専門医が語る、選ばれる再生医療
の安全性と秘密
【再生医療】治療の新たな選択肢に!
低リスクで元の元気な体に戻る治療法をプロがお話します!
なぜ!?当院が選ばれるのか??
そこには幹細胞の強さに秘密があった!!
独自の培養技術について詳しく解説を行います。
症例紹介
東京・大阪・札幌の3院で、変形性関節症、脳卒中後遺症、脊髄損傷など、さまざまな疾患で改善を実感された症例をご紹介します。
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- 股関節の症例
- 関節の症例
- 幹細胞治療の症例
活動的な毎日を取り戻した50代女性の股関節再生治療 「手術だけは避けたい」――そんな強い思いを抱えていた50代女性の患者様。変形性股関節症(末期)と診断され、右股関節の痛みは10段階中8にまで達していました。当院での"リペア幹細胞"による治療を経て、痛みは10段階中2〜3まで改善し、ヨガやダンスも楽しめるまでに回復されています。さらなる改善にも期待が持てる状況です。 治療前の状態 約1年前から右股関節の痛みが急激に悪化 変形性股関節症(末期)と診断され、以前より右足に坐骨神経痛もあった 歩行時の違和感が強く、日常生活に支障をきたしていた ご家族にも股関節の手術歴があり、ご自身は手術を避けたいという強い希望があった 患者様は以前より右足に坐骨神経痛を抱えていましたが、約1年前から急に右股関節の痛みが強くなりました。整形外科を受診したところ、レントゲン検査で「変形性股関節症の末期」と診断され、痛みは10段階中8という深刻な状態でした。 ご家族にも股関節の手術を経験された方がいましたが、患者様ご自身は手術を避けたいという強い希望をお持ちでした。従来の保存療法では末期の変形性股関節症に対する根本的な改善が難しいなか、手術に頼らない治療法として当院の"リペア幹細胞"治療をご選択されました。 "リペア幹細胞"とリペアセルクリニックの特長 レントゲン所見 レントゲンにて関節の狭小化を認めます <治療内容>右股関節に5000万個の"リペア幹細胞"を計4回投与+PRP 右股関節に5000万個の"リペア幹細胞"を計4回にわたり投与し、あわせてPRP療法も実施しました。手術や入院の必要はなく、関節を温存したまま治療を進めることができました。 治療後の変化 初回のPRP投与後から痛みに改善傾向が見られた 痛みは10段階中8から2〜3まで改善し、日常生活に支障のないレベルに 長時間の歩行が可能になり、毎日のストレッチやヨガ、ダンスも継続できている 手術を回避しながら、自然な動きや姿勢の改善を実感されている 治療開始時は10段階中8と強い痛みがありましたが、初回のPRP投与後から改善傾向が現れ、"リペア幹細胞"の投与を重ねるごとに痛みは徐々に軽減していきました。現在は10段階中2〜3まで改善し、長時間の歩行も可能となっています。 治療前は末期と診断され手術を勧められる状況でしたが、"リペア幹細胞"治療によって手術を回避しながら痛みの大幅な軽減を実現しました。現在はヨガやダンスなどの活動も楽しめるようになり、患者様からは「少しずつ動きやすくなってきています。手術を避けながら、自分の体と向き合える治療ができて本当に良かった」とのお声をいただいています。組織の再生・修復を促したことで、このような改善が実現しました。"リペア幹細胞"は投与後1年間にわたって効果を発揮し続けるため、さらなる改善も期待できます。
2026.08.04 -
- 脳神経・脊髄の症例
- 頚椎・腰椎ヘルニア・狭窄症・脊髄損傷・脊髄梗塞・脊髄炎などの症例
- 幹細胞治療の症例
膝下全体のしびれが指先のみになった80代男性の腰部脊柱管狭窄症再生治療 「入院や全身麻酔が必要な手術には、なかなか踏み切れない」——。数年前から腰痛と下肢のしびれに悩まされ、30分ほど歩くとしびれと痛みが出る間欠性跛行があった80代男性の患者様。"リペア幹細胞"の脊髄内投与により、膝から下全体にあったしびれが最終的には指先のみに縮小。手術を避けながら、症状の改善を実感されています。 治療前の状態 数年前から腰痛と下肢のしびれが出現 30分ほどの歩行でしびれと痛みが出る間欠性跛行に悩まされていた 近隣の整形外科でMRI検査を受け、腰部脊柱管狭窄症と診断。内服薬でも症状は徐々に悪化 手術には入院や全身麻酔が必要なため、年齢を考慮し慎重になっていた こちらの患者様は数年前からの腰痛と下肢のしびれで当院を受診されました。30分ほど歩くと下肢のしびれと痛みが出る間欠性跛行に悩まされ、近隣の整形外科でMRI検査を受けて腰部脊柱管狭窄症と診断されています。内服薬を処方されましたが、症状は徐々に悪化してきていました。 内服治療で効果が乏しい腰部脊柱管狭窄症では、手術も選択肢となります。ですが、入院や全身麻酔が必要でリスクを伴ううえ、リスクをとって手術をしても神経症状がどこまで回復するかは未知の部分もあり、患者様は手術に踏み切れずにいました。そこで当院では、手術をせずに損傷した神経の回復を促す治療として、"リペア幹細胞"の脊髄内への直接投与をご提案しました。手術前の神経の圧迫が残ったままの方への幹細胞投与の治療効果は、手術で圧迫が取り除かれた後に残った神経症状への治療効果と同等ということがわかってきています。 "リペア幹細胞"とリペアセルクリニックの特長 MRI所見 MRIにて神経の狭窄を認めます <治療内容>脊髄内に2,500万個の"リペア幹細胞"を計3回投与 脊髄内に"リペア幹細胞"2,500万個ずつを計3回投与いたしました。手術や入院の必要はなく、狭窄部で損傷した神経細胞へ直接幹細胞を届けています。 治療後の変化 初回投与後から膝から下全体にあったしびれが縮小し、最終的には指先のみに 下肢の脱力感が良くなり、両足が軽くなったような感覚に ソファから立ち上がりやすくなり、足裏と床との触覚も感じられるように 入院や全身麻酔のリスクを負わず、手術を避けながら改善を実感 初回の投与後から、膝から下の全体にあったしびれが縮小していき、最終的には指先のみとなりました。下肢の脱力感も良くなり、ソファから立ち上がりやすくなったほか、足裏と床との触覚が感じられるようになり、両足が軽くなったような気がするとお話しされています。 手術のリスクと効果の不確かさから治療に踏み切れずにいた患者様が、入院も全身麻酔もせずに症状の改善を実感できたことは大きな変化です。手術を回避したい患者様は、ぜひ当院のカウンセリングへお越しください。
2026.08.02 -
- 関節の症例
- 手・足・肘関節の症例
- 幹細胞治療の症例
仕事を続けながら両手の親指の痛みを克服しつつある60代女性の母指CM関節症再生治療 「仕事中はテーピングを巻いても、ズキズキと痛くて辛い」——。介護と調理の仕事で手をよく使い、2年以上前から両方の親指の付け根の痛みに悩まされてきた60代女性の患者様。"リペア幹細胞"の投与により、10段階中10あった痛みが3ヶ月後には左0〜1、右2まで軽減。手術を避け、関節の動きを保ったまま改善を実感されています。 治療前の状態 2年以上前から両方の親指の付け根に痛みが出現 介護と調理の仕事で手をよく使うことが原因ではないかと考えられた 近隣の整形外科でレントゲン検査を受け、母指CM関節症と診断 仕事中はテーピングで対処していたが、ズキズキとした痛みは10段階中10と非常に強かった こちらの患者様は、2年以上前から出現した両方の親指の付け根の痛みで当院を受診されました。介護と調理の仕事で手をよく使うため痛みが出てきたのではないかとお話しされています。母指CM関節症とは、親指の付け根にあるCM関節の軟骨がすり減って痛みが出る障害です。ビンの蓋を開けるときなど、物を親指でつかむ動作で痛みが出やすく、40歳以降の女性に多いと言われています。 母指CM関節症では、注射や装具、内服などの保存的治療が行われ、効果がない場合には関節固定術や関節形成術が選択されます。ですが、関節固定術では親指の可動域が制限され、関節形成術では手の力が弱くなるという課題があります。患者様は仕事を続けながら痛みを取りたいと希望され、関節を温存したまま痛みの改善を目指す治療として"リペア幹細胞"の投与を選択されました。 "リペア幹細胞"とリペアセルクリニックの特長 レントゲン所見 レントゲンにて関節の狭小化を認めます <治療内容>両母指CM関節に1,250万個ずつの"リペア幹細胞"を投与 両方の母指CM関節に、それぞれ1,250万個ずつの"リペア幹細胞"を投与いたしました。手術や入院の必要はなく、関節を温存したまま治療を進めることができました。 治療後の変化 投与後1ヶ月で痛みが10段階中10から左1、右3へ大幅に軽減 2ヶ月後には左1・右2、3ヶ月後には左0〜1・右2とさらに改善 テーピングを巻いても辛かったズキズキとした痛みが大きく和らいだ 手術を避け、親指の動きを保ったまま改善を実現 投与後1ヶ月で、左右ともに10段階中10と非常に強かった痛みが、左1・右3まで軽減しました。その後も改善は続き、2ヶ月後には左1・右2、3ヶ月後には左0〜1・右2となっています。 テーピングを巻いてもズキズキと辛かった痛みに悩まされていた患者様が、手術をせず、親指の動きを保ったまま痛みから解放されつつあることは大きな変化です。母指CM関節は体重がかかる関節ではないため安静を保ちやすく、幹細胞投与の成績が良い部位と感じております。CM関節症でお悩みの方は、ぜひカウンセリングへお越しください。
2026.07.31 -
- 脳神経・脊髄の症例
- 頚椎・腰椎ヘルニア・狭窄症・脊髄損傷・脊髄梗塞・脊髄炎などの症例
- 幹細胞治療の症例
しびれが軽くなり踏ん張りがきくようになった60代男性の頚椎症性脊髄症術後再生治療 「歩きにくさや手のしびれが、少しでもよくなれば」——。7年前に頚椎症性脊髄症の手術を受けた後も、歩行のしづらさ・ふらつき・書字困難・手のしびれが残っていた60代男性の患者様。"リペア幹細胞"の脊髄内投与により、しびれが軽くなり、足に力が入って踏ん張りがきくように。困難だった排尿も9割できるようになり、確かな手応えを感じられています。 治療前の状態 7年前に頚椎症性脊髄症の手術を受けたが、神経症状が残ってしまった 歩行のしづらさとふらつきが日常生活の負担に 字が書きにくく、手のしびれにも悩まされていた 手術で神経の圧迫は解除されたものの、神経の回復が止まってしまった状態 こちらの患者様は7年前に頚椎症性脊髄症のため手術を受けられましたが、その後も残る神経症状の治療のため当院を受診されました。症状は歩行のしづらさとふらつき、書字困難、手のしびれです。これらの症状が少しでもよくなればと、再生医療を希望されました。 神経機能の回復を狙って手術を行った後に回復が止まってしまった場合、現在の保険診療内では回復を促す根本的な治療法はありません。手術で神経の圧迫が解除されたにも関わらず症状が残ってしまった患者様に対して、当院では"リペア幹細胞"の脊髄内への直接投与をご提案しています。通常の点滴による投与では幹細胞が全身に散らばり、損傷した脊髄に届く数が少なくなってしまいます。脊髄内へ直接投与された幹細胞は髄液の流れに乗って損傷部位まで届くため、より多くの幹細胞で神経の修復を促すことができます。 "リペア幹細胞"とリペアセルクリニックの特長 <治療内容>脊髄内に2,500万個の"リペア幹細胞"を計2回投与+2億個を1回点滴投与 脊髄内に"リペア幹細胞"2,500万個ずつを計2回投与し、あわせて慢性的な痛みに対して2億個の"リペア幹細胞"を1回点滴投与いたしました。手術や入院の必要はなく、外来での治療が可能です。 治療後の変化 1回目投与の1ヶ月後にはしびれが軽くなり、足に力が入って踏ん張りがきくように 困難だった排尿が9割できるように改善 椅子からスムーズに立ち上がれるように 症状の改善に、大変喜んでいただけた 1回目の投与から1ヶ月後には、しびれが軽くなり、足に力が入って踏ん張りがきくようになったと喜んでいただけました。困難だった排尿も9割できるようになり、椅子からスムーズに立ち上がれるようになっています。 手術後7年間残り続けた症状に対して、しびれ・筋力・排尿機能のそれぞれで改善の手応えが得られたことは大きな変化です。頚椎や腰椎の手術後にもなお、しびれ・痛み、筋力低下、歩行障害、膀胱直腸障害などの後遺症に苦しまれている患者様は、ぜひカウンセリングへお越しください。
2026.07.29
自分の細胞を活用し、
蘇らせる「再生医療」とは?
薬での治療は限界ではないだろうか。本当に手術は必要だろうか。
そんな思いで悩んだり、あきらめたりしていませんか?
