル)の特徴 特徴 内容 主成分 EPAとDHAを含むオメガ-3脂肪酸製剤 主な目的 中性脂肪を下げるための治療 服用回数 通常1日1回、必要に応じて1日2回まで増量 飲むタイミング 食直後の服用 治療上の特徴 中性脂肪が高い方に対する選択肢 注意点 LDLコレステロール(LDL-C)値や肝機能などの定期的な確認 服用時の注意 噛まずに服用 (文献2) ロトリガは、EPAとDHAを含むオメガ-3脂肪酸製剤で、高中性脂肪血症の治療に用いられます。用法は原則1日1回、食直後の服用です。 中性脂肪の値が十分に改善しない場合は、医師の判断により1日2回に増量されることがあります。治療中は脂質への効果を確認するため、定期的な血液検査が必要です。 慢性的でつらい脂質異常症(高中性脂肪血症)に対しては、再生医療という治療の選択肢もあります。 再生医療とは、患者さまご自身の血液や細胞が持つ自然治癒力を活用し、損傷した組織の修復を促す治療法です。 再生医療についてご興味がある方は「LINE」や「メール」「オンラインカウンセリング」でご相談を受け付けております。お気軽に当院へお問い合わせください。 【判断基準】エパデール・ロトリガどちらが向いているか 治療薬 詳細 エパデール 中性脂肪を下げたい方。心血管疾患のリスクが高い方。エパデールS・カプセルでは、閉塞性動脈硬化症を合併している方 ロトリガ 中性脂肪が高い方。EPAとDHAの両方を含む薬で治療したい方。通常は1日1回から服用したい方 エパデールとロトリガは、どちらも高中性脂肪血症の治療に用いられますが、成分と適応範囲に違いがあります。エパデールはEPAのみを有効成分とし、心血管イベント予防に関する臨床的根拠が蓄積されているほか、エパデールSおよびカプセル製剤は閉塞性動脈硬化症にも適応が認められています。 一方、ロトリガはEPAとDHAの両方を含むオメガ-3脂肪酸製剤です。原則1日1回から治療を開始します。いずれが適切かは、中性脂肪の検査値や合併症の有無、治療の目的をもとに医師が判断します。 エパデールを選ぶべき患者像 エパデールは、以下のような特徴や治療目的がある場合に選択肢となることがあります。 虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症)の既往があり、心血管イベントの二次予防が最優先の場合 LDLコレステロール(LDL-C)も高く、薬を増量するとLDL-Cが上昇してしまうリスクを避けたい場合(エパデールはLDL-C低下作用あり) 閉塞性動脈硬化症(ASO)が合併しており、下肢の血流改善も同時に期待したい場合 1日1回で安定した血中濃度を維持したい場合(エパデールEM選択) エパデールは、虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症)の既往があり、心血管イベントの再発予防を重視する方に選択されることがあります。また、LDLコレステロール(LDL-C)値も高く、LDL-Cの上昇をできるだけ避けたい場合や、閉塞性動脈硬化症(ASO)を合併している場合にも使用が検討されます。 さらに、エパデールEMは1日1回の服用が可能なため、服薬回数を減らして治療を継続しやすくしたい方にも選択肢となる薬です。 以下の記事では、エパデールが選択肢となり得る疾患について詳しく解説しています。 【関連記事】 【医師監修】心筋梗塞の後遺症|麻痺や寝たきりになるリスクを解説 狭心症の症状チェック|やってはいけない生活習慣を解説 ロトリガを選ぶべき患者像 ロトリガは、以下のような特徴や治療目的がある場合に選択肢となることがあります。 TGが極めて高く(500mg/dL以上など)急性膵炎リスクがあり、強力なTG低下を優先したい場合(4g/日投与) 食事制限・有酸素運動でもTGが十分下がらず、最大用量での治療が必要な場合 心血管疾患の二次予防よりTGコントロール自体が主目的の場合 1日1回夕食後のシンプルな服薬スケジュールを希望する場合(アドヒアランス重視) ロトリガは、中性脂肪(TG)が著しく高く、より積極的なTG管理が必要な方に選択されることがあります。