ケガをしても傷跡が少しずつ薄くなる・・
当たり前のようですが、あなた自身の細胞には、弱ったところ、傷ついたところを修復するチカラがあります。
その細胞のチカラを最大限に引き出して治療を行うことを「再生医療」と呼び、おすすめしています。
リペアセルクリニックの特長
当クリニックは、疾患・免疫・美容という分野すべてを、自己細胞を用いた最先端の医療で行うことができる国内でも珍しい部類の医療機関です。
CPC(細胞培養加工施設)の高い技術により、冷凍しない方法で幹細胞を投与できるので高い生存率を実現。
ご自身の細胞や血液を利用するため、アレルギーや拒絶反応といった副作用の心配が少ないおすすめの治療方法です。
- 2億個の細胞を
投与可能※但し適応による - 高い
安全性 - 入院不要
日帰り - 身体への
負担が少ない - 高い技術力を
もったCPC
LICENSE厚生労働省届出済医療機関
第二種・第三種再生医療等提供計画 届出済
リペアセルクリニックは、第二種・第三種再生医療提供計画を厚生労働省に届出し、受理されました。
各治療について、厚生労働省より再生医療等提供計画番号を取得しています。
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「自己脂肪由来幹細胞を用いた脳血管障害の治療」
第二種 計画番号
PB3210037 -

「自己脂肪由来幹細胞を用いた糖尿病の治療」
第二種 計画番号
PB3210031 -

「自己脂肪由来幹細胞を用いた肝障害の治療」
第二種 計画番号
PB3210034 -

「自己脂肪由来幹細胞を用いた変形性関節症の治療」
第二種 計画番号
PB3210032 -

「自己脂肪由来幹細胞を用いた顔面萎縮症・皮膚再生治療」
第二種 計画番号
PB3210033 -

「自己脂肪由来幹細胞を用いた脊髄損傷の治療」
第二種 計画番号
PB3210036 -

「自己脂肪由来幹細胞を用いた慢性疼痛の治療」
第二種 計画番号
PB3210035 -

「多血小板血漿を用いた変形性関節症の治療」
第二種 計画番号
PB3210055 -

「多血小板血漿を用いた筋腱炎・靭帯炎の治療」
第三種 計画番号
PC3210076 -

「多血小板血漿を用いた皮膚再生治療」
第三種 計画番号
PC3210074 -

「活性化NK細胞を用いた悪性腫瘍の予防の治療」
第二種 計画番号
PC3230218 -

「自己脂肪由来幹細胞+前骨芽細胞分化誘導上清液を用いた変形性関節症の治療」
第二種 計画番号
PB3230177




















当クリニックでは、国内では数少ない自己の幹細胞を用いた「変形性関節症」「脳卒中」「糖尿病」「肝障害」「肌の再生」などの最先端の再生医療および、PRP(多血小板血漿)療法を、再生医療安全確保法のもと、自由診療にて提供しています。再生医療とは、厚生労働省によって受理されることで行うことのできる治療となります。
坂本理事長のブログ
藤間院長のブログ
スタッフブログ
トピックス
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「ステロイドに対して、怖いイメージがある」 「長く使うとやめられなくなるのでは」 ステロイドに対して、こうしたイメージを持つ方は少なくありません。しかし実際のステロイドは、炎症や免疫の過剰な働きを抑え、多くの疾患の治療に欠かせない薬です。 一方で、用法・用量や使用期間を誤ると注意すべき副作用が現れることもあるため、正しい知識を持った上で使用することが大切です。 本記事では、現役医師がステロイドについて詳しく解説します。 ステロイドの効果 ステロイドの効果が出るまでの期間 ステロイドの副作用 ステロイドを服用・使用するときの注意点 記事の後半には、よくある質問をまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 ステロイドについて気になることがある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 ステロイドとは ステロイドは、副腎の外側にある副腎皮質から分泌される「副腎皮質ホルモン」をもとにつくられた薬です。炎症やアレルギー反応、免疫の過剰な働きを抑える作用があり、湿疹やアトピー性皮膚炎、喘息、関節リウマチ、膠原病など幅広い疾患の治療に使われています。 「副作用が強い薬」というイメージを持つ方も少なくありません。しかし、疾患の種類や症状に応じて薬剤や用量、使用期間を適切に選択することで、多くの疾患の治療で広く用いられています。 一方で使用方法を誤ると、十分な効果が得られなかったり副作用のリスクが高まったりするため注意が必要です。 ステロイドには内服薬・外用薬・吸入薬・注射薬など複数の種類があり、疾患ごとに適した剤形や使用方法が異なります。不安があるときは自己判断で中止せず、医師や薬剤師に相談しながら治療を続けてください。 以下の記事では、膝のステロイド注射について詳しく解説しています。 抗生物質との違い ステロイドと抗生物質は、どちらも治療に用いられる薬ですが、働きや使用される疾患は異なります。違いを理解することで、処方された目的や必要性を把握しやすくなります。 ステロイドと抗生物質の違いは以下のとおりです。 項目 ステロイド 抗生物質(抗菌薬) 主な働き 炎症や免疫反応の抑制 細菌の死滅・増殖の抑制 使用される主な疾患 湿疹、アトピー性皮膚炎、喘息、関節リウマチ、膠原病など 肺炎、膀胱炎、中耳炎などの細菌感染症 細菌への作用 直接作用しない 細菌へ直接作用 ウイルスへの効果 ウイルスを直接抑える作用なし 効果なし 併用 病状によって抗生物質と併用する場合あり 病状によってステロイドと併用する場合あり ステロイドは炎症や免疫の過剰な働きを抑える薬で、細菌を直接死滅させる作用はありません。一方、抗生物質は細菌感染症の治療を目的とした薬であり、風邪やインフルエンザなどウイルスが原因の疾患には効果が期待できません。 炎症と細菌感染が同時に起こっている場合は、病状に応じて両方の薬を組み合わせることもあります。それぞれ役割が異なるため、自己判断で使い分けたり中止したりせず、医師の指示に従って使用してください。 妊娠中・授乳中の服用・使用について 妊娠中や授乳中でも、疾患の状態によってはステロイドによる治療を続けた方が望ましい場合があります。 喘息や膠原病、炎症性腸疾患などでは、疾患の状態や母体・胎児への影響を総合的に考慮し、ステロイドによる治療が必要と判断された場合に使用されます。 プレドニゾロンなど一部のステロイドは母乳への移行量が少なく、通常の治療でも授乳を続けられますが、薬の種類や用量によって注意点は異なるため、妊娠・授乳中であることや妊娠を希望していることを医師へ伝え、自己判断での中止や減量は避けてください。 ステロイドの種類 種類 詳細 内服薬 全身へ作用し、膠原病や関節リウマチ、炎症性腸疾患などの治療に使用する飲み薬 外用薬 湿疹やアトピー性皮膚炎などの皮膚症状へ直接塗布し、炎症を抑える塗り薬 吸入薬 喘息などの気道へ直接薬を届け、気道の炎症を抑える吸入薬 注射薬 関節や静脈などへ投与し、強い炎症や急性症状の改善を目的とした注射薬 ステロイドには内服薬や外用薬、吸入薬、注射薬といった複数の剤形があり、疾患の種類や症状の程度、炎症が起きている部位によって適した剤形が異なります。 皮膚の炎症には外用薬、喘息には吸入薬、全身の炎症や自己免疫疾患には内服薬、強い炎症には注射薬など、疾患の種類や症状に応じて適切な剤形が選択されます。 内服薬 内服薬は口から服用し、胃や腸で吸収されたのち血液に乗って全身に作用するステロイド薬です。皮膚だけでなく関節や肺、腸など全身の炎症や免疫の異常にも作用するため、関節リウマチや膠原病、喘息、炎症性腸疾患といった疾患の治療に処方されます。 服用量や期間は病気の種類や症状に応じて調整されます。ただし、一定期間以上使用すると副腎の働きが低下していることがあるため、症状が改善しても自己判断で中止せず、医師の指示に従って段階的に減らしていくことが重要です。 長期間の服用では、副作用を早期に見つけるため血液検査や血圧、血糖値を定期的に確認しながら治療を継続します。 外用薬 外用薬は、湿疹やアトピー性皮膚炎、かぶれなど皮膚の炎症を抑えるために患部へ直接塗るステロイド薬です。炎症の起きている部位に作用するため、内服薬に比べて全身への影響は抑えられます。 効果の強さにはランクがあり、症状の程度や塗る部位、年齢などをもとに医師が選択します。効果を十分に引き出すには、決められた量や回数、期間を守って使用しましょう。 一方、同じ部位に長く使い続けると皮膚が薄くなったり毛細血管が透けて見えたりする副作用が現れることがあるため、症状が良くなっても自己判断で中止したり、漫然と使用を続けたりせず、医師や薬剤師の指示に沿って使用してください。 吸入薬 吸入薬は気道へ直接薬を届け、炎症を抑えるステロイド薬です。主に喘息や一部の慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療に使われ、発作を防ぎ症状を安定させる目的で継続的に使用します。 気道に直接作用するため内服薬に比べて全身への影響は抑えられますが、効果を十分に得るには正しい吸入方法を身につけることが欠かせません。 吸入の手技が不十分だと薬が気道まで届かず、十分な効果を得られないことがあります。また、吸入後に薬が口の中へ残ると口腔カンジダ症や声のかすれを招くことがあるため、使用後は水でうがいをしてください。使い方に不安がある場合は、医師や薬剤師へ相談しましょう。 注射薬 注射薬は、症状が強い場合や速やかな治療が必要な場合、内服が難しい場合などに使用されるステロイド薬です。 点滴や静脈注射で全身へ行き渡らせる方法のほか、関節や腱の周囲など炎症のある部位へ直接注射する方法もあり、疾患の種類や症状に応じて投与方法を選びます。 高い治療効果が期待できる一方、投与量や間隔を誤ると副作用が現れやすくなるため、医療機関で経過や副作用の有無を確認しながら使用します。 また、短期間に繰り返し注射すると副作用のリスクが高まることがあるため、自己判断で追加の注射を求めず、医師の指示に沿った間隔で治療を受けてください。 以下の記事では、ステロイド注射について詳しく解説しています。 【関連記事】 【痛み止め】関節症に使うステロイド注射の効果は?気になる副作用も解説 変形性股関節症の治療|ステロイド薬の必要性と副作用について ステロイドが処方・適応される主な疾患 ステロイドは炎症やアレルギー反応、免疫の過剰な働きを抑える作用があり、皮膚や呼吸器、関節、消化器など幅広い領域の治療に用いられます。 主な疾患は以下のとおりです。 分類 主な疾患 アレルギー・皮膚疾患 湿疹やアトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、重いアレルギー反応など 呼吸器疾患 気管支喘息や一部の慢性閉塞性肺疾患(COPD)など 自己免疫疾患・膠原病 関節リウマチや全身性エリテマトーデス、血管炎など 消化器疾患 潰瘍性大腸炎やクローン病など 腎臓・血液・神経疾患 ネフローゼ症候群や一部の血液疾患・神経疾患など ステロイドはアトピー性皮膚炎では皮膚の炎症、喘息では気道の炎症、膠原病では過剰な免疫反応を抑える目的で使用されます。 潰瘍性大腸炎やクローン病でも症状が強い時期の炎症を鎮める治療として用いられ、適した剤形や用量、使用期間は疾患や重症度によって異なるため、医師が病状や重症度を総合的に判断して治療方針を決定します。 以下の記事では、ステロイドが処方・適応される疾患のひとつである、関節リウマチの症状や治療法について詳しく解説しています。 【関連記事】 関節リウマチとは?初期症状・原因・診断・治療・生活上の注意 関節リウマチの薬は主に5種類|効果や副作用を詳しく解説 ステロイドの効果 効果 詳細 炎症を抑える効果 炎症による赤み・腫れ・熱感などの改善 アレルギー症状を改善する効果 アレルギー反応の抑制によるかゆみや喘息症状などの改善 免疫の過剰反応を抑制する効果 自己免疫疾患などで過剰になった免疫反応の抑制 ステロイドは炎症やアレルギー反応、免疫の過剰な働きを抑える薬です。皮膚や気道、関節、腸などさまざまな部位の炎症を和らげるほか、アレルギーによる症状を和らげ、自己免疫疾患では過剰な免疫反応を抑える目的で使用されます。 ステロイドは多くの場合、症状や炎症を抑え、病状をコントロールする目的で使用されます。疾患の種類や症状に合わせて薬剤や用量を見極めるため、使用の際は医師や薬剤師へ相談してください。 炎症を抑える効果 ステロイドは、炎症を引き起こすサイトカインやプロスタグランジンなどの物質の産生を抑制し、炎症の進行を抑えます。 あわせて過剰な免疫反応を調整する作用も持つため、関節リウマチや膠原病などにおける炎症の悪化を防ぐ効果も期待できます。 こうした抗炎症作用により、湿疹やアトピー性皮膚炎の赤みやかゆみ、喘息による気道の炎症、関節リウマチの関節の腫れなどの改善が期待されます。 疾患の種類や炎症が起きている部位に応じて、内服薬や外用薬、吸入薬、注射薬など適切な剤形が選択されるため、医師の指示に従って使用しましょう。 アレルギー症状を改善する効果 ステロイドは、花粉やダニなどのアレルゲンに対する過剰な免疫反応によって生じる炎症を抑え、アレルギー症状の改善が期待できます。 炎症を引き起こす物質や免疫細胞の働きを抑制し、アトピー性皮膚炎の赤みやかゆみ、アレルギー性鼻炎の鼻づまり、喘息による気道の炎症などを緩和します。 症状が現れている部位に応じて外用薬や点鼻薬、吸入薬、内服薬、注射薬が使い分けられますが、ステロイドはアレルギー体質そのものを改善する薬ではありません。 病状に応じて抗ヒスタミン薬やアレルゲン免疫療法など、ほかの治療法と組み合わせて用いられることがあります。 免疫の過剰反応を抑制する効果 ステロイドは過剰に働く免疫反応を抑え、関節リウマチや全身性エリテマトーデス(SLE)、膠原病、血管炎など自己免疫疾患の症状改善が期待できる治療薬です。 本来、免疫は細菌やウイルスから身体を守る働きを担いますが、自己免疫疾患ではこの働きが正常な細胞や組織にまで及んでしまいます。 ステロイドはこうした異常な免疫反応を調整し、関節や臓器の炎症を抑えることで疾患の進行や症状の悪化を防ぎます。一方で正常な免疫機能も同時に抑制するため、感染症にかかりやすくなる点には注意が必要です。 用量や使用期間は病状に応じて医師が調整するため、自己判断での中止や減量は避け、指示どおりに治療を続けてください。 ステロイドの効果が出るまでの期間 ステロイドの効果が現れるまでの期間は、薬の種類や投与方法、病気の種類、症状の程度によって異なります。 一般に内服薬や注射薬は比較的早く作用が現れ、外用薬や吸入薬は継続して使用するうちに徐々に効果が現れます。 主な剤形ごとの効果が出るまでの目安は以下のとおりです。 種類 効果が出るまでの目安 内服薬 1〜2時間程度で作用開始 外用薬 数日〜1週間程度 吸入薬 3日〜1週間程度 注射薬 1〜2日程度 プレドニゾロンなどの内服ステロイドは、通常製剤で1〜2時間程度で作用が現れるとされています。外用薬は疾患によって差があるものの、数日から1週間程度を目安に症状の変化を確認します。(文献1) アトピー性皮膚炎では急性増悪時に1日2回塗布して炎症を抑え、落ち着いてきたら症状に応じて回数を減らす方法が一般的です。 吸入薬は3日から1週間程度で効果を感じ始めることもありますが、本来の効果を得るには継続使用が欠かせず、2〜4週間使用しても改善が見られない場合は治療方針の見直しを検討します。 注射薬は1〜2日程度で効果が現れることがある一方、個人差が大きく数日から数週間を要する場合もあります。症状の改善が遅いと感じても自己判断で中止や追加投与はせず、医師へ相談してください。(文献2) ステロイドが効かない場合 ステロイドを使用しても十分な効果が得られない場合、疾患の種類や重症度、症状の原因そのものが影響していることがあります。 薬の種類によっては効果が現れるまでに時間がかかるため、使用を始めてすぐに改善が見られなくても自己判断で中止したり増量したりしてはいけません。 「外用薬の塗る量が足りない」「吸入薬の使い方が正しくできていない」「飲み忘れが続いている」など、用法や用量が守られていないことが原因で効果が不十分になるケースも少なくありません。 指示どおりに使用しても改善しない場合は、ほかの疾患やステロイドが効きにくい体質が関わっている可能性もあるため、原因を見直した上で治療方針を再検討することがあります。症状の改善が見られないときは自己判断で薬を変更したり中止したりせず、医師へ相談してください。 ステロイドの副作用 副作用 詳細 【比較的みられる副作用】むくみ・体重増加など むくみや体重増加、食欲増加、満月様顔貌などの比較的起こりやすい副作用 【注意が必要な副作用】血糖上昇・骨粗鬆症など 血糖上昇や骨粗鬆症、高血圧、白内障、緑内障など長期使用で注意が必要な副作用 【重篤な副作用】感染症の重症化・副腎不全など 感染症の重症化や副腎不全など早期の受診が必要な副作用 ステロイドは高い治療効果が期待できる一方、副作用が生じる場合があります。ただし、すべての方に起こるわけではなく、薬の種類や用量、使用期間、投与方法によってリスクは異なります。 比較的みられる副作用にはむくみや体重増加などがあり、長期間使用する場合は血糖上昇や骨粗鬆症にも注意が必要です。 まれに感染症の重症化や副腎不全といった重篤な副作用が生じることもあります。副作用を過度に心配して中止するのではなく、医師へ相談しながら治療を続けることが重要です。 【比較的みられる副作用】むくみ・体重増加など ステロイドでは比較的みられる副作用として、むくみや体重増加などが現れることがあり、これらは服用量や使用期間によって起こりやすさが異なるものの、適切な管理によって軽減できる場合があります。 主な副作用は以下のとおりです。 副作用 詳細 むくみ 体内への塩分・水分の貯留 体重増加 食欲増加や脂肪蓄積による体重増加 ムーンフェイス(満月様顔貌) 顔への脂肪沈着による顔貌の変化 中心性肥満 腹部を中心とした体幹部への脂肪蓄積 (文献3) ステロイドには体内に塩分や水分をため込みやすくする作用や食欲を高める作用があり、これによってむくみや体重増加が現れることがあります。 一定期間使用すると脂肪のつき方が変化し、ムーンフェイス(満月様顔貌)や中心性肥満が現れる場合もあります。ただしこれらの副作用には個人差があり、すべての方に起こるわけではありません。 服用量が多い場合や長期間使用する場合ほど起こりやすいため、急激な体重増加や強いむくみがみられたときは医療機関を受診しましょう。 【注意が必要な副作用】血糖上昇・骨粗鬆症など ステロイドを長期間、あるいは高用量で使用すると、定期的な経過観察が必要な副作用が現れることがあるため、早期に気づき適切に対応できるよう定期的な診察や検査を受けてください。 注意が必要な主な副作用は以下のとおりです。 副作用 詳細 血糖上昇 血糖値の上昇、ステロイド糖尿病の発症リスク 骨粗鬆症 骨密度低下による骨折リスクの増加 感染症 免疫機能低下による感染症リスクの増加 高血圧・白内障・緑内障 長期間使用で注意が必要な合併症リスク ステロイドは長期間または高用量で使用すると、血糖値の上昇や骨密度の低下、感染症にかかりやすくなるといった副作用が現れることがあり、高血圧や白内障、緑内障にも注意が必要です。 ただし、これらはすべての方に起こるわけではなく、服用量や使用期間によってリスクは異なるため、医師の指示に従って定期的な診察や検査を受けながら治療を続けてください。 以下の記事では、高血圧や骨粗鬆症について詳しく解説しています。 【関連記事】 【医師監修】高血圧とは|原因・症状・予防法・治療まで徹底解説 【医師監修】骨粗鬆症とは|症状から治療法まで詳しく解説 【重篤な副作用】感染症の重症化・副腎不全など 重篤な副作用が起こることは多くありませんが、高用量や長期間の使用では注意が必要であり、早期に異変へ気づき適切に対応することが重症化の予防につながります。 注意すべき主な重篤な副作用は以下のとおりです。 副作用 詳細 感染症の重症化 細菌・ウイルス・真菌感染症の重症化リスク 副腎不全 ステロイドの急な中止による副腎機能低下 重篤な症状のサイン 発熱や強い倦怠感、咳の持続、食欲低下、吐き気、血圧低下、意識障害など 予防・対応 自己判断での中止回避や定期的な診察・検査、異変時の早期受診 ステロイドは免疫の働きを抑えるため、感染症にかかりやすくなったり重症化しやすくなったりすることがあります。また、長期間使用したあと自己判断で急に中止すると、副腎不全を起こす可能性があります。 いずれも頻度は高くありませんが、重症化を防ぐためには早期の対応が重要です。 発熱や強い倦怠感、食欲低下、吐き気、血圧低下などの症状が現れた場合は速やかに医療機関を受診してください。重篤な副作用を防ぐためにも、医師の指示どおりに服用・減量し、定期的な診察を受けましょう。 ステロイドを服用・使用するときの注意点 注意点 詳細 用法・用量を守って使用する 医師から指示された用法・用量の遵守 自己判断で中止・減量しない 病状悪化や副腎不全予防のための継続使用 併用薬・持病・体調変化は医師へ相談する 相互作用や副作用リスクを考慮した治療継続 ステロイドは用法・用量を守って使用することで十分な治療効果が期待でき、副作用のリスクも抑えやすくなります。一方、自己判断による中止や減量は病状の悪化や副腎不全につながる恐れがあるため避けてください。 ほかの薬を服用している場合や持病がある場合、体調に変化がみられた場合は治療内容の調整が必要になることもあるため、不安や気になる症状があるときは自己判断で対応せず、医師や薬剤師へ相談しながら治療を続けましょう。 用法・用量を守って使用する ステロイドは疾患の種類や症状、年齢などに応じて用法・用量が定められており、医師の指示どおりに使用することが重要です。 使用量が少なすぎると十分な治療効果が得られず、多すぎると血糖上昇や骨粗鬆症、感染症などの副作用が現れやすくなります。 内服薬や外用薬、吸入薬、注射薬はそれぞれ正しい使用方法が異なり、誤った使い方をすると本来期待される効果を得にくくなります。 症状が改善しないからと自己判断で増量したり、症状が落ち着いたからと減量したりせず、不安や気になることがあるときは医師や薬剤師へ相談しながら治療を続けてください。 自己判断で中止・減量しない ステロイドは症状が改善しても自己判断で中止や減量をしてはいけません。とくに内服薬を一定期間以上使用している場合、急に服用をやめると病気が再燃したり副腎不全を起こしたりする可能性があります。 外用薬や吸入薬も、症状が落ち着いたからと急に使用をやめると炎症が再び悪化することがあるため、症状に応じて使用回数や用量を少しずつ調整します。 薬を減らしたい、副作用が気になるといったときは一人で判断せず医師へ相談し、適切な方法で治療を進めましょう。 併用薬・持病・体調変化は医師へ相談する ステロイドは、抗菌薬や抗真菌薬、抗てんかん薬、ワルファリン、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などとの飲み合わせによって作用や副作用が変わることがあります。 市販薬やサプリメントを含め、使用中の薬は医師や薬剤師へ伝えてください。また、糖尿病や高血圧、骨粗鬆症、緑内障、感染症などの持病がある場合は、病状に応じて慎重に治療を進める必要があります。 治療中に発熱や強い倦怠感、息切れ、急激な体重増加、視力の変化などいつもと違う症状が現れたときは、副作用や感染症のサインの可能性があります。 薬の使用を独断で継続・中止することは避け、違和感が出た場合は早めに医師へ相談してください。 ステロイドで改善しない症状は当院へご相談ください ステロイドを使用しても症状が改善しない場合や繰り返す場合は、治療法の見直しや詳しい検査が必要です。 症状によってはステロイド以外の治療が適していたり、ほかの疾患が隠れていたりする可能性も考えられます。また、副作用が気になる場合や薬を減らしたい場合でも、独断で中止や減量をせず、医療機関を受診した上で治療を進めてください。 ステロイドで改善しない症状でお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へお気軽にご相談ください。当院では、症状や状態に応じて再生医療を用いた治療を提案しています。 ステロイドを使用しても症状が改善しない場合、疾患によっては再生医療も治療の選択肢のひとつとなります。ただし、すべての疾患が対象となるわけではなく、変形性関節症や腱・靱帯の障害など一部の運動器疾患において、病状や画像所見をもとに自己脂肪由来幹細胞治療やPRP療法が検討されます。 適応の判断には診察や検査が必要なため、ステロイドの使用を中止する前に、まずは当院へお気軽にお問い合わせください。 ご質問やご相談は、「LINE」や「メール」、「オンラインカウンセリング」で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。 ステロイドに関するよくある質問 ステロイドは一生使い続けなければいけませんか? 多くの場合、ステロイドを一生使い続ける必要はありません。使用期間は疾患の種類や症状によって異なり、症状が改善すれば医師の判断のもとで少しずつ量を減らし、中止を目指していきます。 ただし、自己判断で急に中止すると副腎不全や疾患の再燃を招く恐れがあるため、減量や中止は必ず医師の指示に従って進めましょう。 ステロイドは長期間使い続けても問題ありませんか? 疾患によってはステロイドを長期間使用する場合もあります。 使用期間が長くなるほど血糖上昇や骨粗鬆症、感染症などの副作用に注意が必要なため、定期的な診察や検査を受けながら症状に応じて用量を調整します。 ご自身の判断で中止や減量はせず、気になる症状があれば医師へ相談してください。 ステロイドは「怖い」「やばい」と耳にしますが本当ですか? ステロイドは「怖い」「やばい」と言われることがありますが、医師の指示どおりに使用すれば多くの病気の治療に役立つ薬です。 副作用のリスクは薬の種類や用量、使用期間によって異なるため、医師が病状に応じて調整します。ご自身の判断で使用を中止したり避けたりせず、不安があれば医師や薬剤師へ相談してください。 参考文献 (文献1) Prednisone|ACR AMERICAN COLLEGE of RHEUMATOLOGY (文献2) Overview|Steroid injections for joint and tendon pain | NHS Guy's and St Thomas' (文献3) ステロイド (副腎皮質ホルモン)の飲み薬について|東京医科大学八王子医療センター リウマチ科
2026.08.04 -
- その他、整形外科疾患