食事療法や運動療法を行っても十分な改善が得られない場合には、医師の判断で増量が検討されることもあります。 また、中性脂肪の改善を主な治療目的とする場合に用いられ、原則1日1回の服用で治療を継続できるのが特徴です。 【関連記事】 【医師監修】脂質異常症とは|症状・原因・改善方法を分かりやすく解説 脂質異常症を判断する診断基準|LDL・HDL・中性脂肪の基準値と改善の目安を医師が解説 ロトリガでLDL-Cが上昇することがある理由と対処 ロトリガは中性脂肪を低下させる一方で、一部の方ではLDLコレステロール(LDL-C)が上昇することがあります。これは、中性脂肪が減る過程でVLDL(超低比重リポタンパク)がLDLコレステロール(LDL-C)へ変化しやすくなることなどが関係していると考えられています。 そのため、服用中は定期的な血液検査でLDLコレステロール(LDL-C)の値を確認することが大切です。LDLコレステロール(LDL-C)が上昇した場合でも、自己判断で服用を中止せず、医師へ相談しましょう。必要に応じてスタチンなどの脂質異常症治療薬の追加や調整を行いながら、適切な脂質管理を続けることが重要です。 エパデール・ロトリガの共通注意事項 注意事項 詳細 決められた用法・用量を守って服用する 効果を十分に得るための適切な服用方法の遵守。自己判断での増量・減量・中止の回避 空腹時の服用は控える 食直後の服用による薬の吸収維持。胃腸への負担軽減 抗凝固薬・抗血小板薬との併用に気をつける 出血リスクの上昇への注意。併用時の医師・薬剤師への相談 副作用が疑われる症状があれば早めに受診する 発疹やかゆみ、強い腹痛、出血しやすさなどの症状への早期対応 両薬剤はいずれも魚油由来のオメガ-3脂肪酸製剤であり、共通する安全上の留意点があります。エパデール・ロトリガはいずれも食直後に服用し、指示された用法・用量を守ることが基本です。 抗凝固薬や抗血小板薬を使用中の方は出血リスクが高まる可能性があるため、事前に医師または薬剤師に伝えてください。 服用中に発疹・かゆみ・強い腹痛・出血傾向などの症状が現れた場合は、自己判断で中止せず速やかに医療機関を受診してください。治療中は定期的な診察を継続することが大切です。 エパデール服用中は定期的な肝機能検査が推奨されています。脂肪肝と治療薬との関係については下記の記事もご覧ください。 慢性的でつらい脂質異常症(高中性脂肪血症)に対しては、再生医療という治療の選択肢もあります。 再生医療とは、患者さまご自身の血液や細胞が持つ自然治癒力を活用し、損傷した周囲組織の修復を促す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 脂質異常症(高中性脂肪血症)が長期間続いている 保存療法(薬・注射・リハビリ)では改善がみられない 手術はできるだけ避けたいと考えている 手術を受けたが、痛みが残っている、あるいは再発してしまった >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 決められた用法・用量を守って服用する エパデール・ロトリガはいずれも、指示された用法・用量を守って服用することが治療効果を得る上で不可欠です。自己判断による増減は効果不足や副作用リスクにつながります。 また、検査値が改善した場合でも服用を勝手に中止すると中性脂肪が再上昇し、動脈硬化や心血管疾患のリスクが高まります。 気になる症状が現れたときは中止せず、医師または薬剤師に相談した上で治療を継続してください。 空腹時の服用は控える エパデールS・ロトリガの有効成分(EPA-EおよびDHA-E)は水に極めて溶けにくい脂溶性成分です。消化管で吸収されるには、食事後に十分な量の胆汁酸が分泌され、乳化される必要があります。 空腹時に服用すると胆汁酸の分泌量が少なく、薬が十分に乳化されないまま消化管を通過してしまい血中濃度が著しく低下します。 