「潰瘍性大腸炎と診断され、リアルダを処方された」 「リアルダがどのような薬なのかを知りたい」 潰瘍性大腸炎と診断され、リアルダを処方されたものの、効果や副作用、服用方法などに不安を感じている方は少なくありません。 リアルダは炎症を抑えて症状をコントロールする重要な薬であり、治療を継続するためには正しく理解し、適切に服用することが大切です。 本記事では、現役医師がリアルダについて詳しく解説します。 リアルダの効果 リアルダの効果が出るまでの時間・期間 リアルダの副作用 リアルダを服用するときの注意点 記事の後半には、よくある質問をまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 リアルダについて気になることがある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 リアルダとは 項目 内容 薬の種類 潰瘍性大腸炎の治療薬 有効成分 メサラジン 主な目的 大腸の炎症を抑える、下痢・血便などの症状を改善する、寛解を維持して再燃を防ぐ 作用の特徴 大腸全域で有効成分を持続的に放出する製剤設計 錠剤の規格 600mg錠・1,200mg錠の2種類 服用回数 通常1日1回 服用する時間 通常は食後 服用方法 噛んだり、割ったり、砕いたりせずに服用する 治療中の注意 医師の指示どおりに服用し、自己判断で中止しない (文献1)(文献2) リアルダは、潰瘍性大腸炎の治療に用いる5-アミノサリチル酸(5-ASA)製剤のひとつで、一般名はメサラジンです。腸内で炎症を引き起こす物質の働きを抑え、腸粘膜の炎症を軽減することで、症状の改善や寛解維持を目的に処方されます。 特殊な製剤技術により有効成分が大腸全体に届く設計となっており、1日1回の服用で治療を行える点が特徴です。服用回数が少ない分、飲み忘れを防ぎやすいとされています。 用量は症状の程度や体質に応じて医師が調整するため、指示どおりに服用してください。 【関連記事】 【医師監修】潰瘍性大腸炎の治療薬一覧|副作用や服用時の注意点を解説 【医師監修】潰瘍性大腸炎の治療とは?目標・流れ・治療薬について解説 リアルダと他治療薬との違い リアルダは、大腸の炎症を抑える5-ASA製剤です。ペンタサやアサコールも同じ有効成分を含みますが、薬剤の放出方法や作用する範囲が異なります。 リアルダで十分な改善が得られない場合や炎症が強い場合には、ステロイド薬、免疫調節薬、生物学的製剤、JAK阻害薬などが検討されます。 リアルダと主な治療薬の違いは、以下のとおりです。 治療薬 薬の分類 剤形・作用する範囲 主な使用場面 リアルダとの違い ペンタサ 5-ASA製剤 錠剤・顆粒、小腸から大腸にかけて有効成分を放出 潰瘍性大腸炎・クローン病の治療 消化管の広い範囲への作用 アサコール 5-ASA製剤 錠剤、大腸で有効成分を放出 軽症から中等症の潰瘍性大腸炎の治療 放出方法や服用回数の違い サラゾピリン サラゾスルファピリジン製剤 錠剤、大腸内での成分の分解・放出 潰瘍性大腸炎の症状改善・寛解維持 有効成分や副作用の特徴が異なる コレチメント ステロイド薬 錠剤、大腸で作用する製剤設計 重症を除く活動期潰瘍性大腸炎の寛解導入 活動期に限った一定期間の使用 レクタブル ステロイド薬 直腸へ投与する泡状の注腸剤 直腸から左側大腸の炎症に対する局所治療 肛門から投与する局所作用型の製剤 プレドニン ステロイド薬 錠剤、全身への作用 中等症から重症の活動期における寛解導入 全身に作用し、長期的な寛解維持には用いにくい イムラン 免疫調節薬 錠剤、免疫反応の調整 ステロイド依存例などにおける寛解維持 効果が現れるまでに一定の期間を要する エンタイビオ 生物学的製剤 点滴による導入・維持、皮下注射による維持 既存治療で効果不十分な中等症から重症例 腸への免疫細胞の移動を抑える注射薬 リンヴォック JAK阻害薬 錠剤、免疫反応に関わる経路の阻害 既存治療で効果不十分な中等症から重症例 免疫反応を内服薬で抑える治療薬 炎症性腸疾患の治療薬は、作用の仕組みや剤形、使用する時期がそれぞれ異なります。 リアルダなどの5-ASA製剤は、軽症から中等症の基本的な治療薬です。十分な改善が得られない場合にはステロイド薬を検討し、病状や治療歴に応じてイムラン、エンタイビオ、リンヴォックなどを使用することもあります。 いずれの場合も、薬の変更や追加は自己判断で行わず、必ず医師に相談してください。 リアルダが効かない場合 リアルダを服用しても症状が改善しない場合は、「効果を判断するには服用期間が短い」「炎症が強い」「現在の治療だけでは炎症を十分に抑えられていない」など、複数の理由が考えられます。 まれにリアルダが体質に合わず、下痢や発熱などが現れたり、症状が悪化したりすることもあります。自己判断で中止や増量をせず、医師へ相談してください。 リアルダが効かない場合に考えられる主な理由は、以下のとおりです。 考えられる理由 主な状況・特徴 必要な対応 服用期間の不足 効果が現れるまで一定期間を要する状態 医師の指示に沿った服用継続と経過観察 服用方法や用量の問題 飲み忘れがある、または指示された用量を服用できていない状態 服用状況の確認と医師への相談 炎症の程度や範囲の拡大 リアルダだけでは炎症を十分に抑えられない状態 診察や検査による病状の再評価 ほかの治療が必要な病状 ステロイド薬や免疫調節薬などの追加が必要な状態 治療薬の追加・変更の検討 5-ASA不耐 服用後に下痢・発熱・発疹が現れる、または血便が悪化する 服用継続の可否を含めた早期の診察 潰瘍性大腸炎以外の原因 感染症などによる消化器症状の可能性 必要に応じた検査と原因に応じた治療 症状が改善しない場合でも、リアルダが直ちに無効とは限りません。効果を判断するには、服用期間や服薬状況、炎症の範囲、検査結果などを総合的に確認する必要があります。 下痢や血便が続く、発熱や発疹が現れる、症状が急に悪化するといった場合は、5-ASA不耐や感染症の可能性もあるため、早めに医師へ相談しましょう。 妊娠中・授乳中の服用について 妊娠中や授乳中でも、治療による有益性がリスクを上回ると医師が判断した場合には、リアルダを使用することがあります。 潰瘍性大腸炎の悪化が妊娠経過に影響する可能性もあるため、妊娠や授乳を理由に自己判断で服用を中止しないでください。 妊娠中・授乳中にリアルダを服用する際の主なポイントは、以下のとおりです。 状況 服用時の考え方 必要な対応 妊娠を希望している場合 妊娠前からの病状と治療内容の確認 医師や産婦人科医への事前相談 妊娠中の場合 治療上の有益性と母体・胎児への影響を踏まえた使用判断 医師の管理下での服用継続・治療調整 授乳中の場合 治療上の有益性と母乳栄養の有益性を踏まえた判断 授乳の継続または中止に関する医師との相談 授乳中に確認する変化 メサラジンの母乳への移行や、乳児に下痢が生じたとの報告 乳児の便や体調変化の確認 避けるべき対応 妊娠・授乳を理由とした自己判断による中止・再開 処方医への早期相談 妊娠中は母体の状態を安定させることも治療の目的のひとつです。リアルダの服用を自己判断でやめると、潰瘍性大腸炎の炎症がぶり返す恐れがあります。 授乳中はメサラジンが母乳へ移行し、乳児に下痢が生じたとの報告があります。そのため、母親と乳児の状態を確認しながら、医師が治療方針を判断します。 妊娠が分かったときや授乳を始めるときは、服用内容を変える前に必ず医師へ確認してください。 リアルダの効果 効果 詳細 炎症を抑える効果 大腸粘膜の炎症抑制、炎症性物質の産生抑制 下痢・血便・腹痛を改善する効果 腸の炎症を抑えることによる、下痢・血便・腹痛などの軽減 寛解を維持し再燃を予防する効果 症状が落ち着いた状態の維持、再燃リスクの低減 リアルダは、有効成分メサラジンが大腸の炎症を抑えることで、潰瘍性大腸炎による下痢や血便、腹痛などの症状改善を目指す治療薬です。 症状が落ち着いた後も継続して服用することで、寛解状態を保ち、再燃を防ぐ効果も期待できます。効果が現れる時期には個人差があるため、症状の有無にかかわらず医師の指示に従って服用を続けることが大切です。 炎症を抑える効果 リアルダの有効成分メサラジンは、大腸粘膜で炎症を引き起こすプロスタグランジンやロイコトリエンなどの産生を抑え、活性酸素の働きを抑制することで炎症を和らげます。 リアルダはMMX(Multi Matrix System)技術を採用しており、胃や小腸では溶けにくく、大腸に到達してから有効成分を持続的に放出する設計です。 そのため炎症部位へ効率よく作用し、下痢や血便などの症状改善に加え、寛解状態の維持や再燃予防も期待できます。 下痢・血便・腹痛を改善する効果 リアルダは、有効成分メサラジンが大腸の炎症を抑えることで、潰瘍性大腸炎による下痢や血便、腹痛などの症状改善が期待できる治療薬です。 炎症を抑えることで症状の改善を促し、潰瘍性大腸炎の活動性を低下させます。 炎症が治まるにつれて、腹部の痛みや不快感が軽くなる場合もあります。効果が現れる時期には個人差があるため、自己判断で中止せず医師の指示に従って服用を続けることが大切です。 以下の記事では、腹痛や下痢の症状について詳しく解説しています。 【関連記事】 【医師監修】腹痛を伴う下痢が続く原因・対処法を詳しく解説 【医師監修】腹痛とは?原因や考えられる病気を詳しく解説 寛解を維持し再燃を予防する効果 リアルダは、潰瘍性大腸炎の症状が落ち着いた後も服用を続けることで、寛解状態の維持や再燃予防に役立ちます。 有効成分メサラジンが大腸粘膜で炎症を持続的に抑え、症状が再び悪化するリスクを低減します。血便や下痢などが改善していても、大腸に炎症が残っている場合があります。そのため、自己判断で服用を中止するのは避けましょう。 国内の臨床試験でも寛解維持効果が確認されており、活動期の症状改善だけでなく維持療法としても広く使用されています。症状の有無にかかわらず、医師の指示に従って服用を続けることが大切です。 リアルダの効果が出るまでの時間・期間 リアルダの効果が現れるまでの期間には個人差があります。 患者が症状の変化を感じる時期と医師が治療効果を判定する時期は異なり、活動期と寛解期でも治療効果を評価する目的や期間が異なります。 リアルダの効果を確認する主な時期と期間は、以下のとおりです。 時間・期間 目安 確認する内容 数日〜1週間ほど 早い場合にみられる症状の変化 下痢・血便などの改善傾向 8週間前後 活動期における効果判定の時期 症状・内視鏡所見などの総合評価 48〜52週間 寛解維持における長期評価 再燃の有無と病状の安定性 リアルダの厳密な作用開始時期は明確ではありません。早い方では服用開始から数日〜1週間ほどで、下痢や血便が少しずつ落ち着く場合があります。 一方、成人の活動期に1日4,800mgを服用する場合は、8週間を目安に有効性を評価し、国内臨床試験でも排便回数・血便・内視鏡所見・医師評価からなるUC-DAIを用いて8週間後に効果を判定しています。(文献3) 寛解維持試験は48週間にわたって実施され、製造販売後調査では1,705例が52週まで観察されており、寛解期では、短期間の症状変化よりも、再燃せず安定した状態を維持できているかを確認することが重要です。(文献4) リアルダの副作用 副作用 詳細 【起きやすい副作用】下痢・腹部膨満感など 下痢、腹部膨満感、腹痛、吐き気などの消化器症状 【注意が必要な副作用】肝機能障害など 肝機能障害、腎機能障害、血液障害など定期検査が必要な副作用 【重篤な副作用】間質性腎炎・過敏症など 間質性腎炎、急性メサラジン不耐症候群、重度の過敏症など速やかな受診が必要な副作用 リアルダでは、下痢や腹部膨満感などの比較的軽い副作用がみられることがあります。一方で、肝機能障害や腎機能障害など、定期検査による経過観察が必要な副作用や、間質性腎炎、急性メサラジン不耐症候群などの重篤な副作用が現れることもあります。 発熱や発疹、血便の悪化、尿量の減少など、普段と異なる症状が現れた場合は、次回の服用方法を含めて速やかに医師へ相談してください。 【起きやすい副作用】下痢・腹部膨満感など リアルダの国内臨床試験では、主な副作用として腹痛(2.9%)、下痢(2.1%)、腹部膨満(1.3%)、悪心(1.3%)などが報告されています。(文献5) これらの症状は服用開始後に現れることがありますが、経過とともに改善する場合もあります。ただし、下痢や腹痛は潰瘍性大腸炎の再燃でも現れるため、副作用との区別が難しい症状です。 服用後に症状が急に悪化した場合や、発熱を伴う場合は、5-ASA不耐の可能性もあります。症状が続く場合は自己判断で服用を中止せず、早めに主治医へ相談してください。 以下の記事では、腹痛の治し方を原因別で詳しく解説しています。 【注意が必要な副作用】肝機能障害など リアルダでは、頻度は明らかではないものの肝機能障害や肝炎、黄疸が報告されています。初期には自覚症状が現れないこともあるため、服用中は定期的な血液検査で経過を確認します。 「皮膚や白目の黄ばみが目立つ」「濃い色の尿が出る」「強い倦怠感がある」などの症状が現れた場合は早めに医師へ相談してください。 肝機能障害が疑われる主な症状や検査所見は、以下のとおりです。 チェック項目 確認の目安 皮膚や白目が黄色くなる 黄疸が疑われる変化 濃い色の尿が出る 肝機能障害に伴う可能性がある変化 強いだるさが続く 肝機能低下などでみられる全身症状 食欲が落ちる 肝機能障害の初期にみられる場合がある症状 吐き気や嘔吐が続く 肝臓や消化器の異常が疑われる症状 右上腹部に違和感がある 肝臓周辺の異常が疑われる変化 血液検査でAST・ALTなどが上昇する 自覚症状がなくても確認される肝機能異常 (文献1)(文献6) 肝機能障害は自覚症状がないまま血液検査で見つかることがあります。リアルダの電子添文でも、服用中はASTやALTなどを検査し、患者の状態を十分に観察するよう示されています。(文献1) 異常が見つかった場合は、検査結果や症状を踏まえて医師が服用の継続や中止を判断します。肝臓の病気がある方は治療開始前に医師へ伝えてください。 以下の記事では、肝機能障害について詳しく解説しています。 【関連記事】 肝硬変とは?原因・症状の特徴や主な治療法などを徹底解説! 肝硬変が疑われる数値とは?血液検査での目安や対策・予防法も解説! 【重篤な副作用】間質性腎炎・過敏症など 発現頻度は明らかではありませんが、間質性腎炎、薬剤性過敏症症候群、血液障害、重篤な皮膚障害などが報告されています。早期の対応が必要となるため、服用中は尿や皮膚、全身状態の変化に注意が必要です。 重篤な副作用が疑われる主な症状は、以下のとおりです。 チェック項目 考えられる副作用 尿量が減る 間質性腎炎や腎機能障害の可能性 顔や足がむくむ 腎機能低下やネフローゼ症候群の可能性 強いだるさが続く 腎機能障害や血液障害などの可能性 発熱や発疹が現れる 薬剤性過敏症症候群の可能性 下痢や腹痛が急に悪化する メサラジンによる過敏反応や再燃の可能性 のどの痛みや発熱が続く 白血球減少症や無顆粒球症などの可能性 あざや鼻血が増える 血小板減少症などの可能性 全身に発疹や水ぶくれが広がる 重い皮膚障害の可能性 目や口の粘膜がただれる 皮膚粘膜眼症候群などの可能性 (文献1)(文献2) これらの症状が現れても、必ずしもリアルダの副作用とは限りません。ただし、間質性腎炎や血液障害は、自覚症状が乏しいまま進行することがあります。そのため、定期的な血液検査や腎機能検査による確認が必要です。 尿量の減少、発熱、発疹、全身に広がる水ぶくれなどがみられた場合は、次の服用を含めた対応を自己判断せず速やかに主治医や医療機関へ連絡してください。 以下の記事では、内臓からくる腰痛の特徴や症状について詳しく解説しています。 リアルダを服用するときの注意点 注意点 詳細 用法・用量を守って服用する(噛まずに服用する) 用法・用量の厳守、錠剤を噛まない・割らない・砕かない 自己判断で中止しない 寛解維持・再燃予防のための服用継続 併用薬や持病がある場合は医師へ相談する 併用薬・持病の事前申告 定期検査と体調変化の確認を行う 定期検査の実施、体調変化の確認 リアルダは、医師から指示された用法・用量を守って服用してください。症状が改善していても、服用を中止すると潰瘍性大腸炎が再燃する可能性があります。 併用薬や持病がある場合は事前に医師へ伝え、服用中は定期検査で体調の変化を確認しながら治療を続けましょう。発熱や発疹、尿量の減少など気になる症状が現れた場合は医師へ相談してください。 用法・用量を守って服用する(噛まずに服用する) リアルダは、大腸に届いてから有効成分を放出するよう設計された薬です。通常、成人は1日1回2,400mgを食後に服用します。活動期には1日1回4,800mgが処方されることもあり、病状に応じて医師が用量を調整します。(文献1) 自己判断で用量を増減したり、服用回数を変更したりしないでください。錠剤をかんだり割ったり砕いたりすると薬の放出機構が損なわれる恐れがあるため、水またはぬるま湯でそのまま服用してください。 飲み忘れた場合は、2回分をまとめて服用しないでください。次の服用時間が近い場合の対応については、医師または薬剤師に確認しましょう。 自己判断で中止しない リアルダは、症状が改善した後も寛解状態を保ち再燃を防ぐため、服用を続けることが重要な薬です。血便や下痢が治まっていても大腸粘膜には炎症が残っていることがあり、自己判断でやめると病状がぶり返す恐れがあります。 服薬を続けるかどうかは症状だけでなく、内視鏡所見や検査結果を踏まえて医師が総合的に判断します。 「副作用が疑われる」「妊娠を希望している、または妊娠・授乳中である」「治療薬の変更を希望している」といった場合も、服用を中止する前に医師へ相談してください。 病状に応じて、減量や薬剤の変更など、適切な治療方針が検討されます。 併用薬や持病がある場合は医師へ相談する リアルダの有効成分は主に腎臓から排泄され、一部は肝臓で代謝されるため、腎機能や肝機能が低下している方では副作用が現れやすくなる可能性があります。 添付文書でも、投与中は腎機能や肝機能を定期的に確認するよう推奨されています。(文献1) アザチオプリン(イムラン)やメルカプトプリンなどと併用すると、骨髄抑制が起こるリスクが高まる可能性があるため、注意が必要です。 市販薬やサプリメントを含め、現在服用している薬や持病は必ず医師・薬剤師へ伝え、自己判断で薬を追加・変更せず適切な管理のもとで治療を続けましょう。 定期検査と体調変化の確認を行う リアルダを服用している間は、定期的な検査と日頃の体調確認が重要です。服用開始後は、白血球分画を含む血液検査や肝機能検査、腎機能検査を行い、その後も定期的に状態を確認することが推奨されています。 以下の症状が現れた場合は副作用の可能性があるため、医療機関を受診しましょう。 気になる症状 確認したいポイント 尿量の減少 尿が普段より少なくなっていないか むくみ 顔や足が腫れていないか 発熱 原因不明の熱が続いていないか 発疹 全身に発疹や赤みが出ていないか 強い倦怠感 強いだるさが続いていないか 腹痛 いつもより強い腹痛が続いていないか 下痢 下痢が急に悪化していないか 検査結果や症状を定期的に確認することは、副作用の早期発見と安全な治療の継続につながります。 リアルダで改善しない症状は当院へご相談ください リアルダを服用しても症状が改善しない場合や体調の変化が続く場合は、様子を見続けず早めに医療機関へご相談ください。潰瘍性大腸炎は症状の程度や炎症の範囲によって治療方針が異なり、薬の量や種類を調整することで改善が見込めるケースもあります。 「リアルダの服用を続けているのに潰瘍性大腸炎が改善しない」「リアルダの副作用がつらい」などのお悩みは一人で抱え込まずに当院「リペアセルクリニック」へお気軽にご相談ください。当院では症状や状態に応じて、リアルダより副作用のリスクが比較的低いとされる再生医療による治療をご提案しています。 リアルダの副作用や長期服用に不安がある方には、脂肪由来幹細胞を用いた再生医療が新たな選択肢となる可能性があります。薬物療法とは異なる仕組みで炎症への作用が研究されていますが、適応やリスクは病状によって異なるため、治療歴や全身状態を踏まえた医師の判断が必要です。 ご質問やご相談は、「LINE」や「メール」、「オンラインカウンセリング」で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。 リアルダに関するよくある質問 リアルダを冷蔵保存しなければいけない理由はなぜですか? リアルダは、高温下で薬の溶け方が変化する可能性があるため、冷所保存(1〜15℃)が指定されています。 自宅では凍結を避け、冷蔵庫の冷蔵室など、指定された温度を保てる場所で保管してください。持ち運ぶ際は高温の車内や直射日光を避け、帰宅後は速やかに冷蔵庫へ戻しましょう。 リアルダはジェネリック薬品ですか? リアルダはジェネリック医薬品(後発医薬品)ではなく、先発医薬品です。有効成分はメサラジンで、MMX(Multi Matrix System)技術により、大腸で有効成分を放出するよう設計されています。 現在日本では同一製剤のジェネリック医薬品は販売されていません。 ペンタサやアサコールも同じメサラジン製剤ですが、薬が溶ける仕組みや作用する部位、服用方法が異なるため、リアルダのジェネリック医薬品には当たりません。 リアルダの薬価はいくらですか? リアルダ錠の薬価は、1,200mg錠が1錠162.2円、600mg錠が1錠93.3円です。リアルダは先発医薬品であり、現在は同一製剤のジェネリック医薬品(後発医薬品)は販売されていません。(文献1) リアルダは食事と一緒に服用する必要がありますか? リアルダは、通常量(1日1回2,400mg)、活動期の用量(1日1回4,800mg)のいずれも、食後に服用するよう電子添文に定められています。(文献1) 自己判断で空腹時に変更せず、医師・薬剤師の指示どおり服用しましょう。なお、薬物動態試験では、食事による吸収への著しい影響は認められていません。 食事の影響が小さいとされていても、処方された用法どおり、毎日食後に服用してください。(文献1) 参考文献 (文献1) 医療用医薬品 : リアルダ|KEGG (文献2) リアルダ錠1200mg | くすりのしおり (文献3) メサラジン リアルダ錠 1200 mg 第1部(モジュール 1) 申請書等行政情報及び添付文書に関する情報|持田製薬株式会社 (文献4) リアルダ錠1200mg リアルダ錠600mg|医薬品インタビューフォーム (文献5) メサラジン リアルダ錠 1200 mg 第 1 部(モジュール 1) 申請書等行政情報及び添付文書に関する情報|持田製薬株式会社 (文献6) メサラジン リアルダ錠 1200 mg 第 2 部(モジュール 2) CTD の概要(サマリー) 2.5 臨床に関する概括評価|持田製薬株式会社
2026.08.04 -
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「アサコールはどのような薬なのだろうか」 「アサコールの効き目や副作用が心配」 アサコールを処方されたものの、このような不安を感じている方も多いのではないでしょうか。 アサコールは、潰瘍性大腸炎による腸の炎症を抑え、症状の改善や再燃予防を目的として使用される治療薬です。 効果が現れる時期には個人差があり、副作用や服用時の注意点、飲み忘れた場合の対応など、事前に知っておきたい点も少なくありません。 本記事では、現役医師がアサコールについて詳しく解説します。 アサコールの効果 アサコールの効果が出るまでの期間 アサコールの副作用 アサコールの禁忌事項 アサコールを服用するときの注意点 記事の最後には、アサコールに関するよくある質問についてまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 アサコールについて気になることがある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 アサコールとは 項目 詳細 薬の種類 潰瘍性大腸炎の治療に使われる飲み薬 有効成分 大腸の炎症を抑えるメサラジン 主な目的 下痢や血便などの症状改善と再燃予防 薬の特徴 大腸で有効成分が放出されるよう設計された錠剤 使用する時期 症状が現れている活動期と、落ち着いている寛解期 服用方法 症状や病変の範囲に応じた用法・用量 服用時の注意 自己判断による減量・中断を避け、医師の指示に沿った継続 (文献1)(文献2) アサコールは、有効成分のメサラジンを大腸で放出し、潰瘍性大腸炎による炎症を抑える薬です。症状が現れている時期だけでなく、寛解状態を維持し、再燃を防ぐ目的でも使用されます。 症状が改善しても腸内に炎症が残っていることがあるため、服用を中止せず、医師の指示どおり服用を続けてください。 【関連記事】 【医師監修】潰瘍性大腸炎の治療とは?目標・流れ・治療薬について解説 【医師監修】潰瘍性大腸炎の治療薬一覧|副作用や服用時の注意点を解説 アサコールと他治療薬との違い アサコールと同じ5-ASA製剤でも、成分が放出される部位や仕組み、服用回数、対象となる疾患には違いがあります。主な治療薬との比較は以下の通りです。 治療薬 主な成分 作用する範囲・仕組み 主な対象疾患 服用回数の目安 アサコール メサラジン pHに応じて回腸末端から大腸で成分を放出する設計 潰瘍性大腸炎 通常1日3回の服用 ペンタサ メサラジン 小腸から大腸にかけて成分を放出する設計 潰瘍性大腸炎・クローン病 病状や用量に応じた服用 リアルダ メサラジン 大腸内で成分を持続的に放出するMMX製剤 潰瘍性大腸炎 通常1日1回の服用 サラゾピリン サラゾスルファピリジン 腸内細菌により5-ASAとスルファピリジンへ分解される製剤 潰瘍性大腸炎 病状や用量に応じた服用 アサコール、ペンタサ、リアルダはいずれもメサラジンを含む薬ですが、成分を放出する部位や服用回数に違いがあります。 サラゾピリンは成分構成そのものが異なるため、副作用や服用時の注意点も同じではありません。炎症の範囲や症状、生活状況をふまえて治療薬が選ばれるため、自己判断で変更せず、医師の指示に従ってください。 アサコールが効かない場合 アサコールを服用していても症状が改善しない場合は、自己判断で服用を中止せず、原因を確認した上で適切に対応することが重要です。 確認・対応項目 詳細 服用状況の確認 飲み忘れや自己判断による減量の有無の確認 病状の確認 下痢・血便・腹部症状の持続や炎症悪化の確認 治療内容の見直し 5-ASA製剤の変更や坐剤・注腸薬、ステロイド薬などの追加・変更の検討 医師への相談 症状や排便回数、血便の有無を整理した上での受診 自己判断での中止 病状悪化や再燃につながる可能性があるため避けること (文献3) アサコールの効果を感じにくい背景には、飲み忘れや病状の進行、用量や剤形が症状に合っていないことなど、いくつかの要因が考えられます。 症状が改善しないときは、まず服用方法を振り返ったうえで、早めに主治医へ相談してください。必要に応じて治療薬の変更や追加治療が検討されるため、自己判断で中止せず、治療を続けることが再燃の予防にもつながります。 以下の記事では、潰瘍性大腸炎ではなかった場合に疑われる疾患について詳しく解説しています。 アサコールの効果 効果 詳細 潰瘍性大腸炎の症状に対する効果 腹痛・下痢・血便などの症状改善、腸粘膜の炎症軽減 寛解導入・寛解維持における効果 活動期の炎症抑制による寛解導入、症状が落ち着いた状態の維持 再燃を予防・軽減する効果 腸の炎症再発リスクの低減、再燃頻度や症状悪化の抑制 アサコールは、有効成分メサラジンが大腸の炎症を鎮め、潰瘍性大腸炎に伴う腹痛や下痢、血便を和らげる治療薬です。 炎症が強い活動期には症状を抑えて寛解へと導き、症状が落ち着いた寛解期には、その状態を保ちながら再燃を防ぐ役割を果たします。 潰瘍性大腸炎は一度落ち着いても再び炎症が起こりやすい疾患であるため、症状が改善した後も服用をやめず、寛解状態を維持することが重要です。 潰瘍性大腸炎の症状に対する効果 アサコールは、有効成分メサラジンを含む5-ASA製剤で、潰瘍性大腸炎に伴う大腸の炎症を鎮める治療薬です。潰瘍性大腸炎では腸粘膜に慢性的な炎症が生じ、下痢や血便、腹部の不快感といった症状が引き起こされます。 アサコールは炎症に関わる物質の働きを抑え、傷んだ腸粘膜の回復を後押しすることで、こうした症状の緩和につなげます。 効能・効果は潰瘍性大腸炎の重症を除く範囲とされており、対象となるのは主に軽症から中等症の患者です。 目に見える症状を和らげるだけでなく、炎症そのものをコントロールし、病状の進行を防ぐ点も、アサコールの担う大きな役割です。 寛解導入・寛解維持における効果 アサコールは、症状が出ている時期の改善だけでなく、症状が落ち着いた状態を維持する目的でも使用されます。 