なお、エパデールEMカプセル2gは自己乳化製剤のため、食事の有無にかかわらず安定した吸収が得られる製剤です。 抗凝固薬・抗血小板薬との併用に気をつける EPAおよびDHAは血小板凝集抑制作用を持つため、活動性の出血(血友病・活動性消化管潰瘍・尿路出血・喀血など)を有する患者には「禁忌」とされています。 ワーファリン(ワルファリン)などの抗凝固薬やアスピリンなどの抗血小板薬を既に服用している場合、出血傾向がさらに強まる可能性があります。 鼻血・歯肉出血・血尿・皮下出血などの症状が現れた場合は速やかに医師・薬剤師に相談ください。 副作用が疑われる症状があれば早めに受診する エパデール・ロトリガの服用中に、発疹やかゆみなどのアレルギー症状、強い腹痛や吐き気、出血しやすい・あざができやすいといった変化がみられた場合は、早めに医療機関を受診してください。 これらは副作用の可能性があり、放置すると悪化するおそれがあります。ただし、自己判断で服用を中止せず、まず医師または薬剤師に相談してください。 エパデールとロトリガの違いを理解し適切な治療を講じよう エパデールとロトリガはどちらも高中性脂肪血症の治療に用いられますが、成分と適応範囲が異なります。エパデールはEPAのみを有効成分とし、心血管疾患の予防に関する臨床的根拠が蓄積されています。 ロトリガはEPAとDHAの両方を含むオメガ-3脂肪酸製剤で、中性脂肪値を積極的に低下させたい場合の選択肢です。どちらが適切かは優劣ではなく、合併症の有無や検査値、服薬回数への希望などをもとに医師が判断します。なお、薬物療法と並行して食事療法や適度な運動を継続することも、中性脂肪の管理や動脈硬化の予防に欠かせない要素です。 エパデールとロトリガで改善しない症状にお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。当院では、エパデールやロトリガによる治療で十分な改善が得られない閉塞性動脈硬化症、または心筋梗塞による組織・血管の損傷に対して、脂肪由来幹細胞を用いた再生医療を提供しています。 ご質問やご相談は、「LINE」や「メール」、「オンラインカウンセリング」で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。 エパデール・ロトリガに関するよくある質問 エパデールとロトリガはどちらが中性脂肪を下げる効果が高いですか? エパデールとロトリガは、通常の使用量では中性脂肪を下げる効果に大きな差はないとされています。ただし、ロトリガは必要に応じて増量することで、より高い中性脂肪低下効果が期待できる場合があります。 どちらが適しているかは、中性脂肪の値や持病、治療目的などを踏まえて医師が判断します。 エパデールEMカプセルと従来のエパデールSはどう違いますか? 最大の違いは服用方法と吸収安定性です。エパデールS(300mg・600mg・900mg)は胆汁酸による乳化に依存するため毎食直後の服用が必須ですが、エパデールEM(2022年承認)は自己乳化技術により食事の有無にかかわらず安定した吸収が得られ、1日1回の服用で済みます。(文献2) 服薬スケジュールが大幅に簡略化されるので、アドヒアランス(医師の指示どおりに薬を飲み続けること)の向上が期待できるのも違いのひとつです。 ロトリガを飲んでいたら悪玉コレステロール(LDL)が上がったのはなぜですか? ロトリガ(とくに高用量4g/日)では、TGの強力な低下に伴いVLDLからLDLコレステロール(LDL-C)への代謝転換が促進されるためLDL-Cが上昇することがあります。(文献2) 治療中は定期的な血液検査でLDL-Cの推移を確認することが重要です。LDL-Cが上昇した場合は主治医に相談の上、スタチンの追加・増量など対処法を検討してください。 参考文献 (文献1) 医療用医薬品 : エパデール|KEGG (文献2) 医療用医薬品 : ロトリガ医療用医薬品 : エパデール|KEGG
2026.06.30