治療段階 詳細 寛解導入 下痢・血便などの症状改善、腸の炎症抑制、寛解状態への移行 寛解維持 寛解状態の維持や再燃予防、炎症コントロールの継続 (文献4) 潰瘍性大腸炎の治療では、症状が現れている活動期に炎症を抑えて寛解へ導き、症状が落ち着いた後は再燃を防ぐために治療を続けます。 アサコールは、この寛解導入と寛解維持のどちらの段階でも使われる基本的な治療薬です。症状が改善しても自己判断で服用をやめると炎症が再び強まる恐れがあります。 症状が落ち着いている寛解期でも、医師の指示のもとで服用を続けてください。 再燃を予防・軽減する効果 アサコールは、潰瘍性大腸炎の再燃を防ぎ、軽くとどめるためにも重要な治療薬です。潰瘍性大腸炎は、症状が改善しても腸内の炎症が再び悪化し、下痢や血便がぶり返すことがあります。 アサコールを継続して服用することで炎症を抑え、再燃のリスクを下げる効果が期待できます。そのため、症状が落ち着いている寛解期であっても、医師の判断のもとで服用を続けるのが一般的です。 服用を中止すると再燃につながる恐れがあるため、減量や中止は症状や検査結果をふまえて、医師と相談しながら進めてください。 以下の記事では、潰瘍性大腸炎が再燃するきっかけについて詳しく解説しています。 アサコールの効果が出るまでの期間 アサコールは、服用後すぐに症状が消える薬ではありません。薬の血中濃度は比較的早く安定しますが、腸の炎症や症状の改善は数週間単位で確認します。 効果が出るまでの期間は以下の通りです。 期間 確認する目安 服用後約12〜18時間 血中濃度がもっとも高くなる時期 服用開始2日目ごろ 薬の血中濃度が安定する時期 服用開始から数週間 下痢・血便・腹部症状などの変化を確認する時期 服用開始から8週間 活動期における治療効果を判断するひとつの目安 48週間 寛解状態の維持や再燃予防を評価した期間 服用開始後2週間以内 症状悪化や副作用に注意する時期 (文献2) 国内第Ⅲ相試験では、活動期の潰瘍性大腸炎患者にアサコールを8週間投与して効果が評価されています。8週間後の寛解率は1日2,400mg群で30.3%、1日3,600mg群で45.3%、有効率はそれぞれ45.5%、64.1%でした。(文献2) また、活動期に用いる1日3,600mgについては、8週間を超えて投与した場合の有効性が確立されていません。症状や検査結果を踏まえ、8週間前後を目安に治療の継続や調整を判断します。(文献2) 健康成人男性を対象とした試験では、血中のメサラジン濃度は服用開始2日目から安定し、単回投与後の最高血中濃度到達時間は約12.3〜18.0時間でした。(文献2) ただし、これらは薬が体内で移動する過程を示す数値であり、その時間内に症状が改善する意味ではありません。(文献2) そして、寛解期を対象とした試験では、1日2,400mgを48週間投与した際の非再燃率は80.0%でした。別の試験では、1日1回投与群で88.4%、1日3回投与群で89.6%の非再燃率が示されており、症状が落ち着いた後も、再燃予防のために長期間服用する場合があります。(文献2) 一方、服用開始後2週間以内に発熱や下痢、腹部症状の悪化、頭痛、関節症状などが現れた場合は、5-ASA製剤が体質に合っていない可能性があります。そのため、効果がないと自己判断せず、症状の変化を記録した上で医師へ相談しましょう。 アサコールの副作用 副作用 詳細 下痢・吐き気・頭痛などの副作用 消化器症状や頭痛など比較的みられやすい副作用 発疹・かゆみなどのアレルギー症状 発疹・かゆみ・発熱などの過敏症状、アレルギー反応 血液・肝機能への影響などの副作用 白血球減少などの血液異常、肝機能・腎機能への影響、定期検査による経過確認 アサコールでは、下痢や吐き気、頭痛といった比較的よくみられる副作用に加え、発疹やかゆみなどのアレルギー症状が現れることがあります。 頻度は高くないものの、血液の異常や肝機能、腎機能への影響が生じる場合もあり、定期的な検査を受けながら経過を見ていく必要があります。 服用後に症状が強くなったときや、発熱・発疹など普段と違う体調の変化に気づいたときは、服用を自己判断で続けず、速やかに医師へ連絡してください。 下痢・吐き気・頭痛などの副作用 アサコールでは、消化器症状や頭痛などの副作用が現れることがあります。主な副作用は以下の通りです。 副作用 詳細 下痢 腸への刺激などによる消化器症状 吐き気 胃腸への影響による消化器症状 頭痛 服用初期などにみられることがある症状 (文献2) これらの副作用は比較的よくみられますが、多くは軽度で、経過を見ながら治療を続けられます。一方、症状が強い、あるいは長く続く、服用後に下痢や腹部の不快感が悪化したといった場合は、副作用に加えて5-ASA製剤そのものが体質に合っていない可能性も考えられます。 以下の記事では、腹痛の症状について詳しく解説しています。 【関連記事】 【医師監修】腹痛を伴う下痢が続く原因・対処法を詳しく解説 【医師監修】吐き気を伴う頭痛の治し方|受診の目安や予防法を徹底解説 発疹・かゆみなどのアレルギー症状 アサコールでは、まれにアレルギー反応によって発疹やかゆみなどの症状が現れることがあります。主な症状と対応の目安は以下の通りです。 症状・注意点 詳細 発疹・かゆみ・じんましん メサラジンに対する過敏反応 発熱・息苦しさ・粘膜のただれ 重いアレルギー反応や重症薬疹の可能性 サラゾピリンでアレルギー歴がある場合 メサラジン製剤で過敏反応を起こす可能性 発疹やかゆみが続く場合 医師・薬剤師への早期相談、治療内容の見直し アサコールによる発疹やかゆみは、薬に対するアレルギー反応として現れることがあります。軽い症状であっても、悪化する、あるいは長引くようなら、医師または薬剤師へ連絡してください。 発熱や息苦しさ、粘膜のただれを伴う場合は、より重い過敏症のサインの可能性があります。服用を始める前に、サラゾピリンなどでアレルギーを起こした経験があれば、必ず医師へ伝えておいてください。 血液・肝機能への影響などの副作用 アサコールでは頻度は高くありませんが、血液や肝臓に影響を及ぼす副作用が報告されています。主な症状や注意点は以下の通りです。 症状・注意点 詳細 血液障害 白血球・血小板減少などの血液異常 血液障害のサイン 発熱やのどの不調、出血しやすさ、あざができやすい症状 肝機能障害 肝機能障害や肝炎、黄疸などの肝臓への影響 肝機能障害のサイン 食欲不振や強いだるさ、吐き気、皮膚や白目の黄染 定期検査 血液検査・肝機能検査による副作用の早期発見 (文献2) アサコールによる血液障害や肝機能障害の発生はまれですが、これらは自覚症状が出にくいまま進行する場合があります。 服用中に医師の指示どおり血液検査や肝機能検査を受け続けることが、こうした変化に早く気づくための土台になります。 原因のわからない発熱やのどの不調、出血しやすさ、強い倦怠感、黄疸に気づいたときは重篤な副作用の可能性が考えられるため、服用を自己判断でやめたり続けたりせず早い段階で医療機関を受診してください。 以下の記事では、肝臓と腰痛の関係性について詳しく解説しています。 アサコールの禁忌事項 禁忌事項 詳細 アサコール成分への過敏症の既往 メサラジンなどの成分に対する過敏症の既往 サリチル酸塩類への過敏症の既往 アスピリンなどサリチル酸塩類に対する過敏症の既往 重篤な肝障害・腎障害がある 重い肝機能障害・腎機能障害による投与禁忌 アサコールは、すべての方が服用できる薬ではありません。メサラジンなどの成分やサリチル酸塩類に対して過敏症を起こしたことがある方、重い肝機能障害や腎機能障害がある方は、服用できないことがあります。 服用すると重い副作用につながる恐れがあるため、過去のアレルギー歴や持病、現在治療中の疾患について、事前に医師へ正確に伝えてください。 アサコール成分への過敏症の既往 アサコールの有効成分であるメサラジンや添加物に対して過敏症を起こしたことがある方は、再び服用することで強いアレルギー反応が現れる可能性があるため、注意が必要です。また、添付文書でも、アサコールの成分に過敏症の既往がある方への使用は禁忌とされています。(文献5) 頻度は高くないものの、スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)や中毒性表皮壊死融解症(TEN)、薬剤性過敏症症候群(DRESS)といった重い皮膚障害の報告もあります。(文献6) 発疹が急速に広がる、口や目の粘膜に異常が出る、高熱を伴うといった様子がみられたときは、直ちに医療機関を受診してください。また、過去にメサラジン製剤やほかの薬でアレルギー症状が出たことがある方は、処方を受ける前に必ず医師や薬剤師へ伝えましょう。 サリチル酸塩類への過敏症の既往 サリチル酸塩類は、アスピリン(アセチルサリチル酸)などに含まれる薬の成分です。アサコールの有効成分であるメサラジンはサリチル酸系化合物と構造が似ているため、過去にサリチル酸塩類で過敏症を起こした方には、同様の反応が現れる恐れがあります。 そのため添付文書でも、サリチル酸塩類に過敏症の既往がある方への投与は禁忌とされています。(文献7) 発疹やかゆみ、じんましん、息苦しさ、顔や唇の腫れといった症状が生じるおそれがあるため、アスピリンや鎮痛薬でアレルギー症状が出た経験がある方は、自己判断で服用せず、診察時に医師や薬剤師へ伝えてください。 重篤な肝障害・腎障害がある アサコールの有効成分であるメサラジンは、肝臓で代謝され、主に腎臓から排泄されます。重い肝障害や腎障害がある方では、この処理が十分に行われず、副作用が強く出やすくなるため、使用が禁忌とされています。 メサラジンでは間質性腎炎や腎機能の低下、頻度は高くないものの腎不全、肝機能障害や肝不全といった副作用が報告されており、もともと肝臓や腎臓の働きが弱い方はこれらの病状が悪化する恐れがあるため注意が必要です。 服用前には肝機能・腎機能を確認した上で、服用中も血液検査や尿検査を定期的に受け、自覚症状がなくても検査で異常が見つかることがあるため、医師の指示に従い経過を確認しながら治療を続けてください。 以下の記事では、肝障害について詳しく解説しています。 【関連記事】 肝硬変とは?原因・症状の特徴や主な治療法などを徹底解説! 肝硬変が疑われる数値とは?血液検査での目安や対策・予防法も解説! アサコールを服用するときの注意点 注意点 詳細 決められた用法・用量を守る 医師の指示どおりの服用方法・服用量の遵守 定期的に検査を受ける 血液検査・肝機能検査・腎機能検査による副作用の早期確認 体調変化や併用薬は医師へ相談する 副作用や相互作用を防ぐための症状・服用薬の情報共有 アサコールの効果を十分に引き出し、副作用のリスクを抑えるには、医師から指示された用法・用量を守って服用することが基本です。 服用中は血液検査や肝機能・腎機能検査を定期的に受け、副作用がないか定期的に調べてください。 体調に変化があったとき、新たに薬やサプリメントを使い始めるときは、自己判断で対応せず、医師や薬剤師へ相談しましょう。 決められた用法・用量を守る アサコールは、決められた用法・用量で服用を続けることで、大腸の炎症を抑える効果が期待できます。飲み忘れや自己判断による減量・中止は、十分な治療効果が得られないだけでなく、症状の改善が遅れたり、再燃につながったりする恐れがあります。 添付文書でも、患者の状態に応じた用法・用量を守るよう定められています。また、活動期に用いる高用量(1日3,600mg)については、8週間を超えて服用した際の有効性が確立していないため、漫然と続けないことが推奨されています。(文献2) アサコールは特殊なコーティングが施された腸溶錠です。かんだり砕いたりせず、そのまま服用してください。飲み忘れに気づいたときはその時点で1回分を服用しますが、次の服用時間が近い場合は忘れた分を飛ばし、2回分をまとめて飲まないように注意が必要です。(文献2) 定期的に検査を受ける アサコールの有効成分であるメサラジンでは、頻度は高くないものの、腎機能障害や肝機能障害、白血球や血小板が減る血液の異常が起こることがあります。 これらは自覚症状がないまま進行する場合もあるため、服用前だけでなく服用中も血液検査や尿検査を定期的に受け、発熱やのどの不調、出血しやすさといった症状に気づいたときは予定された検査日を待たず医療機関へ連絡してください。 体調が良いときも自己判断で検査を中断せず、医師の指示に従って経過を確認することが求められます。 検査の頻度は年齢や腎機能、併用薬によって異なりますが、開始後3カ月ごとに経過を確認し、その後は状態に応じて間隔を調整する製剤もあります。(文献8) 体調変化や併用薬は医師へ相談する アサコールの服用中に、発熱や発疹、下痢の悪化、腹部の不快感、息苦しさ、尿量の変化がみられたときは、副作用や薬剤との相性が影響している可能性があります。 血液に関わる副作用はアザチオプリンや6-メルカプトプリンとの併用で、腎機能への影響はロキソニンやイブプロフェンといったNSAIDsとの併用で強まりやすいため、処方薬に限らず今使っているすべての薬を申告してください。 風邪薬やサプリメントを新しく始めたいときは服用前に医師または薬剤師へ相談してください。妊娠中や授乳中の方、これから妊娠を望んでいる方も、服用を続けるかどうかは自分だけで決めずに医師と話し合いながら方針を固めてください。 アサコールで改善しない症状は当院へご相談ください アサコールを服用していても、「症状が良くならない」「副作用が心配で服用を続けづらい」「いつまで飲み続ければいいのか分からない」など、治療への疑問や不安を抱えたまま過ごす必要はありません。 潰瘍性大腸炎は炎症の範囲や重症度によって適した治療が異なり、経過を見ながら薬の種類や量を見直していく疾患です。 「潰瘍性大腸炎が改善する兆しが見えない」「副作用が不安で減らしてしまった」などのお悩みは一人で抱え込まずに当院「リペアセルクリニック」へお気軽にご相談ください。当院では、アサコールの服用に関するアドバイスや、症状や状態によっては、再生医療を用いた治療を提案しています。 アサコールの副作用が続く方や、過敏症、重い肝障害・腎障害などにより服用が難しい方は、今後の治療に不安を感じるかもしれません。潰瘍性大腸炎に対しては、脂肪由来の幹細胞を用いる再生医療も研究されています。 幹細胞には、ほかの細胞へ変化する「分化能」があります。ただし、適応やリスクは病状によって異なり、すべての方が受けられるわけではありません。適否は症状、発症からの期間、これまでの治療経過、全身状態を総合的にふまえ、個別に判断します。 ご質問やご相談は、「LINE」や「メール」、「オンラインカウンセリング」で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。 アサコールに関するよくある質問 アサコールを服用すると「太る」と聞きましたが本当ですか? アサコール(メサラジン)自体が体重増加を起こしやすい薬とはされていません。体重増加は添付文書で一般的な副作用として報告されておらず、「太る薬」とは考えられていません。(文献8) 一方、急激な体重増加やむくみを伴う場合は、ほかの原因や要因も考えられるため、早めに医師へ相談しましょう。 アサコールが販売中止になったと聞きましたが本当ですか? アサコールという薬自体が販売中止になったわけではありません。 「販売中止」との情報は、2020年3月末に協和キリンとゼリア新薬の販売提携が終了したことや、一部包装の販売終了、供給状況に関する情報が混同された可能性があります。(文献9) 2020年4月以降は、ゼリア新薬が単独で販売を継続しています。 ただし、医療機関や薬局によって採用状況や在庫は異なるため、処方や入手について不安がある場合は、医師または薬剤師へ確認しましょう。 アサコールは一日一回服用ですか? アサコールの服用回数は病状によって異なります。通常、成人は1日2,400mgを3回に分けて食後に服用し、活動期には症状に応じて1日3,600mgを3回に分けて服用する場合があります。(文献2) 一方、症状が落ち着いた寛解期では、医師の判断により1日2,400mgを1回にまとめて服用することも認められており、飲み忘れの防止や服薬の継続につながります。(文献2) 国内第Ⅲ相試験では、48週間後の非再燃率が1日1回群で88.4%、1日3回群で89.6%となり、1日1回投与の有効性が確認されています。(文献10) 自己判断で服用回数を変更せず、医師の指示に従ってください。 アサコールは長期投与できますか? アサコールは医師の管理のもとで長期投与されることがある治療薬です。潰瘍性大腸炎は再燃と寛解を繰り返す慢性の疾患のため、症状が落ち着いた後も寛解維持や再燃予防を目的に服用を続けることがあります。 長期服用中は血液検査や尿検査などで副作用の有無を定期的に確認し、服用期間は病状や検査結果をふまえて医師が判断します。自己判断で中止せず、継続の必要性は医師と相談してください。 アサコールの値段はいくらですか? アサコール錠400mgの薬価は1錠26.7円です。通常量の1日6錠では30日分4,806円、活動期の1日9錠では7,209円となり、3割負担の薬代は約1,440〜2,160円です。実際の支払額には調剤料などが加わります。(文献11) 実際の自己負担額は処方日数や服用量、診察料・調剤料によって変わるため、詳しくは主治医や薬剤師にご確認ください。 参考文献 (文献1) アサコール錠400mg|くすりのしおり (文献2) 医療用医薬品 : アサコール|KEGG (文献3) 潰瘍性大腸炎(指定難病97)|難病情報センター (文献4) 日本消化器病学会 炎症性腸疾患(IBD)診療ガイドライン 2020(改訂第2版)|日本消化器病学会 (文献5) This label may not be the latest approved by FDA. For current labeling information, please visit https://www.fda.gov/drugsatfda (文献6) Mesalamine (oral route) - Side effects & dosage|MAYO CLINIC (文献7) This label may not be the latest approved by FDA. For current labeling information, please visit https://www.fda.gov/drugsatfda|Mylan® (文献8) Mesalamine for Ulcerative Colitis|Web MD (文献9) 潰瘍性大腸炎治療剤「アサコールⓇ錠400mg」の販売提携終了のお知らせ|ゼリア新薬 (文献10) 2.4 g Mesalamine (Asacol 400 mg tablet) Once Daily is as Effective as Three Times Daily in Maintenance of Remission in Ulcerative Colitis: A Randomized, Noninferiority, Multi-center Trial (文献11) アサコール錠400mg|今日の臨床サポート
2026.08.04 -
- その他、整形外科疾患
「ペンタサを飲み始めたけれど、いつから効くのだろう」 「副作用が心配で続けて良いのか不安」 ペンタサは潰瘍性大腸炎やクローン病の治療に広く使われる治療薬です。効果が現れる時期や服用期間には個人差があり、自己判断で中止すると再燃することがあります。 また、副作用の内容や飲み忘れた場合の対応、妊娠・授乳中の服用可否など、治療を続ける上で知っておきたい点も少なくありません。 本記事では、現役医師がペンタサについて詳しく解説します。 ペンタサの効果 ペンタサが効き始めるまでの期間 ペンタサの副作用 ペンタサを服用するときの注意点 記事の後半には、ペンタサについてよくある質問をまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 ペンタサについて気になることがある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 ペンタサとは 項目 内容 主な対象疾患 潰瘍性大腸炎・クローン病の治療薬 主な作用 腸の炎症を抑え、下痢・血便・腹部症状の改善 継続する目的 寛解維持・再燃予防 剤形 錠剤・顆粒・坐剤・注腸剤 使用時のポイント 病変部位に応じた剤形選択・医師の指示どおりの継続服用 (文献1)(文献2) ペンタサは、メサラジンを有効成分とする炎症性腸疾患の治療薬です。主に潰瘍性大腸炎やクローン病に対して処方され、腸の粘膜に直接作用して炎症を抑えます。 錠剤・顆粒は潰瘍性大腸炎とクローン病のいずれにも用いられますが、坐剤・注腸剤は潰瘍性大腸炎の治療に限られます。症状が落ち着いた後も、再燃を防ぐために服用を続けるケースが少なくありません。服用期間や薬の変更については医師に相談してください。 以下の記事では、クローン病の治療薬について詳しく解説しています。 ペンタサの種類(錠剤・顆粒・坐剤・注腸剤) ペンタサは剤形によって薬が届く範囲や使用方法が異なり、炎症の部位や病状に合わせて使い分けられています。処方された剤形の特徴を理解しておくことで、治療効果を十分に得やすくなります。 ペンタサの主な剤形と特徴は、以下のとおりです。 剤形 主な作用部位 特徴・用途 錠剤 小腸~大腸 腸全体に広く作用する飲み薬。潰瘍性大腸炎・クローン病で使用 顆粒 小腸~大腸 錠剤と同様に広範囲へ作用。飲み込みやすさを考慮して選択 坐剤 直腸 直腸へ直接作用。直腸炎型など直腸の炎症に使用 注腸剤 直腸~左側大腸 坐剤より広い範囲へ作用。左側大腸まで炎症が及ぶ場合に使用 小腸や大腸に広く炎症が及んでいる場合は錠剤や顆粒、直腸に限られた炎症には坐剤、直腸から左側大腸まで炎症が広がっている場合には注腸剤が使用されます。病状によっては、経口薬と坐剤・注腸剤を併用することもあります。 治療効果を十分に引き出すためにも、剤形や使用方法を自己判断で変えず、医師の指示に従って治療を継続してください。 ペンタサと他治療薬との違い ペンタサは炎症性腸疾患の治療で広く用いられる治療薬ですが、症状の強さや炎症が起きている部位によっては、ほかの治療薬が選ばれたり、併用されたりすることもあります。 治療薬ごとに作用の仕組みや使用目的が異なるため、それぞれの違いを理解しておくことが大切です。 主な炎症性腸疾患治療薬とペンタサとの違いは、以下のとおりです。 治療薬 ペンタサとの主な違い 主な使用場面 ペンタサ 小腸〜大腸に広く作用するメサラジン製剤 軽症〜中等症の潰瘍性大腸炎・クローン病、寛解維持 アサコール 大腸で薬が放出されるメサラジン製剤 潰瘍性大腸炎 リアルダ 大腸で持続的に薬を放出するメサラジン製剤 潰瘍性大腸炎 サラゾピリン(アザルフィジンを含む) メサラジンとスルファピリジンを含む製剤 炎症性腸疾患、一部の関節疾患 レクタブル ステロイドの注腸フォーム製剤 直腸〜下部大腸の炎症 プレドニン(プレドニゾロン製剤) 全身作用を持つステロイド製剤 炎症が強い活動期 イムラン(アザニンを含む) 免疫の働きを調整する免疫調整薬 ステロイド減量・寛解維持 ヒュミラ TNF-αを標的とする生物学的製剤 中等症〜重症例 レミケード TNF-αを標的とする生物学的製剤 中等症〜重症例 (文献3) ペンタサは、軽症から中等症の炎症性腸疾患に用いられることが多い薬ですが、病状によっては作用の異なる薬を追加したり、ほかの薬に切り替えたりする場合があります。 たとえば、炎症が強い場合には、プレドニンなどのステロイド製剤が使用されることがあります。ペンタサだけで十分な効果が得られない場合は、免疫調整薬や生物学的製剤などが検討されます。 アサコールやリアルダはペンタサと同じメサラジン製剤ですが、薬が腸内で放出される部位や仕組みには違いがあり、炎症の部位や病状に応じた使い分けが欠かせません。 ペンタサが効かない場合 ペンタサは、服用後すぐに症状が改善する薬ではありません。効果を感じ始めるまでには2〜4週間程度かかるのが一般的です。(文献4) また、治療効果の評価は8週間を目安に行われます。(文献5) 服用開始から間もない時期に「効かない」と自己判断し、中止しないよう注意してください。ただし、炎症が強い場合や病変の範囲が広い場合、服用方法や剤形が症状に合っていない場合には、十分な効果が現れないこともあります。 症状が続く場合は医師に相談してください。診察の結果に応じて、用量の調整や坐剤・注腸剤の併用、ほかの治療薬への切り替え・追加が検討されます。 妊娠中・授乳中の服用について 妊娠中・授乳中にペンタサを服用している場合も、自己判断で中止せずに医師へ相談してください。炎症性腸疾患は病状が悪化すると、母体や胎児に影響を及ぼす可能性があります。 ペンタサの有効成分であるメサラジンは、妊娠中の使用実績が豊富にあり、現時点の研究では先天異常のリスクを明らかに高めるとの報告はありません。 そのため、病状を安定させる目的で妊娠中も服用が継続されるケースがあります。授乳中も使用されることがありますが、まれに乳児に下痢がみられる場合があるため、授乳中は乳児の体調変化に注意し、気になる症状があれば、医療機関を受診しましょう。 ペンタサの効果 効果 詳細 腸の炎症を抑える効果 メサラジンが腸粘膜に作用し、炎症を抑える 潰瘍性大腸炎・クローン病の症状を改善する効果 下痢・血便・腹部症状などの軽減、日常生活の質の向上 寛解を維持し再燃を予防する効果 症状が落ち着いた状態の維持、再燃リスクの低減 ペンタサは、有効成分メサラジンが腸の粘膜に直接作用して炎症を抑え、潰瘍性大腸炎やクローン病の症状改善を目指す薬です。 下痢や血便といった症状を和らげるだけでなく、症状が落ち着いた寛解状態を保ち、再燃を防ぐ目的でも使用されます。 炎症性腸疾患は再燃を繰り返しやすい疾患であるため、症状が改善した後も自己判断で中止せず、医師の指示のもとで服用を続けてください。 腸の炎症を抑える効果 ペンタサは、有効成分であるメサラジンが腸の粘膜へ直接作用して炎症を抑えることで、症状の改善だけでなく再燃予防にも役立つ治療薬です。 ペンタサが腸の炎症を抑える主な働きは、以下のとおりです。 効果 詳細 腸の粘膜へ直接作用 小腸から大腸まで炎症部位への作用 炎症を抑える働き 活性酸素や炎症性物質の働きの抑制 症状の改善 下痢・血便・腹部症状の軽減 寛解維持 症状が落ち着いた状態の維持・再燃予防 (文献6) ペンタサは小腸から大腸にかけて有効成分が少しずつ放出され、炎症が起きている腸の粘膜へ届く設計になっています。 放出されたメサラジンは、活性酸素やロイコトリエン(白血球などで生成される生理活性物質)といった炎症を引き起こす物質の働きを抑え、下痢や血便などの症状を軽くしていきます。 炎症性腸疾患は一度症状が治まっても再燃しやすいため、ペンタサは症状を抑える段階だけでなく寛解後の維持治療にも用いられ、効果を十分に引き出すには服用の継続が欠かせません。 以下の記事では、腸の炎症について詳しく解説しています。 【関連記事】 【医師監修】腹痛とは?原因や考えられる病気を詳しく解説 【医師監修】潰瘍性大腸炎の治療薬一覧|副作用や服用時の注意点を解説 潰瘍性大腸炎・クローン病の症状を改善する効果 ペンタサは、潰瘍性大腸炎やクローン病で起こる腸の炎症を抑え、活動期の症状改善を目指す治療薬です。病変の部位や症状に応じて剤形や用量を調整しながら治療を行います。 ペンタサによる症状改善の特徴は、以下のとおりです。 効果 詳細 活動期の症状改善 下痢・血便・腹部症状の軽減 病変部位に応じた治療 小腸から大腸までの炎症への対応、坐剤・注腸剤の併用 病状に応じた治療調整 症状や炎症範囲に合わせた用量・剤形の選択 (文献1)(文献6) ペンタサは軽症から中等症の潰瘍性大腸炎やクローン病に用いられる薬で、腸の炎症を抑えることで下痢や血便などの症状緩和が期待できます。 経口剤は小腸から大腸まで広い範囲に作用するため小腸病変を伴うクローン病でも選択肢となる一方、直腸に炎症が集中している場合は坐剤や注腸剤を組み合わせることでより高い治療効果につながります。 適切な用量や剤形は病状や炎症の範囲によって異なるため、変更を希望する際は自己判断せず、必ず医師に相談してください。 以下の記事では、潰瘍性大腸炎とクローン病について詳しく解説しています。 【関連記事】 【医師監修】潰瘍性大腸炎とは|症状・原因・治療法を解説 【医師監修】クローン病とは|初期症状や原因まで詳しく解説 寛解を維持し再燃を予防する効果 ペンタサは、症状が改善した後も服用を続け、寛解を保ちながら再燃を防ぐために使われる治療薬です。潰瘍性大腸炎やクローン病は一度落ち着いても再び炎症が起こりやすく、症状がない時期こそ腸の炎症を抑えた状態を保つことが求められます。 5-ASA製剤に分類されるペンタサは、服用を継続することで再燃リスクを下げる効果が確認されており、中断すると病状が再び悪化する恐れがあります。 ペンタサが効き始めるまでの期間 ペンタサは服用後、腸内で有効成分が放出されて作用しますが、症状の改善を実感するまでには一定の期間がかかり、効果の現れ方には個人差があるため、医師の指示に従って治療を続けることが大切です。 ペンタサが効き始めるまでの目安は、以下のとおりです。 項目 目安 詳細 効果を感じ始める時期 最大4週間程度 下痢・血便などの改善を感じ始める時期の目安 治療効果を評価する時期 8週間程度 短期間で判断せず、一定期間の服用後に効果を確認 坐剤・注腸剤の使用期間 3〜6週間程度 直腸・大腸下部の炎症に対する局所治療の目安 改善が乏しい場合 受診時に相談 病変範囲・重症度・用量・剤形の見直し (文献7)(文献8)(文献9) ペンタサは、服用から数日で効果を判断できる薬ではありません。症状の改善を実感するまでには最大4週間ほどかかります。(文献7) 治療効果は多くの場合8週間を目安に評価されます。(文献8) 直腸や大腸下部に炎症が生じているケースでは坐剤や注腸剤を3〜6週間ほど使用することもあり、改善が乏しいと感じたときも自己判断で中止せず、まずは主治医へ相談してください。(文献9) ペンタサの副作用 副作用 詳細 【比較的みられる副作用】下痢・腹痛・頭痛・発疹など 下痢・腹部症状・頭痛・発疹・かゆみ・吐き気など、服用中にみられることがある体調変化 【注意が必要な副作用】肝機能障害・膵炎など 黄疸・強いだるさ・吐き気・発熱・上腹部の不調などを伴う可能性がある副作用 【重篤な副作用】間質性腎炎・無顆粒球症など 腎機能障害・血液障害・発熱・息切れ・尿の異常など、早めの受診が必要な副作用 ペンタサの服用中は、下痢や腹部の不快感、頭痛、発疹といった副作用が現れることがあります。症状によって対応は異なりますが、黄疸や強い倦怠感、発熱、尿の異常、息切れなどが現れた場合は、重い副作用の可能性もあるため注意が必要です。 頻度は高くないものの、肝機能障害や膵炎、間質性腎炎、無顆粒球症といった重い副作用が起こることも報告されています。体調の変化が続く場合は、服用を継続するか中止するかを自己判断せず、早めに医師へ相談してください。 【比較的みられる副作用】下痢・腹痛・頭痛・発疹など ペンタサの服用中は、下痢や腹痛、頭痛、発疹などの副作用がみられることがあります。多くは比較的軽い症状ですが、長引く場合や悪化する場合は医師への相談が必要です。 比較的みられる副作用の主な症状は、以下のとおりです。 副作用 詳細 下痢 便がゆるくなる、排便回数が増えるなどの消化器症状 腹痛 お腹の違和感や張り、腹部症状の悪化 頭痛 服用後にみられる頭の重さや不快感 発疹 皮膚の赤み、かゆみ、発熱を伴う場合は過敏症の可能性 下痢や腹痛は治療薬の副作用だけでなく、疾患そのものの再燃でも現れる症状です。副作用と再燃を症状だけで区別するのは難しいため、症状の程度や経過を医師に伝えることが大切です。 頭痛や発疹も、軽いうちに自然と落ち着くことがありますが「発疹が広がる」「発熱を伴う」「日常生活に影響が出る」といった状態は、異変のサインとして見過ごさず、早い段階で医師に伝えてください。 以下の記事では、下痢・腹痛の症状について詳しく解説しています。 【関連記事】 【医師監修】腹痛を伴う下痢が続く原因・対処法を詳しく解説 【医師監修】頭痛と吐き気が現れる原因とは|タイプ別の症状と受診の目安を解説 【注意が必要な副作用】肝機能障害・膵炎など ペンタサでは、頻度は高くないものの、肝機能障害や急性膵炎といった注意すべき副作用が起こることがあります。 肝機能障害では、全身のだるさや食欲低下、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる状態)といった変化が手がかりになることがあります。 急性膵炎では、上腹部に強い痛みが現れ、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。これらは初期段階で自覚症状が乏しいこともあるため、服用が長期にわたる場合は血液検査などの定期検査を欠かさないことが求められます。 【重篤な副作用】間質性腎炎・無顆粒球症など ペンタサではまれに、間質性腎炎や腎機能障害、無顆粒球症といった重い副作用が起こることがあります。 腎障害では尿量の減少やむくみ、血尿が手がかりとなることがあり、血液に関わる副作用では発熱やのどの痛み、出血しやすさといった変化が現れることがあります。 これらは初期には自覚症状が乏しいこともあるため、血液検査や尿検査を定期的に受け、腎機能や血液の異常を確認することが重要です。 服用中にいつもと違う症状に気づいたときは、速やかに医療機関へ連絡してください。 ペンタサを服用するときの注意点 注意点 詳細 自己判断で服用を中止しない 症状改善後も寛解維持・再燃予防を目的とした継続服用 用法・用量を守って服用する 決められた服用量・服用方法の遵守、治療効果の維持 定期検査や禁忌事項を確認する 血液検査・尿検査による副作用確認、持病・併用薬・禁忌事項の確認 ペンタサの効果を十分に発揮させるには、医師から指示された用法・用量を守って服用することが基本です。症状が改善したからといって自己判断で中止すると、炎症が再び活発になる恐れがあります。 服用中は定期的に血液検査や尿検査を受け、肝機能・腎機能や血液の異常がないかを調べながら治療を進めることが大切です。持病や併用している薬がある場合は事前に医師へ伝え、不安や体調の変化に気づいたときは早めに知らせてください。 自己判断で服用を中止しない ペンタサの服用中に発熱や腹痛、下痢、発疹といった体調の変化が現れた場合、副作用や治療薬に対する過敏症が関わっている可能性があります。こうした症状に気づいたときは、服用を続けるか中止するかを自己判断せず、速やかに医療機関へ連絡してください。 添付文書でも、異常が認められた際は医師の判断のもとで減量や中止といった対応をとることとされています。症状の程度や現れた時期を記録しておくと、医師が治療方針を判断する際の参考になります。(文献1) 用法・用量を守って服用する ペンタサは、病気の種類や症状の程度によって用法・用量が定められています。自己判断で服用量や回数を変えると、十分な治療効果が得られない恐れがあるため、医師や薬剤師の指示どおりに服用してください。 飲み忘れに気づいたときは、その時点で1回分を服用しますが、次の服用時間が近い場合は忘れた分を飛ばし、2回分をまとめて服用しないようにしてください。 錠剤、顆粒、坐剤、注腸剤はそれぞれ使用方法が異なるため、剤形ごとに定められた手順を守ることが求められます。 定期検査や禁忌事項を確認する ペンタサを長期間服用する際は、副作用の早期発見と、禁忌事項の事前確認が欠かせません。腎機能障害や肝機能障害、血液に関わる副作用は症状の出始めがはっきりしないことも多く、定期的な検査を受けながら治療を進めていきます。 ペンタサの服用前・服用中に確認したい主な注意事項は、以下のとおりです。 確認項目 詳細 重い腎障害 腎機能への負担が懸念されるため、使用できない場合 重い肝障害 肝機能への負担が懸念されるため、使用できない場合 過敏症の既往 ペンタサやサリチル酸系薬剤による過敏症の既往がある方への注意 サラゾピリンでの過敏症歴 同様の症状が現れる可能性への注意 併用薬・サプリメント 腎機能などへ影響する薬との併用確認 定期検査 血液検査・尿検査による腎機能・肝機能・血液異常の確認 (文献1) ペンタサは、重い腎障害や肝障害を抱えている方、過去にペンタサやサリチル酸系薬剤で過敏症を起こした方には使用できないことがあります。 サラゾピリンで過敏症の既往がある方や、ほかの薬・サプリメントを使用している方も、服用前にその旨を医師へ伝えておく必要があります。服用中は血液検査や尿検査を受け、身体に異常がないかを確認しながら治療を続けます。 ペンタサで改善しない症状は当院へご相談ください ペンタサを服用していても症状の改善が見られない場合や、副作用が疑われる症状が続く場合は、我慢せず医療機関へご相談ください。潰瘍性大腸炎やクローン病は、症状の経過や体質によって適した治療法が異なるため、経過を見ながら治療内容の調整が必要になることもあります。 「薬が効いていないのではないか」「このまま服用を続けて良いのか」といった不安を一人で抱え込まず、当院「リペアセルクリニック」へお気軽にご相談ください。当院では、潰瘍性大腸炎やクローン病に対して再生医療を用いた治療を行っています。 ペンタサを継続しても症状が落ち着かず、副作用や今後の治療に不安を抱える方もいるでしょう。潰瘍性大腸炎やクローン病では、病状や治療経過によって再生医療が選択肢となる場合があります。 再生医療は、脂肪由来の幹細胞が持つ分化能や免疫調整に関わる働きに着目した医療です。ただし、適応の可否は病状や治療経過によって異なるため、現在の治療内容や検査結果を踏まえ、医師と慎重に検討することが大切です。 ご質問やご相談は、「LINE」や「メール」、「オンラインカウンセリング」で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。 ペンタサに関するよくある質問 ペンタサの代替薬はありますか? ペンタサが使用できない場合や十分な効果が得られない場合は、病状や炎症の部位に応じてアサコール、リアルダ、サラゾピリンなどの5-ASA製剤や、ステロイド薬、免疫調整薬、生物学的製剤が検討されます。 治療薬の変更は病状や副作用を踏まえて医師が判断するものであり、自己判断で服用を中止・変更せず、医師に相談しましょう。 ペンタサは出荷調整されていると聞きましたが本当ですか? 一部のペンタサ製剤では、供給状況などを理由に限定出荷(出荷調整)が行われることがありますが、これは販売中止を意味しません。 医療機関や薬局では、供給状況に応じて代替規格や代替薬への変更などが検討される場合があります。 薬局で入荷待ちと案内された場合でも、服用を中止したり薬を変更したりせず、医師や薬剤師へ相談してください。 供給状況は製剤や地域によって異なるため、最新情報は製造販売会社から随時公表されています。 ペンタサの服用以外に症状改善で気を付けるべきことはありますか? ペンタサの服用に加え、日頃の生活習慣を整えることも症状管理には欠かせません。食事は栄養バランスを基本とし、低脂肪食や低残渣食が勧められる場合は医師や管理栄養士の指導に従ってください。 十分な睡眠やストレス対策を心がけ、クローン病では禁煙にも取り組むことが望まれます。症状が落ち着いていても自己判断で通院や服薬を中断せず、定期的な診察や検査を受けることが、病状の確認や再燃の早期発見につながります。 ペンタサは市販で購入できますか? ペンタサは有効成分メサラジンを含む処方箋医薬品のため、市販での購入はできません。潰瘍性大腸炎やクローン病は病状に応じて用量や剤形を調整する必要があり、医師の管理のもとで使用する治療薬です。 そのため、市販の整腸剤や胃腸薬で代用することもできません。 薬がなくなりそうな場合や症状が続く場合は、早めに医療機関を受診して処方を受けましょう。 参考文献 (文献1) 医療用医薬品 : ペンタサ|KEGG (文献2) ペンタサ顆粒94% | くすりのしおり (文献3) American Gastroenterological Association Institute Guideline on the Management of Mild-Moderate Ulcerative Colitis|NIH National Library of Medicine National Center for Biotechnology Information (文献4) From guidelines to evidence-based practice – A German perspective on mesalazine as first-line therapy for mild-to-moderate ulcerative colitis|NIH National Library of Medicine National Center for Biotechnology Information (文献5) 使用上の注意改訂のお知らせ|杏林製薬株式会社 (文献6) ペンタサ錠500mg | くすりのしおり (文献7) 5-ASAs (Aminosalicylates)|CROHN'S & COLITIS UK (文献8) 医薬品インタビューフォーム|フェリング・ファーマ株式会社 杏林製薬株式会社 (文献9) Mesalamine (rectal route) - Side effects & dosage|Mayo Clinic
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